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公開番号
2025147296
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024047505
出願日
2024-03-25
発明の名称
回転圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人ぱてな
主分類
F04C
18/344 20060101AFI20250930BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】圧縮された冷媒から潤滑油を効果的に分離して、冷媒と共に潤滑油が外部に流出することを抑制できる回転圧縮機を提供する。
【解決手段】シャフト20は、ハウジング10に支持された主軸部21と、主軸部21の中心軸線O1に対して偏心した偏心部26とを有する。回転体30は、中心軸線O1を回転軸線としてシャフト20に対して回転可能に支持され、シリンダ31、ベーン33及びカバー体35を有する。シリンダ31は、偏心部26の外周面と共に内部に作動室54を形成し、偏心部26の外周面に沿って回転する。ベーン33は、シリンダ31の回転に伴って作動室54に対して進退動し、作動室54を吸入室54aと圧縮室54bとに仕切る。カバー体35は、主軸部21の外周側に配置され、圧縮冷媒と共に潤滑油39が吐出される吐出室37を主軸部21の外周側に区画する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに収容され、前記ハウジングに支持された主軸部と、前記主軸部の中心軸線に対して偏心した偏心部とを有するシャフトと、
前記ハウジング内に収容され、前記中心軸線を回転軸線として前記シャフトに対して回転可能に支持された回転体と、
前記ハウジング内に収容され、前記回転体を回転駆動させる駆動機構とを備え、
前記回転体は、前記偏心部の外周面と共に内部に作動室を形成し、前記外周面に沿って回転するシリンダと、
前記シリンダの回転に伴って前記作動室に対して進退動することにより、冷媒が吸入される吸入室と冷媒を圧縮する圧縮室とに前記作動室を仕切るベーンと、
前記主軸部の外周側に配置されたカバー体とを有し、
前記カバー体は、前記圧縮室と連通して前記圧縮室で圧縮された冷媒と共に潤滑油が吐出される吐出室を前記主軸部の外周側に区画していることを特徴とする回転圧縮機。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記回転体は、摺動部と、前記吐出室内の前記潤滑油を前記摺動部に供給する油供給通路とを有している請求項1に記載の回転圧縮機。
【請求項3】
前記駆動機構は筒状のモータを有し、
前記モータの内周側には、内部に貯油室が形成された筒状部が配置され、
前記回転体は、前記吐出室内の前記潤滑油を前記貯油室に還流させる油還流通路を有し、
前記筒状部は、前記ハウジング内において前記筒状部の外部に対し、前記貯油室内の前記潤滑油を還流させる還流路を有している請求項1又は2に記載の回転圧縮機。
【請求項4】
前記ハウジングは、外部と連通する吐出連絡口を有し、
前記シャフトは、前記吐出室と前記吐出連絡口とを連通させるシャフト内吐出通路を有している請求項1又は2に記載の回転圧縮機。
【請求項5】
前記偏心部は第1偏心部と第2偏心部とを有し、
前記作動室は第1作動室と第2作動室とを有し、
前記シリンダは、前記第1偏心部の外周側に配置されて前記第1偏心部との間に前記第1作動室を形成する第1シリンダと、前記第2偏心部の外周側に配置されて前記第2偏心部との間に前記第2作動室を形成する第2シリンダとを有し、
前記吸入室は第1吸入室と第2吸入室とを有し、
前記圧縮室は第1圧縮室と第2圧縮室とを有し、
前記ベーンは、前記第1作動室を前記第1吸入室と前記第1圧縮室とに仕切る第1ベーンと、前記第2作動室を第2吸入室と第2圧縮室とに仕切る第2ベーンとを有し、
前記吐出室は第1吐出室と第2吐出室とを有し、
前記カバー体は、前記第1シリンダに固定されて前記第1圧縮室と連通する前記第1吐出室が内部に形成された第1カバー体と、前記第2シリンダに固定されて前記第2圧縮室と連通する前記第2吐出室が内部に形成された第2カバー体とを有し、
前記ハウジングは、外部と連通する吐出連絡口を有し、
前記回転体及び前記シャフトは、前記第1吐出室と前記第2吐出室とを連通させる回転体内吐出通路を有し、
前記シャフトは、前記第1吐出室と前記吐出連絡口とを連通させるシャフト内吐出通路を有している請求項1又は2に記載の回転圧縮機。
【請求項6】
前記吐出室は、前記回転体を回転支持する前記シャフトの支持部よりも大径に形成されている請求項1又は2に記載の回転圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は回転圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の回転圧縮機(以下、適宜「圧縮機」という。)が開示されている。この圧縮機は、ハウジング、駆動軸、駆動機構、シリンダ、ローラ、ベーン、分離室及び貯油室を備えている。駆動軸は、ハウジングに駆動軸線周りで回転可能に支持されている。駆動機構は、駆動軸を回転させる。
【0003】
駆動軸線と直交する断面において、シリンダは真円形状の内部空間を有しており、また、ローラは真円形状の外周面を有している。ローラは、駆動軸に固定され、シリンダの内部空間内で駆動軸と共に回転する。シリンダの内部空間の軸心は駆動軸線から偏心しており、ローラの外周面の一部がシリンダの内周面に接触している。これにより、ローラの外周面とシリンダの内周面との間に作動室が形成されている。
【0004】
ベーンは、ローラの回転に伴って作動室に対して進退動することにより、作動室を、冷媒が吸入される吸入室と冷媒を圧縮する圧縮室とに仕切る。
【0005】
ハウジング内には、分離室と貯油室とが区画されている。圧縮室と分離室とが連通され、分離室と貯油室とが連通されている。
【0006】
この圧縮機では、駆動軸が駆動軸線周りに回転することで、ローラがシリンダの内周面に沿って回転する。これにより、ベーンが作動室に対して進退動し、作動室が吸入室と圧縮室とに仕切られる。こうして、この圧縮機では、吸入室に冷媒が吸入されつつ、圧縮室で冷媒が圧縮される。圧縮室で圧縮された冷媒は分離室に吐出される。分離室では、遠心力により冷媒に含まれる潤滑油が分離される。分離室で冷媒から分離された潤滑油は貯油室で貯留される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-336588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この種の圧縮機では、駆動軸を支持する軸受等の摺動部を適切に潤滑する必要があり、そのためには十分な量の潤滑油を圧縮機内に封入することが望ましい。しかし、分離室を有する圧縮機であっても、圧縮された冷媒から潤滑油を完全に分離することは困難である。分離室で分離しきれなかった潤滑油は圧縮された冷媒と共に外部に流出する。この潤滑油の外部への流出は、その回転圧縮機を適用する空調装置等の熱交換効率の低下に繋がる。
【0009】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、圧縮された冷媒から潤滑油を効果的に分離して、冷媒と共に潤滑油が外部に流出することを抑制できる回転圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の回転圧縮機は、ハウジングと、
前記ハウジングに収容され、前記ハウジングに支持された主軸部と、前記主軸部の中心軸線に対して偏心した偏心部とを有するシャフトと、
前記ハウジング内に収容され、前記中心軸線を回転軸線として前記シャフトに対して回転可能に支持された回転体と、
前記ハウジング内に収容され、前記回転体を回転駆動させる駆動機構とを備え、
前記回転体は、前記偏心部の外周面と共に内部に作動室を形成し、前記外周面に沿って回転するシリンダと、
前記シリンダの回転に伴って前記作動室に対して進退動することにより、冷媒が吸入される吸入室と冷媒を圧縮する圧縮室とに前記作動室を仕切るベーンと、
前記主軸部の外周側に配置されたカバー体とを有し、
前記カバー体は、前記圧縮室と連通して前記圧縮室で圧縮された冷媒と共に潤滑油が吐出される吐出室を前記主軸部の外周側に区画していることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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