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公開番号2025153827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056482
出願日2024-03-29
発明の名称ケーブル表面の検査方法
出願人SWCC株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類G01B 11/30 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約【課題】検査者の熟練度にかかわらず、電力ケーブルの表面状態を適正に検査できるケーブル表面の検査方法を提供する。
【解決手段】ケーブル表面の検査方法は、電力ケーブルの表面状態を転写した試験片を作製する第1工程と、試験片の表面状態を観察又は測定して、電力ケーブルの表面状態を検査する第2工程と、を含む。具体的には、第1工程では、電力ケーブルの表面に樹脂材料を塗布して塗布膜を形成し、塗布膜を硬化させた後に剥がして試験片を作製する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電力ケーブルの表面状態を転写した試験片を作製する第1工程と、
前記試験片の表面状態を観察又は測定して、前記電力ケーブルの表面状態を検査する第2工程と、を含む、
ケーブル表面の検査方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記第1工程では、前記電力ケーブルの表面に樹脂材料を塗布して塗布膜を形成し、前記塗布膜を硬化させた後に剥がして前記試験片を作製する、
請求項1に記載のケーブル表面の検査方法。
【請求項3】
前記第1工程では、前記電力ケーブルの周方向に沿う複数箇所に、前記樹脂材料を軸方向に延在するように塗布して、複数の短冊状の前記試験片を作製する、
請求項2に記載のケーブル表面の検査方法。
【請求項4】
前記第1工程では、前記塗布膜を硬化する前に、前記塗布膜に板材を押し当てて、前記塗布膜の厚さを均一にする、
請求項3に記載のケーブル表面の検査方法。
【請求項5】
前記第1工程では、前記電力ケーブルの端部を段剥ぎして露出したケーブル絶縁体の表面状態を転写する、
請求項1に記載のケーブル表面の検査方法。
【請求項6】
前記樹脂材料は、有色(白色を除く)である、
請求項2に記載のケーブル表面の検査方法。
【請求項7】
前記第2工程では、光学式測定器を用いる、
請求項1に記載のケーブル表面の検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル表面の検査方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ケーブル接続部として、ガス中終端接続部、油中終端接続部、気中終端接続部などの終端接続部、直線接続部や分岐接続部などの中間接続部が知られている。一般的には、ケーブル接続部は、内部電極及び内部電極の外周に配置される絶縁体を有する絶縁ユニットに、ケーブル端末部を接続することで形成される。
【0003】
ケーブル接続部においては、前処理として、電力ケーブルの先端部から所定長で段剥ぎすることにより、ケーブル絶縁体等の各層を露出させるケーブル処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。ケーブル接続部の絶縁性能を確保するためには、ケーブル絶縁体の表面を精密に仕上げる必要がある。CVケーブルでは、ケーブル絶縁体とケーブル外部半導電層とが一体化しているため、例えば、ケーブル外部半導電層を除去し、サンドペーパーや金属片、ガラス片等を用いた精密仕上げ処理が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-15822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ケーブル(特に、ケーブル絶縁体)の表面状態の検査は、主に熟練した作業者の目視や触指によって行われているため、合否判定の基準が不明確であり、検査者の熟練度によっては品質にばらつきが生じる虞がある。
【0006】
一方、可搬型の表面粗さ測定器を用いた場合、ケーブルの表面状態を定量的に検査することができる。表面粗さ測定器には、例えば、触針式(接触式)の測定器や、光学式(非接触式)の測定器がある。しかしながら、測定面となるケーブル表面が曲面であるため、ケーブルの表面状態を精度よく測定するのが困難である。
【0007】
本発明の目的は、検査者の熟練度にかかわらず、電力ケーブルの表面状態を適正に検査できるケーブル表面の検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るケーブル表面の検査方法は、
電力ケーブルの表面状態を転写した試験片を作製する第1工程と、
前記試験片の表面状態を観察又は測定して、前記電力ケーブルの表面状態を検査する第2工程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、検査者の熟練度にかかわらず、電力ケーブルの表面状態を適正に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、ケーブル接続部の一例を示す図である。
図2は、電力ケーブルの段剥ぎ工程の一例を示す図である。
図3は、ケーブル表面の検査方法を示すフローチャートである。
図4は、樹脂材料の塗布態様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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