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公開番号
2025145785
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046164
出願日
2024-03-22
発明の名称
画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
主分類
H04N
5/91 20060101AFI20250926BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】真正保証情報を含む画像ファイルを効率良く生成することができる仕組みを提供する。
【解決手段】デジタルカメラ100は、種別が異なる複数の構成データを含む画像ファイルを生成する。デジタルカメラ100は、構成データを生成し、生成した構成データのハッシュ値を算出する。デジタルカメラ100は、生成した複数の構成データ及び算出したハッシュ値を含む画像ファイルを生成する。デジタルカメラ100は、第1の構成データを生成する処理を完了した後、第2の構成データを生成する処理と並列で、第1の構成データのハッシュ値を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
種別が異なる複数の構成データを含む画像ファイルを生成する画像処理装置であって、
構成データを生成する構成データ生成手段と、
前記構成データ生成手段によって生成された構成データのハッシュ値を算出するハッシュ値算出手段と、
前記構成データ生成手段によって生成された複数の構成データ及び前記ハッシュ値算出手段によって算出されたハッシュ値を含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成手段とを備え、
前記ハッシュ値算出手段は、前記構成データ生成手段による第1の構成データを生成する処理を完了した後、前記構成データ生成手段による第2の構成データを生成する処理と並列で、前記第1の構成データのハッシュ値を算出することを特徴とする画像処理装置。
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【請求項2】
前記画像ファイルの効率的な生成を必要とする所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記判定手段によって前記所定の条件を満たすと判定された場合、前記ハッシュ値算出手段は、前記構成データ生成手段によって生成された構成データのハッシュ値を算出し、前記画像ファイル生成手段は、前記構成データ生成手段によって生成された複数の構成データ、及び前記複数の構成データからそれぞれ算出された複数のハッシュ値を含む画像ファイルを生成し、
前記判定手段によって前記所定の条件を満たさないと判定された場合、前記ハッシュ値算出手段は、前記構成データ生成手段によって生成された全ての構成データを含むコンテンツのハッシュ値を算出し、前記画像ファイル生成手段は、前記構成データ生成手段によって生成された複数の構成データ及び前記コンテンツのハッシュ値を含む画像ファイルを生成することを特徴とする請求項1の画像処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記構成データ生成手段によって生成された画像データのバイナリデータサイズが予め設定された所定サイズより大きい場合、前記所定の条件を満たすと判定し、前記構成データ生成手段によって生成された画像データのバイナリデータサイズが前記所定サイズ以下である場合、前記所定の条件を満たさないと判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、予め設定された前記画像処理装置の動作モードが撮影モードである場合、前記所定の条件を満たすと判定し、予め設定された前記画像処理装置の動作モードが前記撮影モードでない場合、前記所定の条件を満たさないと判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記判定手段は、予め設定された前記画像処理装置の動作モードが前記画像ファイルの効率的な生成を必要とする所定の撮影モードである場合、前記所定の条件を満たすと判定し、予め設定された前記画像処理装置の動作モードが前記所定の撮影モードでない場合、前記所定の条件を満たさないと判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記判定手段は、ハッシュ値を付加する所定の設定がなされた状態で編集された画像ファイルの保存指示をユーザから受けた場合であって編集対象が当該画像ファイルに含まれる構成データとしてのメタデータでない場合、前記所定の条件を満たすと判定し、前記所定の設定がなされた状態で編集された画像ファイルの保存指示をユーザから受けた場合であって編集対象が当該画像ファイルに含まれる構成データとしてのメタデータである場合、前記所定の条件を満たさないと判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記構成データ生成手段によって生成された構成データは、本画像データ、サムネイル画像データ、メタデータであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
種別が異なる複数の構成データを含む画像ファイルを生成する画像処理装置の制御方法であって、
構成データを生成する構成データ生成工程と、
前記構成データ生成工程で生成された構成データのハッシュ値を算出するハッシュ値算出工程と、
前記構成データ生成工程で生成された複数の構成データ及び前記ハッシュ値算出工程で算出されたハッシュ値を含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成工程とを有し、
前記ハッシュ値算出工程は、前記構成データ生成工程における第1の構成データを生成する処理を完了した後、前記構成データ生成工程における第2の構成データを生成する処理と並列で、前記第1の構成データのハッシュ値を算出することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項9】
種別が異なる複数の構成データを含む画像ファイルを生成する画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記画像処理装置の制御方法は、
構成データを生成する構成データ生成工程と、
前記構成データ生成工程で生成された構成データのハッシュ値を算出するハッシュ値算出工程と、
前記構成データ生成工程で生成された複数の構成データ及び前記ハッシュ値算出工程で算出されたハッシュ値を含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成工程とを有し、
前記ハッシュ値算出工程は、前記構成データ生成工程における第1の構成データを生成する処理を完了した後、前記構成データ生成工程における第2の構成データを生成する処理と並列で、前記第1の構成データのハッシュ値を算出することを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
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【背景技術】
【0002】
従来から画像が改ざんされていないことを保証する真正保証は様々な場面で必要とされてきた。例えば、警察で扱う画像が改ざんされていないことを保証したり、新聞やネットニュースで掲載する画像が改ざんされていないことを保証したりといった場面である。関連する技術として、特許文献1の技術が開示されている。特許文献1では、高機密性データに対して改ざんの検知が行われ、その結果がユーザに通知される。
【0003】
さらに近年では、コンテンツの出所と信頼性を保証可能な技術仕様を検討し、出版社、クリエーター、消費者がメディアの出所を追跡できるようにすることを目的としたC2PAという技術標準化団体が発足され、真正保証の必要性が改めて注目をされている。C2PAの規格では、撮影時や編集時に生成された画像ファイルに真正保証情報を付与することができる。真正保証情報には、例えば、画像データ、サムネイル画像データ、Exifデータ等といった画像ファイルを構成する構成データのハッシュ値が含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-11427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来では、真正保証情報を含む画像ファイルを生成する場合、画像ファイルを構成する全ての構成データを生成した後、各構成データのハッシュ値を生成する処理を行う。このため、ユーザから真正保証情報を含む画像ファイルを生成する指示を受けてから画像ファイルの生成を完了するまでに或る程度の時間を要してしまう。
【0006】
本発明は、真正保証情報を含む画像ファイルを効率良く生成することができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、種別が異なる複数の構成データを含む画像ファイルを生成する画像処理装置であって、構成データを生成する構成データ生成手段と、前記構成データ生成手段によって生成された構成データのハッシュ値を算出するハッシュ値算出手段と、前記構成データ生成手段によって生成された複数の構成データ及び前記ハッシュ値算出手段によって算出されたハッシュ値を含む画像ファイルを生成する画像ファイル生成手段とを備え、前記ハッシュ値算出手段は、前記構成データ生成手段による第1の構成データを生成する処理を完了した後、前記構成データ生成手段による第2の構成データを生成する処理と並列で、前記第1の構成データのハッシュ値を算出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、真正保証情報を含む画像ファイルを効率良く生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態に係る画像処理装置としてのデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
図1のデジタルカメラによって生成される画像ファイルの構成例を示す図である。
画像ファイルを生成する手順を説明するための図である。
真正保証情報を含む画像ファイルを生成する従来の手順を説明するための図である。
本実施の形態において真正保証情報を含む画像ファイルを生成する際の手順を説明するための図である。
図1のデジタルカメラによって実行される真正保証情報記録処理の手順を示すフローチャートである。
図1のデジタルカメラによって実行される真正保証情報記録処理の別の手順を示すフローチャートである。
図1のデジタルカメラによって実行される真正保証情報記録処理の更に別の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。なお、本実施の形態では、本発明に係る画像処理装置の一例としてデジタルカメラについて説明するが、画像処理装置は、記録装置に記録されている画像データを読み出して表示装置に表示する装置であればいかなる機器であってもよい。例えば、画像処理装置は、スマートフォン、タブレットPC等であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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