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公開番号2025153232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055602
出願日2024-03-29
発明の名称レーザー加工方法及びレーザー加工装置
出願人株式会社東京精密
代理人個人,個人,個人
主分類H01L 21/301 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ウェーハにおいてストリートの交差部周辺に生じうる熱ダメージを抑制可能なレーザー加工方法及びレーザー加工装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係るレーザー加工方法は、ウェーハの内部にレーザー光を照射して改質領域を形成するレーザー加工方法であって、ウェーハの第1ストリートにレーザー光を照射する第1照射ステップと、第1照射ステップの後、第1ストリートと交差する第2ストリートにレーザーを照射する第2照射ステップと、を含み、第2照射ステップにおいて、第1ストリートと第2ストリートとの交差部におけるレーザー光の総出力を変更する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
ウェーハの内部にレーザー光を照射して改質領域を形成するレーザー加工方法であって、
前記ウェーハの第1ストリートに前記レーザー光を照射する第1照射ステップと、
前記第1照射ステップの後、前記第1ストリートと交差する第2ストリートにレーザーを照射する第2照射ステップと、を含み、
前記第2照射ステップにおいて、前記第1ストリートと前記第2ストリートとの交差部における前記レーザー光の総出力を変更する、レーザー加工方法。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第2照射ステップにおいて、前記交差部に照射する前記レーザー光の総出力を音響光学素子によって変更する、請求項1に記載のレーザー加工方法。
【請求項3】
前記第2照射ステップにおいて、前記交差部に照射する前記レーザー光の強度及び数の少なくともいずれかを変更する、請求項1又は2に記載のレーザー加工方法。
【請求項4】
前記第2照射ステップにおいて、複数の前記レーザー光によって前記ウェーハの深さ方向に複数の集光点を生成し、
前記複数の集光点のうち、強度が最も小さい集光点のレーザー照射強度が改質限界未満となるように、前記レーザー光の総出力を変更する、請求項3に記載のレーザー加工方法。
【請求項5】
ウェーハの内部にレーザー光を照射して改質領域を形成するレーザー加工装置であって、
前記ウェーハの第1ストリートと前記第1ストリートと交差する第2ストリートとの交差部においてレーザー光の総出力を変更する、レーザー加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー加工方法及びレーザー加工装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、格子状に形成された複数のストリート(ストリートCH1、CH2)に沿って、ウェーハの内部に切断の起点となるレーザー加工領域を形成する内部集光加工を行うレーザー加工装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
上記特許文献1に記載のレーザー加工装置によりウェーハの内部集光加工を行う場合、まずストリートCH1に沿ってレーザー光を照射し、ウェーハの内部にレーザー加工領域を形成する。次に、ストリートCH1に交差するストリートCH2に沿ってウェーハの内部にレーザー加工領域を形成する。
【0004】
上記ストリートCH2に沿ったレーザーがストリートCH1との交差部に達すると、交差部に先に形成されたレーザー加工領域によってレーザー光が散乱等される。これにより、ストリート周辺に熱ダメージが発生し、ストリート周辺に形成されているデバイス層に悪影響が及ぶ虞がある。
【0005】
ここで、交差部で内部集光加工を行うレーザー光の切り替えを行うことにより、交差部に先に形成されたレーザー加工領域でレーザー光が散乱するのを抑制することができる。従って、上記熱ダメージの発生を抑制することができる。
従来、単一のレーザー光を複数のレーザー光に切り替えることができる光変調器が知られている(特許文献2)。特許文献2は、光変調器の一例として反射型結晶(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)の空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)(LCOS-SLM)を開示している。当該反射型結晶の空間光変調器は、単一のレーザー光を複数のレーザー光に切り替えることができる。さらに、複数のレーザー光のうち、各レーザー光の強度比率を変更することも可能である。このようなレーザー光の切り替え又はレーザー光の強度比率の変更を上記交差部にて行うことにより、上記熱ダメージの発生を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-006548号公報
特開2016-107334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、通常、LCOS-SLMによるレーザー光の切り替えは、レーザー光の走査方向の変更時(往復加工の折り返し時)に行われる。また、直径300mmを有しているウェーハの場合、当該ウェーハを1ライン分加工する(例えば、内部に亀裂を形成する等)のに必要な時間は、およそ270ms~500msである。一方、LCOS-SLMによる上記レーザー光の切り替えには、50ms~150ms程度の時間がかかる。したがって、切り替えに要する時間が長いため、加工中にレーザー光を切り替得ることはできない。
【0008】
単一のレーザー光を複数のレーザー光に切り替えることができる他の手段として、回折光学素子(DOE: Diffractive Optical Element)や、ハーフミラーや偏光ビームスプリッタ(PBS)を用いることが知られている。DOEを用いた場合、及びハーフミラーや偏光ビームスプリッタ(PBS)を用いた場合であっても、LCOS-SLMを用いた場合と同様に、交差部周辺のみでレーザー光を切り替えるには応答速度が不十分であり、加工品質を維持したまま交差部周辺の熱ダメージを抑制することは困難である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ウェーハにおける交差部周辺に生じうる熱ダメージを抑制可能なレーザー加工方法及びレーザー加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、以下の手段を提案している。
<1>本発明の一態様に係るレーザー加工方法は、ウェーハの内部にレーザー光を照射して改質領域を形成するレーザー加工方法であって、上記ウェーハの第1ストリートに上記レーザー光を照射する第1照射ステップと、上記第1照射ステップの後、上記第1ストリートと交差する第2ストリートにレーザーを照射する第2照射ステップと、を含み、上記第2照射ステップにおいて、上記第1ストリートと上記第2ストリートとの交差部におけるレーザー光の総出力を変更する。
<2>上記<1>に記載のレーザー加工方法では、上記第2照射ステップにおいて、上記交差部に照射するレーザー光の総出力を音響光学素子によって変更してもよい。
<3>上記<1>又は<2>に記載のレーザー加工方法では、上記第2照射ステップにおいて、上記交差部に照射する上記レーザー光の強度及び数の少なくともいずれかを変更してもよい。
<4>上記<3>に記載のレーザー加工方法では、上記第2照射ステップにおいて、複数の上記レーザー光によって上記ウェーハの深さ方向に複数の集光点を生成し、上記複数の集光点のうち、強度が最も小さい集光点のレーザー照射強度が改質限界未満となるように、上記レーザー光の総出力を変更してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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