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公開番号2025149456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024050116
出願日2024-03-26
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20251001BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】グリッド電流に基づくフィードバック制御を行わずに速やかにパッチ画像を形成して濃度補正を行う。
【解決手段】電源基板は、第1帯電ワイヤ、第1グリッド電極および第1現像ローラに電圧を印加する。制御部は、ベルトにトナーのパッチ画像を形成して濃度補正を実行する場合に、第1電圧変更処理を実行してパッチ画像を形成する。第1電圧変更処理は、第1現像ローラに、通常印刷時に第1現像ローラに印加する印刷現像電圧Vg0_-1より第1値|ΔVbu|だけ大きいパッチ現像電圧を印加する。また、第1電圧変更処理は、第1グリッド電極に、通常印刷時に第1グリッド電極に印加する印刷グリッド電圧より、第1値|ΔVbu|よりも大きい第2値|ΔVbu|×αだけ大きいパッチグリッド電圧を印加する。また、第1電圧変更処理は、第1帯電ワイヤに、通常印刷時と同じ帯電電圧Vwc0を印加する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
第１感光ドラムと、
前記第１感光ドラムに向かい合う第１帯電器であって、第１帯電ワイヤおよび第１グリッド電極を有する第１帯電器と、
前記第１感光ドラムに向かい合う第１現像ローラと、
前記第１感光ドラムに向かい合うベルトと、
前記第１帯電ワイヤ、前記第１グリッド電極および前記第１現像ローラに電圧を印加する電源基板と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
前記ベルトにトナーのパッチ画像を形成して濃度補正を実行する場合に、
前記第１現像ローラに、通常印刷時に第１現像ローラに印加する印刷現像電圧より第１値だけ大きいパッチ現像電圧を印加し、
前記第１グリッド電極に、通常印刷時に第１グリッド電極に印加する印刷グリッド電圧より、第１値よりも大きい第２値だけ大きいパッチグリッド電圧を印加し、
前記第１帯電ワイヤに、通常印刷時と同じ帯電電圧を印加する、
第１電圧変更処理を実行してパッチ画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,700 文字）【請求項２】
前記制御部は、
前記濃度補正を実行する場合に、第１電圧変更処理に加え、
前記第１現像ローラに、前記印刷現像電圧より第３値だけ小さいパッチ現像電圧を印加し、前記第１グリッド電極に、前記印刷グリッド電圧に対して、第３値よりも大きい第４値だけ小さいパッチグリッド電圧を印加する第２電圧変更処理を実行することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記制御部は、
前記パッチ現像電圧Ｖｂｐと前記印刷現像電圧Ｖｂ０の差｜Ｖｂｐ－Ｖｂ０｜に１より大きい所定の係数αを乗じた値｜Ｖｂｐ－Ｖｂ０｜×αを、前記印刷グリッド電圧Ｖｇ０に足した値を、前記パッチグリッド電圧として印加することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
第２感光ドラムと、
前記第２感光ドラムを帯電させる第２帯電器であって、第２帯電ワイヤおよび第２グリッド電極を有する第２帯電器と、
前記第２感光ドラムに向かい合って配置された第２現像ローラと、をさらに備え、
前記ベルトは、前記第１感光ドラムおよび前記第２感光ドラムに向かい合って配置され、
前記電源基板は、
前記第２帯電ワイヤ、前記第２グリッド電極および前記第２現像ローラに電圧を印加し、
前記第１帯電ワイヤおよび前記第２帯電ワイヤに共通の帯電電圧を印加する第１回路を有することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記第１帯電ワイヤと前記第２帯電ワイヤに同じ電圧を印加した場合に、前記第１グリッド電極に流れる電流は、前記第２グリッド電極に流れる電流よりも小さく、
前記制御部は、印刷を実行するときに、
前記第１グリッド電極に、前記第１現像ローラに印加する印刷現像電圧よりも所定の電圧差ΔＶだけ大きい印刷グリッド電圧を印加し、
前記第２グリッド電極に、前記第２現像ローラに印加する印刷現像電圧に前記所定の電圧差ΔＶを足した値よりも小さい印刷グリッド電圧を印加することを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項６】
第３感光ドラムと、
前記第３感光ドラムを帯電させる第３帯電器であって、第３帯電ワイヤおよび第３グリッド電極を有する第３帯電器と、
前記第３感光ドラムに向かい合って配置された第３現像ローラと、をさらに備え、
前記電源基板は、前記第３帯電ワイヤに、第１帯電ワイヤおよび前記第２帯電ワイヤとは独立して帯電電圧を印加可能な第２回路を有することを特徴とする請求項４または請求項５に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記第３感光ドラムを用いて前記ベルトにトナーのパッチ画像を形成して濃度補正を実行する場合に、
前記第３現像ローラに印加するパッチ現像電圧の変化に応じて前記第３帯電ワイヤに印加する帯電電圧を変化させることを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
【請求項８】
第１感光ドラムと、
前記第１感光ドラムに向かい合う第１帯電器であって、第１帯電ワイヤおよび第１グリッド電極を有する第１帯電器と、
前記第１感光ドラムに向かい合う第１現像ローラと、
前記第１感光ドラムに向かい合うベルトと、
前記第１帯電ワイヤ、前記第１グリッド電極および前記第１現像ローラに電圧を印加する電源基板と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
前記ベルトにトナーのパッチ画像を形成して濃度補正を実行する場合に、
前記第１現像ローラに、通常印刷時に第１現像ローラに印加する印刷現像電圧より第３値だけ小さいパッチ現像電圧を印加し、
前記第１グリッド電極に、通常印刷時に第１グリッド電極に印加する印刷グリッド電圧より、第３値よりも大きい第４値だけ小さいパッチグリッド電圧を印加し、
前記第１帯電ワイヤに、通常印刷時と同じ帯電電圧を印加して、
パッチ画像を形成する第２電圧変更処理を実行することを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、画像形成装置が複数色のトナーのそれぞれに対応した複数の帯電器を備える場合に、すべての帯電ワイヤに印加する電圧を、１つの高圧電源から印加するようにして、部品点数の削減を図った技術が知られている。この技術では、グリッド電流を一定に維持するようにグリッド電流に基づくフィードバック制御で定電流制御を実行することで、感光ドラムの表面電位が所定値になるようにしている（特許文献１）。
【０００３】
また、複数色のトナーで画像を形成するカラーの画像形成装置において、ベルトに複数色のトナーのパッチを、異なる複数の濃度で形成し、これらのパッチを読み取ることで、濃度補正をする技術が知られている（特許文献２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１２－０３２５３１号公報
特開２００２－２５８５４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、濃度補正の際には、現像電圧およびグリッド電圧を変更してパッチ画像の濃度を変更する必要があるが、特許文献１のようなグリッド電流を一定にするフィードバック制御を、濃度補正のパッチ画像の形成において行うと、濃度補正に時間が掛かるという問題がある。
【０００６】
そこで、本開示は、グリッド電流に基づくフィードバック制御を行わずに速やかにパッチ画像を形成して濃度補正を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記した課題を解決する画像形成装置は、第１感光ドラムと、第１帯電器と、第１現像ローラと、ベルトと、電源基板と、制御部とを備える。
第１帯電器は、第１感光ドラムに向かい合う。第１帯電器は、第１帯電ワイヤおよび第１グリッド電極を有する。
第１現像ローラは、第１感光ドラムに向かい合う。
ベルトは、第１感光ドラムに向かい合う。
電源基板は、第１帯電ワイヤ、第１グリッド電極および第１現像ローラに電圧を印加する。
制御部は、ベルトにトナーのパッチ画像を形成して濃度補正を実行する場合に、第１電圧変更処理を実行してパッチ画像を形成する。第１電圧変更処理は、第１現像ローラに、通常印刷時に第１現像ローラに印加する印刷現像電圧より第１値だけ大きいパッチ現像電圧を印加する。また、第１電圧変更処理は、第１グリッド電極に、通常印刷時に第１グリッド電極に印加する印刷グリッド電圧より、第１値よりも大きい第２値だけ大きいパッチグリッド電圧を印加する。また、第１電圧変更処理は、第１帯電ワイヤに、通常印刷時と同じ帯電電圧を印加する。
【０００８】
濃度補正の際に、第１現像ローラに印加するパッチ現像電圧を、通常印刷時の印刷現像電圧より第１値だけ大きくする場合に、第１グリッド電極に、通常印刷時の印刷グリッド電圧より第２値だけ大きいパッチグリッド電圧を印加するようにすることで、グリッド電流に基づくフィードバック制御を行わずに、速やかにパッチ画像を形成して濃度補正を行うことができる。
【０００９】
制御部は、濃度補正を実行する場合に、第１電圧変更処理に加え、第２電圧変更処理を実行してもよい。第２電圧変更処理は、第１現像ローラに、印刷現像電圧より第３値だけ小さいパッチ現像電圧を印加し、第１グリッド電極に、印刷グリッド電圧に対して、第３値よりも大きい第４値だけ小さいパッチグリッド電圧を印加する。
【００１０】
濃度補正の際に、通常印刷時よりも大きいパッチ現像電圧を印加してパッチ画像を形成する第１電圧変更処理に加え、通常印刷時よりも小さいパッチ現像電圧を印加してパッチ画像を形成する第２電圧変更処理を実行することで、大きな現像電圧の変化による濃度の変化を検出することができ、正確に濃度補正をすることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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