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公開番号
2025154209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057082
出願日
2024-03-29
発明の名称
リチウムイオン二次電池およびリチウムイオン二次電池モジュール
出願人
株式会社AESCジャパン
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
10/052 20100101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】サイクル特性が向上したリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】正極活物質層を含む正極と、負極活物質層を含む負極と、電解液と、を含むリチウムイオン二次電池であって、前記負極活物質層に含まれる負極活物質は表面の少なくとも一部にSEI膜を有し、前記電解液はリチウムビス(フルオロスルホニル)イミドを含み、所定の方法による前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度は0.6質量%以上である、リチウムイオン二次電池。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正極活物質層を含む正極と、負極活物質層を含む負極と、電解液と、を含む、リチウムイオン二次電池であって、
前記負極活物質層に含まれる負極活物質は、表面の少なくとも一部にSEI膜を有し、
前記電解液は、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドを含み、
下記<方法1>による、前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度は、0.6質量%以上である、リチウムイオン二次電池。
<方法1>
前記リチウムイオン二次電池を不活性ガス雰囲気下で分解し、次いで、分解した前記リチウムイオン二次電池から採取した0.2gの前記電解液を、1.0gの重アセトニトリルに溶解させて第1サンプルを作製し、次いで、基準物質として0.002gの六フッ化ベンゼンを前記第1サンプルに添加して第2サンプルを作製し、次いで、0.5gの前記第2サンプルを用いて、
19
F-NMR法により、前記第2サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの量を測定し、次いで、前記第2サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの量から前記第1サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を算出し、下記式(1)から前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を算出する。
式(1):前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度=(前記第1サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの量)/(分解した前記リチウムイオン二次電池から採取した前記電解液の量)×100。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記負極活物質は、負極活物質(A)と、前記負極活物質(A)とは異なる種類の負極活物質(B)と、を含む、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項3】
前記負極活物質(A)の、レーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
は、3.0μm以上30.0μm以下であり、
前記負極活物質(B)の、レーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
は、1.0μm以上20.0μm以下である、請求項2に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項4】
前記負極活物質(A)は黒鉛粉末を含む、請求項2または3に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項5】
前記黒鉛粉末は、黒鉛粉末(A1)と、レーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が前記黒鉛粉末(A1)とは異なる黒鉛粉末(A2)と、を含み、
前記黒鉛粉末(A1)のメジアン径D
50
は、前記黒鉛粉末(A2)のメジアン径D
50
より大きい、請求項4に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項6】
前記黒鉛粉末(A1)は、表面に非晶質炭素を含む黒鉛粒子を含む、請求項5に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項7】
前記黒鉛粉末(A2)は、表面に非晶質炭素を含まない黒鉛粒子を含む、請求項5または6に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項8】
前記黒鉛粉末(A1)の前記メジアン径D
50
は、5.0μm以上30.0μm以下である、請求項5~7のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項9】
前記黒鉛粉末(A2)の前記メジアン径D
50
は、1.0μm以上20.0μm以下である、請求項5~8のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項10】
前記黒鉛粉末(A1)のメジアン径D
50
をD
1
、前記黒鉛粉末(A2)のメジアン径D
50
をD
2
とそれぞれしたときに、D
1
に対するD
2
の比D
2
/D
1
の値は、0.40以上1.0未満である、請求項5~9のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオン二次電池モジュールに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、正極、負極、および電解液を含む。リチウムイオン二次電池に関する技術として、特許文献1および2に記載の技術がある。
【0003】
特許文献1には、リチウム二次電池は様々な問題点を内包しているところ、そのうちの一部は、負極の製造及び作動特性と関連する問題点があるとして、正極活物質を含む正極合剤が集電体に塗布されている正極;負極活物質を含む負極合剤が集電体に塗布されている負極であって、炭素系材料及びケイ素系化合物を含む負極;及びリチウム塩及び非水系溶媒を含む電解液であって、前記電解液は環状カーボネート及び/又は線状溶媒を含む、電解質;を含むことを特徴とする二次電池を提供して、優れた寿命特性及び安全性を示すことが開示されている。
【0004】
特許文献2には、高容量であり、かつ充放電サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供することを課題として、一般組成式Li
a
Ni
(1-b-c)
Co
b
M
c
O
2
(MはMnおよびAlのうちの少なくとも1種の元素であり、0.9≦a≦1.3、0<b、0<c、b+c≦0.5)で表されるリチウム含有複合酸化物を含有する正極と、SiとOとを構成元素に含む材料(ただし、Siに対するOの原子比xは、0.5≦x≦1.5である)と導電性材料との複合体、および前記複合体の含有する導電性材料以外の炭素材料を負極活物質として含有する負極と、C=C二重結合を有する環状カーボネートと、ハロゲン置換された環状カーボネートとを含有する非水電解液とを備えており、初回充放電前後における負極活物質中の前記複合体の割合と非水電解液中の前記各環状カーボネートの含有量との関係を特定したリチウムイオン二次電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-88419号公報
特開2011-233368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、サイクル特性が向上したリチウムイオン二次電池を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者らは、リチウムイオン二次電池内の電解液中のリチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を特定の範囲にすることで、リチウムイオン二次電池のサイクル特性を向上できることを見出して、本発明を完成させた。
【0008】
[1]
正極活物質層を含む正極と、負極活物質層を含む負極と、電解液と、を含む、リチウムイオン二次電池であって、
前記負極活物質層に含まれる負極活物質は、表面の少なくとも一部にSEI膜を有し、
前記電解液は、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドを含み、
下記<方法1>による、前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度は、0.6質量%以上である、リチウムイオン二次電池。
<方法1>
前記リチウムイオン二次電池を不活性ガス雰囲気下で分解し、次いで、分解した前記リチウムイオン二次電池から採取した0.2gの前記電解液を、1.0gの重アセトニトリルに溶解させて第1サンプルを作製し、次いで、基準物質として0.002gの六フッ化ベンゼンを前記第1サンプルに添加して第2サンプルを作製し、次いで、0.5gの前記第2サンプルを用いて、
19
F-NMR法により、前記第2サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの量を測定し、次いで、前記第2サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの量から前記第1サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を算出し、下記式(1)から前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度を算出する。
式(1):前記電解液中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの濃度=(前記第1サンプル中の前記リチウムビス(フルオロスルホニル)イミドの量)/(分解した前記リチウムイオン二次電池から採取した前記電解液の量)×100
[2]
前記負極活物質は、負極活物質(A)と、前記負極活物質(A)とは異なる種類の負極活物質(B)と、を含む、前記[1]に記載のリチウムイオン二次電池。
[3]
前記負極活物質(A)の、レーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
は、3.0μm以上30.0μm以下であり、
前記負極活物質(B)の、レーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
は、1.0μm以上20.0μm以下である、前記[2]に記載のリチウムイオン二次電池。
[4]
前記負極活物質(A)は黒鉛粉末を含む、前記[2]または[3]に記載のリチウムイオン二次電池。
[5]
前記黒鉛粉末は、黒鉛粉末(A1)と、レーザー回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が前記黒鉛粉末(A1)とは異なる黒鉛粉末(A2)と、を含み、
前記黒鉛粉末(A1)のメジアン径D
50
は、前記黒鉛粉末(A2)のメジアン径D
50
より大きい、前記[4]に記載のリチウムイオン二次電池。
[6]
前記黒鉛粉末(A1)は、表面に非晶質炭素を含む黒鉛粒子を含む、前記[5]に記載のリチウムイオン二次電池。
[7]
前記黒鉛粉末(A2)は、表面に非晶質炭素を含まない黒鉛粒子を含む、前記[5]または[6]に記載のリチウムイオン二次電池。
[8]
前記黒鉛粉末(A1)の前記メジアン径D
50
は、5.0μm以上30.0μm以下である、前記[5]~[7]のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
[9]
前記黒鉛粉末(A2)の前記メジアン径D
50
は、1.0μm以上20.0μm以下である、前記[5]~[8]のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
[10]
前記黒鉛粉末(A1)のメジアン径D
50
をD
1
、前記黒鉛粉末(A2)のメジアン径D
50
をD
2
とそれぞれしたときに、D
1
に対するD
2
の比D
2
/D
1
の値は、0.40以上1.0未満である、前記[5]~[9]のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
[11]
前記負極活物質(A)中の前記黒鉛粉末(A1)の含有量は、前記負極活物質(A)中の前記黒鉛粉末(A2)の含有量を100質量部としたときに、50質量部以上200質量部以下である、前記[5]~[10]のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
[12]
前記負極活物質(B)は、酸化ケイ素粒子、並びにシリコンおよび炭素材料を含むSi-C複合粒子からなる群から選択される一種または二種以上を含む、前記[2]~[11]のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。
[13]
前記Si-C複合粒子は、前記炭素材料が多孔質炭素材料を含み、かつ、前記シリコンが前記多孔質炭素材料の細孔内の少なくとも一部に存在する、前記[12]に記載のリチウムイオン二次電池。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、サイクル特性が向上したリチウムイオン二次電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のリチウムイオン二次電池の一例を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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