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公開番号
2025149929
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2025042555
出願日
2025-03-17
発明の名称
食器手洗い用液体洗剤組成物
出願人
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
,
THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C11D
1/722 20060101AFI20251001BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】生分解性が改善された洗浄成分も使用しながら、有効な油脂洗浄、及び油脂性の汚れの存在下での泡持続性を有する食器洗い用洗剤組成物を提供する。
【解決手段】プロポキシル化度がエトキシル化度よりも高い、プロポキシル化及びエトキシル化の両方を含むアルコキシル化ポリオールと共に洗剤組成物を配合する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
食器手洗い用液体洗剤組成物であって、
a.前記組成物の5重量%~50重量%の界面活性剤系であって、アニオン性界面活性剤を含む、界面活性剤系と、
b.本質的に3~5個の-OH基を有するポリオールコアに由来するアルコキシル化ポリオールであって、
i.-OH基の少なくとも1つが、アルキレンオキシド分岐を形成するように修飾されており、
ii.前記少なくとも1つのアルキレンオキシド分岐の各々が、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを含み、
iii.前記アルコキシル化ポリオールの重量平均分子量(Mw)が、1.500~4.500g/molの範囲内であり、
iv.前記プロピレンオキシドの含有量が、前記アルコキシル化ポリオールの総重量に対して少なくとも50重量%である、アルコキシル化ポリオールと
を含む、食器手洗い用液体洗剤組成物。
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【請求項2】
前記ポリオールコアが、モノマー、オリゴマー、又はポリマーであり、前記オリゴマー及び前記ポリマーの各々が複数のサブユニットを含み、好ましくは前記オリゴマーが、ホモオリゴマーであるか、又は前記ポリマーが、ヘテロポリマーである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アルキレンオキシド分岐の各々が、平均して、
a.少なくとも2個のエチレンオキシド単位(EO)、好ましくは少なくとも3個のEO、より好ましくは少なくとも4個のEOと、
b.少なくとも6個のポリプロピレンオキシド単位(PO)、好ましくは少なくとも7個のPO、より好ましくは少なくとも8個のPOと
を含み、好ましくはからなる、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記アルキレンオキシド分岐の各々が、平均して、
a.12個以下のEO、好ましくは10個以下のEO、より好ましくは8個以下のEOと、
b.25個以下のPO、好ましくは17個以下のPO、より好ましくは14個以下のPOと
を含み、好ましくはからなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記ポリオールコアが、80~500g/mol、好ましくは100~300g/mol、より好ましくは120~250g/molの範囲の分子量を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記アルコキシル化ポリオールの重量平均分子量(Mw)が、2.000~4.300g/molの範囲、好ましくは2.500~4.000g/molの範囲、より好ましくは3.000~3500g/molの範囲である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記ポリオールコアが、トリメチロールプロパン、グリセロール、メソ-エリスリトール、D-トレイトール、L-トレイトール、1,2,5,6-ヘキサンテトロール、ペンタエリスリトール、キシリトール、リビトール、アラビトール、ペンチトール、ジグリセロール、トリグリセロール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記アルキレンオキシド分岐の各々が、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロック又はランダム構造、好ましくはブロック構造を含み、より好ましくは、前記アルキレンオキシド分岐の各々が、最初にプロポキシル化され、次いで、プロポキシル化が前記ポリオールコアにより近くなるようにエトキシル化される、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記ポリオールコアが、本質的に4~5個の-OH基、好ましくは4個の-OH基を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記アルコキシル化ポリオールが、前記組成物の0.05重量%~5.0重量%、好ましくは0.1重量%~3.5重量%、より好ましくは0.3重量%~2.5重量%の濃度で存在する、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器手洗い用液体洗剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
食器手洗い用洗剤は、家庭において、食器、台所用品、及び調理器具を洗浄するために広く使用されている。これらの洗剤は、典型的には、油脂除去及び全体的な洗浄性能を促進するために、界面活性剤、溶媒、ビルダー、及びポリマーの組み合わせを含有する。しかしながら、より良好に機能する成分の多く、特に洗浄ポリマーは、生分解性ではないか、又は比較的ゆっくりとした生分解性である。
【0003】
生分解性が改善された、より環境に優しい食器手洗い用洗剤組成物に対する需要が高まっている。使用後、洗剤組成物は、典型的には、家庭廃水流に入る。洗浄ポリマーは油脂除去の有効性を改善するが、多くは廃水流中で生分解するのに長い時間がかかることもある。
【0004】
より多くの生分解性材料を洗剤組成物に組み込むために、様々な試みがなされてきた。しかしながら、向上した生分解性と効果的な洗浄、特に油脂洗浄との間のバランスを達成することは、依然として課題である。
【0005】
したがって、生分解性が改善された洗浄成分も使用しながら、有効な油脂洗浄、及び油脂性の汚れの存在下での泡持続性を提供する食器洗い用洗剤組成物が依然として必要とされている。
【0006】
特開平0820795号は、ノズル付き容器に収容されたときに固化又はノズル詰まりを引き起こさず、長期にわたって安定に使用することができる洗剤組成物に関し、この洗剤組成物は、5~60モルのアルキレンオキシドに対する1モルのグリセロール又はジグリセロール付加物を0.1~10重量%含有する。米国特許第7938900(B2)号は、少なくとも1種の有機及び/又は無機顔料、分散剤及び/又は界面活性剤、三価以上の多価アルコキシル化アルコール、-ポリグリコールアルキルエーテル、所望により、ヒドロトロープオリゴマー及び/又はポリマー、所望により、脂肪、油、又は脂肪酸、所望により、水性顔料分散液の調製において典型的な更なる添加剤、及び水を含む水性顔料調製物に関する。中国特許第111518631(A)号は、エトキシル化及び/又はプロポキシル化モノ-及び/又はポリオールを含む洗剤組成物に関する。日本特許第7189610(A)号は、自動洗浄システムを備えた調理器具の内部を洗浄するのに十分な強度を有する固体洗剤組成物に関する。国際公開第2019/173688(A)号は、固体酵素洗剤組成物並びにそれを作製及び使用する方法に関し、洗剤組成物は、医療用及び歯科用器具を洗浄するために、並びに食器を洗浄するために特に有用である。欧州特許第3505609(A)号は、表面上に形成されたバイオフィルムの制御及び除去のための洗剤組成物に関し、洗剤組成物は、マンナナーゼ及び植物性活性成分の組み合わせを含み、それにより、両方の成分の組み合わされた作用が、開放領域及び閉鎖領域の両方において、表面に付着したバイオフィルムの除去において高い効率を提供する。日本特許第6955746号は、粉末洗剤組成物の流動性を改善し、スケールの生成を抑制し、粉末洗剤を少量で定量的に供給し、少量の洗剤であっても十分な洗浄力を有する、自動食器洗浄機用の粉末洗剤組成物に関する。中国特許第108690742(A)号は、ある種の光学ミラースリップ洗浄剤を開示している。中国特許第106833953(A)号は、抗菌脱臭羽根布団洗浄剤に関する。国際公開第2016/191238(A)号は、プロポキシル化グリセリンを含有する界面活性剤及び洗剤組成物に関する。スペイン特許第2464872(A)号は、表面上に発生したバイオフィルムの制御及び除去のための組成物に関し、組成物は、洗剤及び3つの酵素(リパーゼ、プロテアーゼ、及びα-アミラーゼ)の組み合わせを含み、それにより、両成分の組み合わされた作用は、開放領域及び閉鎖領域の両方において、表面上に付着したバイオフィルムの除去において高い効率を提供する。日本特許第5394133(A)号は、衣類などの織物に適した液体洗剤組成物に関する。日本特許第5324207(A)号は、自動食器洗浄機用の固形洗剤に関する。日本特許第2008156250(A)号は、グリセロールのアルキレンオキシド付加物及びアルキルベンゼンスルホネートの水溶液のための結晶化阻害剤としてのその使用に関する。日本特許第5213092(A)号は、顆粒状洗剤組成物、その製造方法、及び特に衣類、タオル、及びシーツなどの織物を洗浄するためのその使用方法に関する。国際公開第2008/021971(A)号は、洗剤供給装置を使用することによって、安定した濃度の洗剤溶液を自動洗濯機に供給することができる方法、当該方法において使用される自動洗濯機用の錠剤型洗剤組成物、及び当該組成物を用いた洗浄方法に関する。日本特許第4554498(A)号は、金属洗浄剤組成物、特に鉄、アルミニウム、銅などの金属バンド連続生産ラインにおいて主に使用される金属洗剤組成物に関する。日本特許第4810844(A)号及び日本特許第4810843(A)号は、良好な泡立ちを有し、すすぎ時にぬるぬるした感触を有さない、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、ヘアシャンプーなどのための洗剤に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平0820795号
米国特許第7938900(B2)号
中国特許第111518631(A)号
日本特許第7189610(A)号
国際公開第2019/173688(A)号
欧州特許第3505609(A)号
日本特許第6955746号
中国特許第108690742(A)号
中国特許第106833953(A)号
国際公開第2016/191238(A)号
スペイン特許第2464872(A)号
日本特許第5394133(A)号
日本特許第5324207(A)号
日本特許第2008156250(A)号
日本特許第5213092(A)号
国際公開第2008/021971(A)号
日本特許第4554498(A)号
日本特許第4810844(A)号
日本特許第4810843(A)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、組成物の5重量%~50重量%の界面活性剤系であって、アニオン性界面活性剤を含む界面活性剤系と、本質的に3~5個の-OH基を有するポリオールコアから誘導されるアルコキシル化ポリオールであって、-OH基の少なくとも1つが修飾されてアルキレンオキシド分岐を形成しているアルコキシル化ポリオールとを含む食器手洗い用液体洗剤組成物であって、少なくとも1つのアルキレンオキシド分岐の各々が、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを含み、アルコキシル化ポリオールの重量平均分子量(Mw)が、1.500~4.500g/molの範囲であり、プロピレンオキシド含有量が、アルコキシル化ポリオールの総重量に対して少なくとも50重量%である、食器手洗い用液体洗剤組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に記載されているように、アルコキシル化ポリオールを含むように食器手洗い用液体洗剤組成物を配合することにより、生分解性が改善された組成物が提供される一方で、改善された油脂性の汚れ除去及び泡持続性も提供される。
【0010】
本明細書で使用するとき、特許請求の範囲において使用される「a」及び「an」などの冠詞は、特許請求又は記述されるもののうちの1つ以上を意味すると理解される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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