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公開番号2025150190
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050949
出願日2024-03-27
発明の名称感光性樹脂組成物、感光性樹脂組成物の光硬化物及び当該光硬化物を有するプリント配線板
出願人株式会社タムラ製作所
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人
主分類G03F 7/027 20060101AFI20251002BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高い反射率を有しつつ、柔軟性、解像性及び密着性に優れた光硬化物を形成することができる感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)カルボキシル基含有感光性樹脂と、(B)反応性希釈剤と、(C)光重合開始剤と、(D)酸化チタンと、(E)エポキシ化合物とを含有し、前記(B)反応性希釈剤が、(B1)ポリプロピレングリコールジアクリレートを含む感光性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）カルボキシル基含有感光性樹脂と、（Ｂ）反応性希釈剤と、（Ｃ）光重合開始剤と、（Ｄ）酸化チタンと、（Ｅ）エポキシ化合物とを含有し、
前記（Ｂ）反応性希釈剤が、（Ｂ１）ポリプロピレングリコールジアクリレートを含むことを特徴とする感光性樹脂組成物。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記（Ｂ）反応性希釈剤が、さらに（Ｂ２）カプロラクトン変性（メタ）アクリレートを含む請求項１に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項３】
前記（Ｂ１）ポリプロピレングリコールジアクリレートが、下記の式（１）で表される請求項１または２に記載の感光性樹脂組成物。
TIFF
2025150190000004.tif
15
111
（式（１）、ｎは１０～１５の整数である。）
【請求項４】
前記（Ａ）カルボキシル基含有感光性樹脂１００質量部に対する前記（Ｂ１）ポリプロピレングリコールジアクリレートの含有量が、５質量部以上６０質量部以下である請求項１または２に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項５】
請求項１または２に記載の感光性樹脂組成物の光硬化物。
【請求項６】
請求項５に記載の光硬化物を備えるプリント配線板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、感光性樹脂組成物、特に、プリント配線板等の回路基板の絶縁被覆として有用な感光性樹脂組成物、感光性樹脂組成物の光硬化物及び感光性樹脂組成物を光硬化して得られた被覆を有するプリント配線板に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
リジッド基板やフレキシブル基板を用いたプリント配線板等の配線板は、基板の上に導体回路のパターンを形成し、そのパターンのはんだ付けランドに電子部品を搭載するために使用され、はんだ付けランドを除く回路部分は、絶縁被膜（例えば、ソルダーレジスト膜）で被覆される。これにより、プリント配線板に電子部品をはんだ付けする際に、はんだが不必要な部分に付着するのを防止すると共に、回路（導体）が空気に直接曝されて酸化や湿度により腐食されるのを防止する。
【０００３】
また、プリント配線板は発光ダイオード素子（ＬＥＤ）等の実装用基板としても使用され、実装面に形成される絶縁被膜には、プリント配線板の基板に対する密着性や解像性等の機能が要求される。さらに、プリント配線板に高反射率が要求される用途では、絶縁被膜を形成する感光性樹脂組成物として、酸化チタン等の白色着色剤を配合した感光性樹脂組成物が主に使用されている。
【０００４】
しかしながら、酸化チタン等の白色着色剤を配合した感光性樹脂組成物の場合、光や熱に起因する変色により着色することがあり、得られる絶縁被膜の光反射率を低下させてしまう。そこで、変色による光反射率の低下を抑えることができるソルダーレジスト組成物が提案されている（特許文献１）。特許文献１には、芳香環を有さないカルボキシル基含有樹脂と、光重合開始剤と、エポキシ化合物と、ルチル型酸化チタンと、希釈剤とを含む光硬化性・熱硬化性ソルダーレジスト組成物が開示されている。特許文献１では、芳香環を有さないカルボキシル基含有樹脂と、白色顔料としてルチル型酸化チタンを使用することにより、感光性樹脂の芳香環および酸化チタンの光活性に起因する、光による樹脂の変色を抑え、高反射率を長期間にわたって維持できるとされている。
【０００５】
また、近年、プリント配線板が搭載される電子機器の小型化等により、プリント配線板の設置空間が狭小化していることから、プリント配線板としてフレキシブルプリント配線板が使用されることがある。このようなフレキシブルプリント配線板の絶縁被覆には、プリント配線板のフレキシブル性能を損なわないために屈曲性（柔軟性）が要求される。
【０００６】
一方、特許文献１に開示されるような従来の白色感光性ソルダーレジストには、反応性希釈剤として反射率の低下の少ないＤＰＨＡ（ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート）骨格のアクリルモノマー（例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート）が使用されている。しかしながら、ＤＰＨＡ骨格のアクリルモノマーの使用は、柔軟性および解像性の機能低下を招くため、これらの機能の維持に改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
特開２００７－３２２５４６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
上記事情に鑑み、本発明は、高い反射率を有しつつ、柔軟性、解像性及び密着性に優れた光硬化物を形成することができる感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の態様に係る感光性樹脂組成物は、（Ａ）カルボキシル基含有感光性樹脂と、（Ｂ）反応性希釈剤と、（Ｃ）光重合開始剤と、（Ｄ）酸化チタンと、（Ｅ）エポキシ化合物とを含有し、前記（Ｂ）反応性希釈剤が、（Ｂ１）ポリプロピレングリコールジアクリレートを含む。
【００１０】
本発明の一実施態様において、前記（Ｂ）反応性希釈剤が、さらに（Ｂ２）カプロラクトン変性（メタ）アクリレートを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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