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公開番号
2025154523
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057573
出願日
2024-03-29
発明の名称
毛髪処理剤、多剤式毛髪処理剤及び毛髪処理方法
出願人
ホーユー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
8/49 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】毛質を柔軟に変化させることができる毛髪処理剤であって、塗り延ばしやすさ、垂れ落ちのし難さ、及び、製剤安定性に優れた毛髪処理剤毛髪処理剤、多剤式毛髪処理剤及び毛髪処理方法を提供する。
【解決手段】毛髪処理剤は、a1:スルホニル基構成S原子を環骨格に有する複素環化合物又はその塩、a2:ステビオール配糖体又はその誘導体、a3:フルクタン又はその誘導体、a4:芳香族スルホン酸又はその塩、からなる群から選ばれる少なくとも1種である成分(A)及びアニオン性界面活性剤である成分(B)を含む。多剤式毛髪処理剤は、2以上の毛髪処理剤を備え、前記毛髪処理剤を含む。多剤式毛髪処理剤の使用方法は、第1剤適用工程と第1剤除去工程と第2剤適用工程とを備える。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(A)及び下記(B)を含むことを特徴とする毛髪処理剤。
(A):下記a1乃至a4からなる群から選ばれる少なくとも1種
a1:スルホニル基構成S原子を環骨格に有する複素環化合物又はその塩
a2:ステビオール配糖体又はその誘導体
a3:フルクタン又はその誘導体
a4:芳香族スルホン酸又はその塩
(B):アニオン性界面活性剤
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【請求項2】
前記(A)の含有量をC
A
質量%とし、前記(B)の含有量をC
B
質量%とした場合に、これらの比(C
A
/C
B
)が、0.1~40である請求項1に記載の毛髪処理剤。
【請求項3】
前記(A)の含有量をC
A
質量%とした場合に、C
A
が1質量%以上である請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
【請求項4】
下記(C)を含む請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
(C):ノニオン性界面活性剤
【請求項5】
下記(D)を含む請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
(D):下記d1及びd2からなる群から選ばれる少なくとも1種
d1:アニオン性ポリマー
d2:ノニオン性ポリマー
【請求項6】
4号ローターを装着したB型粘度計により、温度25℃、回転速度12rpm且つ測定時間60秒の条件で測定される粘度が、5,000mPa・s以上である請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
【請求項7】
前記(B)の含有量をC
B
質量%とし、前記(C)の含有量をC
C
質量%とした場合に、これらの比(C
B
/C
C
)が、0.25~2である請求項4に記載の毛髪処理剤。
【請求項8】
2以上の毛髪処理剤を備えた多剤式毛髪処理剤であって、
請求項1に記載の毛髪処理剤を含むことを特徴とする多剤式毛髪処理剤。
【請求項9】
下記第1剤及び下記第2剤を含む複数の毛髪処理剤からなる多剤式毛髪処理剤の使用方法であって、
前記第1剤を毛髪に塗り込む第1剤適用工程と、
前記第1剤適用工程を経た毛髪から、前記第1剤を除去する第1剤除去工程と、
前記第1剤除去工程を経た毛髪に対して、前記第2剤を塗布する第2剤適用工程と、を備えることを特徴とする多剤式毛髪処理剤の使用方法。
第1剤:請求項6に記載の毛髪処理剤
第2剤:3号ローターを装着したB型粘度計により、温度25℃、回転速度12rpm且つ測定時間60秒の条件で測定される粘度が、5,000mPa・s未満である毛髪処理剤
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪処理剤、多剤式毛髪処理剤及び毛髪処理方法に関する。更に詳しくは、毛質を変化させる毛髪処理剤、多剤式毛髪処理剤及び毛髪処理方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
毛髪に対して薬剤を作用させる際や、その際の有効成分の浸透性を向上させる目的などから、所望により毛髪を一時的に柔軟にすることが必要になる場合がある。このように必要に応じて毛質を変化させる技術として、下記特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-132191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1には、毛髪一本一本の弾性を低下させて柔軟化し、太いアジア人毛の生来の硬い感触や、毛髪が損傷を受けることによる感触の悪化を改善することができる毛髪化粧料及び毛髪柔軟化方法を提供する(段落[0007])ことを目的として、式(1)で表される所定の芳香族スルホン化合物である成分(a)を0.1~20質量%、及び、カルニチン又はその塩である成分(b)をカルニチン量として0.01~5質量%、を含有し、25℃におけるpHが2~8である毛髪化粧料が開示されている。
【0005】
しかしながら、このような作用効果を得ることを目的とした毛髪化粧料では、毛髪塗布性能が重要となるところ、特許文献1に開示された処方では、毛髪への適用時の塗り延ばしやすさや、垂れ落ちのし難さ等の点において課題があることが分かった。更に、製剤安定性の観点からも問題があることが分かった。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、毛質を柔軟に変化させることができる毛髪処理剤であって、塗り延ばしやすさ、垂れ落ちのし難さ、及び、製剤安定性に優れた毛髪処理剤毛髪処理剤、多剤式毛髪処理剤及び毛髪処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明には以下が含まれる。
[1]下記(A)及び下記(B)を含むことを特徴とする毛髪処理剤。
(A):下記a1乃至a4からなる群から選ばれる少なくとも1種
a1:スルホニル基構成S原子を環骨格に有する複素環化合物又はその塩
a2:ステビオール配糖体又はその誘導体
a3:フルクタン又はその誘導体
a4:芳香族スルホン酸又はその塩
(B):アニオン性界面活性剤
[2]前記(A)の含有量をC
A
質量%とし、前記(B)の含有量をC
B
質量%とした場合に、これらの比(C
A
/C
B
)が、0.1~40である上記[1]に記載の毛髪処理剤。
[3]前記(A)の含有量をC
A
質量%とした場合に、C
A
が1質量%以上である上記[1]又は[2]に記載の毛髪処理剤。
[4]下記(C)を含む上記[1]乃至[3]のうちのいずれかに記載の毛髪処理剤。
(C):ノニオン性界面活性剤
[5]下記(D)を含む上記[1]乃至[4]のうちのいずれかに記載の毛髪処理剤。
(D):下記d1及びd2からなる群から選ばれる少なくとも1種
d1:アニオン性ポリマー
d2:ノニオン性ポリマー
[6]4号ローターを装着したB型粘度計により、温度25℃、回転速度12rpm且つ測定時間60秒の条件で測定される粘度が、5,000mPa・s以上である上記[1]乃至[5]のうちのいずれかに記載の毛髪処理剤。
[7]前記(B)の含有量をC
B
質量%とし、前記(C)の含有量をC
C
質量%とした場合に、これらの比(C
B
/C
C
)が、0.25~2である上記[1]乃至[6]のうちのいずれかに記載の毛髪処理剤。
[8]2以上の毛髪処理剤を備えた多剤式毛髪処理剤であって、
上記[1]乃至[7]のうちのいずれかに記載の毛髪処理剤を含むことを特徴とする多剤式毛髪処理剤。
[9]下記第1剤及び下記第2剤を含む複数の毛髪処理剤からなる多剤式毛髪処理剤の使用方法であって、
前記第1剤を毛髪に塗り込む第1剤適用工程と、
前記第1剤適用工程を経た毛髪から、前記第1剤を除去する第1剤除去工程と、
前記第1剤除去工程を経た毛髪に対して、前記第2剤を塗布する第2剤適用工程と、を備えることを特徴とする多剤式毛髪処理剤の使用方法。
第1剤:上記[1]乃至[7]のうちのいずれかに記載の毛髪処理剤
第2剤:3号ローターを装着したB型粘度計により、温度25℃、回転速度12rpm且つ測定時間60秒の条件で測定される粘度が、5,000mPa・s未満である毛髪処理剤
【発明の効果】
【0008】
本発明の毛髪処理剤によれば、塗り延ばしやすさ、垂れ落ちのし難さ、及び、製剤安定性に優れる。
本発明の多剤式毛髪処理剤によれば、塗り延ばしやすさ、垂れ落ちのし難さ、及び、製剤安定性に優れる。
本発明の毛髪処理方法によれば、塗り延ばしやすさ、垂れ落ちのし難さ、及び、製剤安定性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳しく説明する。
尚、別途に明記しない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味し、「X~Y」の表記は「X以上且つY以下」を意味する。
また、一部の化合物の名称に関して、日本化粧品工業連合会成分表示名称リストに準じた名称、又は、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)に準じた名称を用いる。
更に、一部の化合物の名称に関して、ポリオキシアルキレン鎖について、ポリオキシエチレン鎖を「POE」、ポリオキシプロピレン鎖を「POP」と略記する場合がある。また、これらの略記に続くカッコ内の数字は、各々付加モル数を表す。更に、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を表す。
【0010】
[1]毛髪処理剤
本発明の毛髪処理剤は、A(以下、「成分A」ともいう)及びB(以下、「成分B」ともいう)を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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