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公開番号
2025148970
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049373
出願日
2024-03-26
発明の名称
カップ部を有する衣類
出願人
株式会社ワコール
代理人
個人
,
個人
主分類
A41C
3/10 20060101AFI20251001BHJP(衣類)
要約
【課題】成長期の様々な体型に、サイズを気にせず安心して着用できるカップ部を有する衣類を提供する。
【解決手段】パッド104はカップ部101に少なくとも3箇所で結合されており、カップ部101上部の肩ストラップ位置とバストトップ点Tとを通る第1の仮想線L1とパッド104の周縁のうち、第1の交点11、第2の交点12を通り、バストトップ点Tを中心とする仮想円Rにおいて、第1の仮想線L1上の第2の交点を通る半径と中心角が45°の角度をなす着用時の脇側方向の半径である第2の仮想線L2とパッド104の周縁との交点を第3の交点13としたとき、パッド104とカップ部101との結合箇所が、少なくとも、第1の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内、第2の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内および第3の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
バストを被覆するカップ部を有する衣類であって、
カップ部(前身頃)、後身頃、肩ストラップおよび一対のパッドを含み、
前記肩ストラップは、前記カップ部(前身頃)の上部に設けられ、
前記パッドは、前記カップ部(前身頃)に、少なくとも3箇所で結合されており、
前記カップ部(前身頃)上部の前記肩ストラップ位置とバストトップ点とを通る直線を第1の仮想線と規定し、前記第1の仮想線と前記パッドの周縁との交点のうち、上側の交点を第1の交点とし、
前記第1の仮想線と前記パッドの周縁との交点のうち、下側の交点を第2の交点とし、
前記バストトップ点を中心とする仮想円において、前記第1の仮想線上の前記第2の交点を通る半径と中心角が45°の角度をなす着用時の脇側方向の半径を第2の仮想線と規定し、前記第2の仮想線と前記パッドの周縁との交点を第3の交点としたとき、
前記パッドと前記カップ部(前身頃)とは、少なくとも、前記第1の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある第1の結合箇所、前記第2の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある第2の結合箇所、および、前記第3の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある第3の結合箇所で結合されていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
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【請求項2】
前記パッドは、前記カップ部(前身頃)に、4箇所で結合されており、
前記パッドと前記カップ部(前身頃)とは、前記第1の結合箇所、前記第2の結合箇所および前記第3の結合箇所に加え、第4の結合箇所で結合されており、
前記第1の仮想線を基準として、前記第3の交点と対称となる位置を第4の交点としたとき、前記第4の結合箇所は、前記第4の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内に設けられている、請求項1記載のカップ部を有する衣類。
【請求項3】
前記第2の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある結合箇所と、前記第3の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある結合箇所との間の領域は、
前記バストトップ点から前記パッドの下縁に下ろした点を含む15mmから35mmの領域である、請求項1または2記載のカップ部を有する衣類。
【請求項4】
前記カップ部(前身頃)が、表布および肌側布からなる二重構造であり、
前記表布と前記肌側布との間にパッドが配置されており、前記パッドは前記肌側布に固着されている、請求項1または2記載のカップ部を有する衣類。
【請求項5】
衣類がブラジャーである、請求項1または2記載のカップ部を有する衣類。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ部を有する衣類に関し、特に、成長期の様々な体型においても、サイズを気にせずに着用することができるブラジャー等のカップ部を有する衣類に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
近年、バストの膨らみが形成されつつある10代前半の成長段階からブラジャーを着用することが推奨されている。成長段階のバストは、大人のバストと比較すると、張り及び硬さがある、またはバージスラインがあいまいであるなどの特徴を有する。また、成長段階のバストは、段階に応じて形状が変化する。このため、大人用のブラジャーとは別に、成長段階のバストの特徴を考慮して設計されたブラジャーが提案されている。例えば、バストが下部から成長してくることを考慮し、カップ下側部材とカップ上側部材とを縫着してカップ部を形成し、カップ下側部材の伸びをカップ上側部材の伸びよりも大とするブラジャーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-139592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バストの成長過程において、バストが膨らむ前段階として、バストトップ周りが大きくなり始める。そして、この時期は、刺激で痛みを感じることもある。そのため、バストが全く膨らんでいない状態からバストトップが膨らみ始める段階においても、バストを保護する必要がある。図7に、バストの成長過程の図を示す。図7(A)は、バストの成長の第1ステップを示す図である。図示のように、バストは、バストトップ周りから大きくなり始める。次に、図7(B)は、バストの成長の第2ステップを示す図である。図示のように、第2ステップでは、バストのふくらみが横に広がり、バストの輪郭がわかるようになる。次に、図7(C)は、バストの成長の第3ステップを示す図である。図示のように、第3ステップになると、バスト全体が大きくなり、大人のバストに近づいていく。これまで、前記第1ステップから第3ステップの各段階を対象としたブラジャーは提供されている。しかし、着用者は、前記のどのステップのブラジャーを選択するかの判断で迷うことが多いものの、フィッティングに抵抗感を抱きやすい年齢でもある。また、成長期においてはバストを含む身体は日々成長するため、サイズの変化にも追随できることが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、成長期の様々な体型に、サイズを気にせず安心して着用できるカップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のカップ部を有する衣類は、バストを被覆するカップ部を有する衣類であって、
カップ部(前身頃)、後身頃、肩ストラップおよび一対のパッドを含み、
前記肩ストラップは、前記カップ部(前身頃)の上部に設けられ、
前記パッドは、前記カップ部(前身頃)に、少なくとも3箇所で結合されており、
前記カップ部(前身頃)上部の前記肩ストラップ位置とバストトップ点とを通る直線を第1の仮想線と規定し、前記第1の仮想線と前記パッドの周縁との交点のうち、上側の交点を第1の交点とし、
前記第1の仮想線と前記パッドの周縁との交点のうち、下側の交点を第2の交点とし、
前記バストトップ点を中心とする仮想円において、前記第1の仮想線上の前記第2の交点を通る半径と中心角が45°の角度をなす着用時の脇側方向の半径を第2の仮想線と規定し、前記第2の仮想線と前記パッドの周縁との交点を第3の交点としたとき、
前記パッドと前記カップ部(前身頃)とは、少なくとも、前記第1の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある第1の結合箇所、前記第2の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある第2の結合箇所、および、前記第3の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある第3の結合箇所で結合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、成長期の様々な体型に、サイズを気にせず安心して着用できるカップ部を有する衣類を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明のカップ部を有する衣類の一例である、第一の実施形態に係るブラジャーを示す斜視図である。
図2は、第一の実施形態に係るブラジャーを装着した状態でのパッドの結合箇所の位置を説明する図である。
図3は、本発明のカップ部を有する衣類におけるパッドの結合箇所の位置を説明する図である。
図4は、従来のカップ部を有する衣類におけるパッドの結合箇所の位置を説明する図である。
図5は、第二の実施形態に係るブラジャーにおけるパッドの結合箇所の位置を説明する図である。
図6は、本発明のカップ部を有する衣類のその他の例である、第三の実施形態に係るキャミソールを示す斜視図である。
図7(A)、(B)、(C)は、バストの成長段階を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のカップ部を有する衣類において、前記パッドは、前記カップ部(前身頃)に、4箇所で結合されており、前記パッドと前記カップ部(前身頃)とは、前記第1の結合箇所、前記第2の結合箇所および前記第3の結合箇所に加え、第4の結合箇所で結合されており、前記第1の仮想線を基準として、前記第3の交点と対称となる位置を第4の交点としたとき、前記第4の結合箇所は、前記第4の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内に設けられていることが好ましい。
【0010】
本発明のカップ部を有する衣類において、前記第2の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある結合箇所と、前記第3の交点の前中心側5mmから脇側10mmの範囲内にある結合箇所との間の領域は、前記バストトップ点から前記パッドの下縁に下ろした点を含む15mmから35mmの領域であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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