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公開番号2025153770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056399
出願日2024-03-29
発明の名称健康管理支援システム、健康管理支援装置、健康管理支援方法、及びプログラム
出願人クラシエ株式会社,国立大学法人弘前大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G16H 30/00 20180101AFI20251002BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】深層学習により毛細血管のタイプを分類すること。
【解決手段】健康管理支援システムは、ユーザの爪床部毛細血管画像を取得する画像取得部と、前記爪床部毛細血管画像における毛細血管が、複数タイプのうちのいずれのタイプであるかを分類する毛細血管タイプ分類部と、分類された前記タイプに基づいて、前記ユーザの健康状態を判定する健康状態判定部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザの爪床部毛細血管画像を取得する画像取得部と、
前記爪床部毛細血管画像における毛細血管が、複数タイプのうちのいずれのタイプであるかを分類する毛細血管タイプ分類部と、
分類された前記タイプに基づいて、前記ユーザの健康状態を判定する健康状態判定部と、
を備える、
健康管理支援システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
ユーザの指画像を取得する指画像取得部と、
前記指画像に基づいて、ユーザの毛細血管が複数タイプのうちのいずれのタイプであるかを分類する毛細血管タイプ分類部と、
分類された前記タイプに基づいて、前記ユーザの健康状態を判定する健康状態判定部と、
を備える、
健康管理支援システム。
【請求項3】
前記ユーザの年齢および性別をユーザ情報として取得するユーザ情報取得部、
をさらに備え、
前記健康状態判定部は、毛細血管の前記タイプと、前記ユーザ情報に基づいて前記ユーザの健康状態を判定する、
請求項1または請求項2に記載の健康管理支援システム。
【請求項4】
前記健康状態判定部は、
爪床部毛細血管画像と、健康状態を表すデータとの対応関係を学習した学習モデルに、前記ユーザの爪床部毛細血管画像を入力することで、前記ユーザの健康状態を表す出力を得る、
請求項1に記載の健康管理支援システム。
【請求項5】
前記健康状態判定部は、
爪床部毛細血管画像と、時系列の健康状態を表すデータとの対応関係を学習した学習モデルに、前記ユーザの爪床部毛細血管画像を入力することで、前記ユーザの健康状態に対する治療効果を表す出力を得る、
請求項1に記載の健康管理支援システム。
【請求項6】
前記ユーザの健康状態を表す出力を、前記ユーザ、前記ユーザが指定する他のユーザの一方または両方に通知する通知部、
をさらに備える、
請求項4に記載の健康管理支援システム。
【請求項7】
前記毛細血管タイプ分類部は、
爪床部毛細血管画像と、指画像との対応関係を学習した学習モデルに、前記ユーザの指画像を入力することで、前記ユーザの毛細血管のタイプがいずれであるかを分類する、
請求項2に記載の健康管理支援システム。
【請求項8】
前記ユーザの健康状態に応じて、前記ユーザにレコメンドするレコメンド部、
をさらに備える、
請求項6または請求項7に記載の健康管理支援システム。
【請求項9】
前記レコメンド部は、
前記ユーザの健康状態に応じてサプリメント、漢方、医薬品、食品、食事メニュー、運動メニューのうちの少なくともいずれかを、前記ユーザにレコメンドする、
請求項8に記載の健康管理支援システム。
【請求項10】
ユーザの爪床部毛細血管画像を取得する画像取得部と、
前記爪床部毛細血管画像における毛細血管が、複数タイプのうちのいずれのタイプであるかを分類する毛細血管タイプ分類部と、
分類された前記タイプに基づいて、前記ユーザの健康状態を判定する健康状態判定部と、
を備える、
健康管理支援装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、健康管理支援システム、健康管理支援装置、健康管理支援方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
医療現場において、自己免疫疾患として、強皮症やリウマチなどの膠原病で、診断の際に爪床部毛細血管などの毛細血管血流観察が行われている。また、毛細血管像は、生活習慣との関連性が高く、未病の診断・治療への応用が期待されている。
毛細血管の観察は、顕微鏡を用いて写真で記録され、最近では解析ソフトと組み合わせることによって定量化が進められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、生物の毛細血管の画像を複数撮像する撮像部から、複数の画像を取得する画像取得部と、複数の画像について、合焦の程度を数値化して示す合焦評価値をそれぞれ算出する合焦評価値算出部と、合焦の程度が良好か否かを判定するための判定閾値と各合焦評価値とを比較することによって、複数の画像のうち、合焦の程度が良好な画像を合焦画像として選択する合焦画像選択部とを備える毛細血管撮像システムについて開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、毛細血管頭頂部が撮像された画像情報を受け付ける画像受付部と、画像情報に基づき、被験者の血中脂質異常の有無を予測する予測部とを少なくとも備え、予測部は、画像情報に基づき毛細血管頭頂部の動脈肢幅及び/又は静脈肢幅を測定し、当該測定結果から、被験者の血中脂質異常の有無を予測する、血液異常予測装置について開示されている。
【0005】
また、例えば、特許文献3には、被験者の毛細血管画像に基づいて被験者の健康状態に関する診断を支援する診断支援システムであって、サーバと、サーバにネットワークを通じて接続可能な第1端末と、第1端末と同一又は異なり、サーバにネットワークを通じて接続可能な第2端末と、を備え、第1端末は、被験者の毛細血管を撮影することにより毛細血管画像を得る撮影手段と、毛細血管画像をサーバへ送信する画像送信手段と、を有し、サーバは、第2端末の要求に応じて被験者の生活習慣に関するアンケートを第2端末に送信するアンケート送信手段と、第2端末から送信された、被験者によるアンケートへの回答を受信する回答受信手段と、第1端末が送信した毛細血管画像を受信する画像受信手段と、画像受信手段が受信した毛細血管画像から毛細血管の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、抽出した特徴量と受信したアンケートへの回答とに基づいて、受信した毛細血管画像が表す毛細血管の状態が、あらかじめ設定された複数のクラスのいずれに該当するか、を判定するクラス判定をするクラス判定手段と、クラス判定の結果を含むデータを、送信データとして第1端末に送信するデータ送信手段と、を有し、第1端末は、データ送信手段から送信された送信データを受信するデータ受信手段と、受信した送信データを表示するデータ表示手段と、をさらに有する、診断支援システムについて開示されている。
【0006】
これら先行技術では、毛細血管画像に基づいて、指の長手方向(縦方向)を横切って横方向に走る乳頭下血管叢の有無、体液の濁り度合い、及び指の長手方向に走る血管の先端部の曲がり度合い、を判定し、さらに判定の結果に基づいて、健康状態を評価し、結果を表示する。また、毛細血管精度を高めるために特徴量以外に被験者の生活習慣アンケートデータと組み合わせることで被験者の健康状態の診断を行うことで精度を高めることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2023-120845号公報
特開2022-98405号公報
特開2021-189828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、毛細血管形状に関しては、毛細血管の静脈肢幅および動脈肢幅、ループ直径などを計測し評価を行っているが、当該測定結果毛細血管形状の計測値は結果判定に使用した画像に限られたものであり、同一被験者の異なる部位では計測値に差異が大きく判定の精度が十分でなかった。
また、生体情報に基づいて、健康を維持、管理するとともに、効果的な健康増進、疾病予防を図る提示がなされることが望まれている。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、深層学習により毛細血管形状のタイプを分類することができる健康管理支援システム、健康管理支援装置、健康管理支援方法、及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、健康管理支援システムであって、ユーザの爪床部毛細血管画像を取得する画像取得部と、前記爪床部毛細血管画像における毛細血管が、複数タイプのうちのいずれのタイプであるかを分類する毛細血管タイプ分類部と、分類された前記タイプに基づいて、前記ユーザの健康状態を判定する健康状態判定部と、を備える、健康管理支援システムである。
(【0011】以降は省略されています)

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