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公開番号2025150636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051630
出願日2024-03-27
発明の名称ケーブルの防水構造
出願人新電元工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02G 15/013 20060101AFI20251002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本発明は、真円度が出ていないケーブルであっても、取付対象物の貫通孔における防水性を確保することが可能なケーブルの防水構造を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、貫通孔1を有する取付対象物2と、挿通孔3を有する一対のクランプ部材4とを備える。一対のクランプ部材4は取付対象物2の配置面2Aに配置される。取付対象物2の配置面2Aには、貫通孔1を囲む環状突起5が形成され、クランプ部材4の対向面4Aには、挿通孔3の周囲に連ねて形成され、環状突起5が挿入される環状溝部7が形成される。環状溝部7に硬化前のコーキング剤20を塗布した上で、環状溝部7に環状突起5が挿入されるように、一対のクランプ部材4を取付対象物2の配置面2Aに配置することで、コーキング剤20が環状溝部7から溢れて貫通孔1及び挿通孔3とケーブルCとの隙間に入り込む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ケーブルが挿通される貫通孔を有する取付対象物と、
組み合わせた状態で前記ケーブルが挿通される挿通孔を有し、前記ケーブルを前記ケーブルの径方向から挟む一対のクランプ部材と、を備え、
前記一対のクランプ部材は、前記貫通孔が開口する前記取付対象物の配置面に配置され、
前記取付対象物の配置面、及び、前記挿通孔が開口して前記配置面に対向する前記一対のクランプ部材の対向面の一方に、前記貫通孔及び前記挿通孔の一方を囲む環状突起が形成され、
前記配置面及び前記対向面の他方に、前記貫通孔及び前記挿通孔の他方の周囲に連ねて形成され、前記環状突起が挿入される環状溝部が形成され、
前記環状溝部に硬化前のコーキング剤を塗布した上で、前記環状溝部に前記環状突起が挿入されるように、前記一対のクランプ部材を前記取付対象物の配置面に配置することで、前記コーキング剤が前記環状溝部から溢れて前記貫通孔及び前記挿通孔と前記ケーブルとの隙間に入り込むケーブルの防水構造。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記環状突起が、前記取付対象物の配置面に形成されて前記貫通孔を囲み、
前記環状溝部が、前記一対のクランプ部材の対向面に形成されて前記挿通孔の周囲に連なる請求項1に記載のケーブルの防水構造。
【請求項3】
弾性変形可能な材料からなり、前記ケーブルが通る筒状の弾性部材をさらに備え、
前記一対のクランプ部材は、前記ケーブルが通った前記弾性部材を前記ケーブルの径方向から挟む請求項1又は請求項2に記載のケーブルの防水構造。
【請求項4】
弾性変形可能な材料からなり、前記ケーブルが通る筒状の弾性部材をさらに備え、
前記一対のクランプ部材は、前記ケーブルが通った前記弾性部材を前記ケーブルの径方向から挟み、
前記環状溝部と前記挿通孔の内周に配置された前記弾性部材とが、前記挿通孔の軸方向において間隔をあけて位置する請求項2に記載のケーブルの防水構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルの防水構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ケーブルが挿通される各種の機器や構造物の貫通孔(ケーブル取出口)には、機器や構造物の内側に水分が侵入することを防ぐためにケーブルの防水構造が設けられる。従来、この種のケーブルの防水構造としては、例えば特許文献1に示されているようなケーブルグランドが採用される場合が多い。
【0003】
特許文献1に記載のケーブルグランドは、円筒状に形成されて軸方向の第一端部に雄ねじ及び周方向に並ぶ複数の爪を有するグランド本体、グランド本体の第一端部の内側に配置される円筒状のシール用ゴム(スリーブ)、グランド本体の雄ねじに螺着される円筒状のシールナット(キャップ)を有する。
【0004】
このケーブルグランドでは、グランド本体、シール用ゴム及びシールナットにケーブルを挿通させた上で、シールナットをグランド本体の雄ねじに螺着させて締め込むことで、シール用ゴムをケーブルに押し付けて密着させる。これにより、上記ケーブルグランドでは、ケーブルが通る機器や構造物などの取付対象物の貫通孔における防水性の確保を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-37094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ケーブルには真円度が出ていない(真円となっていない)ものがある。真円度が出ていないケーブルに対して上記したケーブルグランドを採用した場合、真円度が出ていないケーブルに対するシール用ゴムの密着性が低くなり、取付対象物の貫通孔における防水性を確保できない可能性がある。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、真円度が出ていないケーブルであっても、取付対象物の貫通孔における防水性を確保することが可能なケーブルの防水構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するために本発明のケーブルの防水構造は、ケーブルが挿通される貫通孔を有する取付対象物と、組み合わせた状態で前記ケーブルが挿通される挿通孔を有し、前記ケーブルを前記ケーブルの径方向から挟む一対のクランプ部材と、を備え、前記一対のクランプ部材は、前記貫通孔が開口する前記取付対象物の配置面に配置され、前記取付対象物の配置面、及び前記挿通孔が開口して前記配置面に対向する前記一対のクランプ部材の対向面の一方に、前記貫通孔及び前記挿通孔の一方を囲む環状突起が形成され、前記配置面及び前記対向面の他方に、前記貫通孔及び前記挿通孔の他方の周囲に連ねて形成され、前記環状突起が挿入される環状溝部が形成され、前記環状溝部に硬化前のコーキング剤を塗布した上で、前記環状溝部に前記環状突起が挿入されるように、前記一対のクランプ部材を前記取付対象物の配置面に配置することで、前記コーキング剤が前記環状溝部から溢れて前記貫通孔及び前記挿通孔と前記ケーブルとの隙間に入り込む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のケーブルの防水構造では、一対のクランプ部材及び取付対象物の一方に形成された環状溝部から溢れた硬化前のコーキング剤が、取付対象物の貫通孔の内周とケーブルとの隙間、及び、一対のクランプ部材の挿通孔の内周とケーブルとの隙間に入り込む。そして、当該コーキング剤が硬化することで、これらの隙間が硬化したコーキング剤によって密閉される。これにより、真円度が出ていないケーブルであっても、取付対象物の貫通孔の内周との隙間、及び、クランプ部材の挿通孔の内周との隙間を密閉することができる。
【0010】
また、本発明のケーブルの防水構造では、ケーブルが一対のクランプ部材によって挟まれることで、ケーブルが一対のクランプ部材に対してケーブルの軸方向に移動することを規制できる。これにより、ケーブルがその軸方向に引っ張られたとしても、硬化後のコーキング剤が割れる等の不具合が発生することを防止できる。
以上のことから、本発明のケーブルの防水構造では、真円度が出ていないケーブルであっても、取付対象物の貫通孔(ケーブル取出口)における防水性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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