TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025143360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2025111191,2020202606
出願日2025-07-01,2020-12-07
発明の名称多環芳香族化合物
出願人エスケーマテリアルズジェイエヌシー株式会社,学校法人関西学院
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類C07F 5/02 20060101AFI20250924BHJP(有機化学)
要約【課題】有機EL素子等の有機デバイス材料として有用な新規化合物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される構造単位の1つまたは2つ以上からなる構造を有する多環芳香族化合物;
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025143360000104.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">52</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
式(1)中、A環、B環及びC環はアリール環又はヘテロアリール環であり;Y1は、B、P、P=O、P=S、Al、Ga、As、Si-R、又はGe-Rであり;X1及びX2は、>O、>N-R、>C(-R)2、>Si(-R)2、>S、又は>Seであり、ただし少なくとも1つはRが式(G)で表される基である>N-Rであり;前記構造における少なくとも1つの水素はシアノ、ハロゲンまたは重水素で置換されてもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される構造単位の1つまたは2つ以上からなる構造を有する多環芳香族化合物;
JPEG
2025143360000101.jpg
52
170
式(1)中、
A環、B環、およびC環はそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり;


は、B、P、P=O、P=S、Al、Ga、As、Si-R、またはGe-Rであり、前記Si-Rおよび前記Ge-RのRは置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり;


およびX

は、>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであり、前記>N-RのRは水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキル、または式(G)で表される1価の基であり、前記>C(-R)

、および>Si(-R)

のRはそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の2つのRは互いに結合して環を形成してもよく、前記>N-RのR、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の少なくとも1つのRは、前記A環および前記B環の少なくとも1つ、または前記A環および前記C環の少なくとも1つと、単結合または連結基を介して結合していてもよく、
ただし、X

およびX

の少なくとも1つは、Rが式(G)で表される1価の基である>N-Rであり、
式(G)中、
Lは単結合、アルキレン、シクロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、これらの少なくとも1つの水素は置換されていてもよく、(G-A)環および(G-B)環はそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり;


およびX

はそれぞれ独立して、>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであり、前記>N-R、前記>C(-R)

、および前記>Si(-R)

のRはそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の2つのRは互いに結合して環を形成してもよく、前記>N-RのR、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の少なくとも1つのRは前記(G-A)環および前記(G-B)環の少なくとも1つ、または前記(G-A)環および前記(G-B)環の少なくとも1つと単結合、または連結基を介して結合していてもよく、
式(1)で表される構造における前記構造における、アリール環またはヘテロアリール環の少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの水素は置換されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH

-は-O-で置換されていてもよく、そして;
式(1)で表される構造における少なくとも1つの水素はシアノ、ハロゲン、または重水素で置換されていてもよい。
続きを表示(約 3,900 文字)【請求項2】
式(1)で表される構造単位が、下記式(2)で表される構造単位である、請求項1に記載の多環芳香族化合物;
JPEG
2025143360000102.jpg
49
170
式(2)中、
a環、b環およびc環におけるZはそれぞれ独立して、NまたはC-R
11
であり、前記C-R
11
のR
11
はそれぞれ独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、アリールヘテロアリールアミノ、ジアリールボリル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールチオ、または置換シリルであり、これらにおける少なくとも1つの水素は、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく;
前記ジアリールアミノの2つのアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジヘテロアリールアミノの2つのヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記アリールヘテロアリールアミノのアリールとヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジアリールボリルの2つのアリールは互いに結合していないか、単結合または連結基を介して結合しており;
隣接する2つのR
11
は互いに結合して、アリール環またはヘテロリール環を形成してもよく、前記形成されたアリール環およびヘテロリール環はそれぞれ、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、アリールヘテロアリールアミノ、ジアリールボリル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールチオ、または置換シリルで置換されていてもよく、これらにおける少なくとも1つの水素は、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく;
前記ジアリールアミノの2つのアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジヘテロアリールアミノの2つのヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記アリールヘテロアリールアミノのアリールとヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジアリールボリルの2つのアリールは互いに結合していないか、単結合または連結基を介して結合しており;
Z=Zはそれぞれ独立して>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであってもよく、前記>N-R、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

のRはそれぞれ独立して水素、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルであり、これらにおける少なくとも1つの水素はさらに、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の2つのRは互いに結合して環を形成していてもよく;


は、B、またはP=Oであり、


およびX

は、>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであり、前記>N-RのRは水素、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、または式(G-2)で表される1価の基であり、これらにおける少なくとも1つの水素はさらに、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく、前記>C(-R)

、および前記>Si(-R)

のRは水素、アリール、ヘテロアリール、アルキル、またはシクロアルキルであり、これらにおける少なくとも1つの水素はさらに、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の2つのRは互いに結合して環を形成してもよく、前記>N-RのR、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

のRの少なくとも1つのRは、-O-、-S-、-C(-R)

-または単結合により、C-R
11
であるZにおけるCの1つまたは2つと結合してもよく、ただしX

およびX

の少なくとも1つは、Rが式(G-2)で表される1価の基である>N-Rであり、
式(G-2)中、
G-a環およびG-b環におけるZ

はそれぞれ独立して、NまたはC-R
12
であり、前記C-R
12
のR
12
はそれぞれ独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、アリールヘテロアリールアミノ、ジアリールボリル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールチオ、または置換シリルであり、これらにおける少なくとも1つの水素は、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく;
前記ジアリールアミノの2つのアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジヘテロアリールアミノの2つのヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記アリールヘテロアリールアミノのアリールとヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジアリールボリルの2つのアリールは互いに結合していないか、単結合または連結基を介して結合しており;
隣接する2つのR
12
は互いに結合して、アリール環またはヘテロリール環を形成してもよく、前記形成されたアリール環およびヘテロリール環、は、それぞれ、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、アリールヘテロアリールアミノ、ジアリールボリル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールチオ、または置換シリルで置換されていてもよく、これらにおける少なくとも1つの水素は、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく;
前記ジアリールアミノの2つのアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジヘテロアリールアミノの2つのヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記アリールヘテロアリールアミノのアリールとヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジアリールボリルの2つのアリールは互いに結合していないか、単結合または連結基を介して結合しており;


=Z

はそれぞれ独立して>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであってもよく、前記>N-R、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)
【請求項3】
式(2)中、Y

がBであり、かつ前記構造における、アリール環またはヘテロアリール環の少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されており、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの水素は置換されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH

-は-O-で置換されていてもよい、請求項2に記載の多環芳香族化合物。
【請求項4】
下記式で表される、請求項1~3のいずれか1項に記載の多環芳香族化合物。
JPEG
2025143360000103.jpg
47
170
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の多環芳香族化合物を含有する、有機デバイス用材料。
【請求項6】
陽極および陰極からなる一対の電極と、該一対の電極間に配置された発光層とを含み、前記発光層が請求項1~4のいずれか1項に記載の多環芳香族化合物を含有する、有機電界発光素子。
【請求項7】
前記発光層が、ホストと、ドーパントとしての前記多環芳香族化合物とを含む、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項8】
前記ホストが、アントラセン化合物、フルオレン化合物、またはジベンゾクリセン化合物である、請求項7に記載の有機電界発光素子。
【請求項9】
請求項6~8のいずれか1項に記載の有機電界発光素子を備えた表示装置または照明装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多環芳香族化合物に関する。本発明は特に、窒素とホウ素を含む多環芳香族化合物に関する。本発明はまた、上記多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料、有機電界発光素子、並びに、表示装置および照明装置に関する。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電界発光する発光素子を用いた表示装置は、省電力化や薄型化が可能なことから、種々研究され、さらに、有機材料から成る有機電界発光素子は、軽量化や大型化が容易なことから活発に検討されてきた。特に、光の三原色の1つである青色などの発光特性を有する有機材料の開発、および正孔、電子などの電荷輸送能(半導体や超電導体となる可能性を有する)を備えた有機材料の開発については、高分子化合物、低分子化合物を問わずこれまで活発に研究されてきた。
【0003】
有機電界発光素子は、陽極および陰極からなる一対の電極と、当該一対の電極間に配置され、有機化合物を含む一層または複数の層とからなる構造を有する。有機化合物を含む層には、発光層や、正孔、電子などの電荷を輸送または注入する電荷輸送/注入層などがあるが、これらの層に適当な種々の有機材料が開発されている。
【0004】
その中で、特許文献1では、ホウ素を含有する多環芳香族化合物が、有機電界発光素子等の材料として有用であることが開示されている。この多環芳香族化合物を含有する有機電界発光素子は、良好な外部量子効率を有することが報告されている。特許文献2および特許文献3には縮合シクロアルカン構造を有する多環芳香族化合物が開示されている。この構造は縮合シクロアルカン構造のため低い昇華温度を有し、安定性が高く、これにより優れた効率及び長寿命の特性を有する有機電界発光素子を得る効果と共に、縮合シクロアルキル構造により濃度消光が抑制される効果も期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2015/102118
国際公開2020/017931
国際公開2020/218079
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、有機EL素子に用いられる材料としては種々の材料が開発されているが、有機EL素子用材料の選択肢を増やすために、従来とは異なる化合物からなる材料の開発が望まれている。
本発明は提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、特許文献1に記載の化合物と類似の構造を有する多環芳香族化合物において、より発光特性に優れる新規多環芳香族化合物の製造に成功した。すなわち濃度消光を抑制する効果のある縮合シクロアルキル構造と、特定の置換構造を組み合わせることで、高い発光効率などを与える多環芳香族化合物を製造することに成功した。また、この多環芳香族化合物を含有する層を一対の電極間に配置して有機EL素子を構成することにより、優れた有機EL素子が得られることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下のような多環芳香族化合物、さらには以下のような多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料等を提供する。
【0008】
本発明は、具体的には以下の構成を有する。
【0009】
<1>
下記式(1)で表される構造単位の1つまたは2つ以上からなる構造を有する多環芳香族化合物;
JPEG
2025143360000001.jpg
52
170
式(1)中、
A環、B環、およびC環はそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり;


は、B、P、P=O、P=S、Al、Ga、As、Si-R、またはGe-Rであり、前記Si-Rおよび前記Ge-RのRは置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり;


およびX

は、>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであり、前記>N-RのRは水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキル、または式(G)で表される1価の基であり、前記>C(-R)

、および>Si(-R)

のRはそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の2つのRは互いに結合して環を形成してもよく、前記>N-RのR、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の少なくとも1つのRは、前記A環および前記B環の少なくとも1つ、または前記A環および前記C環の少なくとも1つと、単結合または連結基を介して結合していてもよく、
ただし、X

およびX

の少なくとも1つは、Rが式(G)で表される1価の基である>N-Rであり、
式(G)中、
Lは単結合、アルキレン、シクロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、これらの少なくとも1つの水素は置換されていてもよく、(G-A)環および(G-B)環はそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環、または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり;


およびX

はそれぞれ独立して、>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

、>S、または>Seであり、前記>N-R、前記>C(-R)

、および前記>Si(-R)

のRはそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の2つのRは互いに結合して環を形成してもよく、前記>N-RのR、前記>C(-R)

および前記>Si(-R)

の少なくとも1つのRは前記(G-A)環および前記(G-B)環の少なくとも1つ、または前記(G-A)環および前記(G-B)環の少なくとも1つと単結合、または連結基を介して結合していてもよく、
式(1)で表される構造における前記構造における、アリール環またはヘテロアリール環の少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの水素は置換されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH

-は-O-で置換されていてもよく、そして;
式(1)で表される構造における少なくとも1つの水素はシアノ、ハロゲン、または重水素で置換されていてもよい。
<2>
式(1)で表される構造単位が、下記式(2)で表される構造単位である、<1>に記載の多環芳香族化合物;
JPEG
2025143360000002.jpg
49
170
式(2)中、
a環、b環およびc環におけるZはそれぞれ独立して、NまたはC-R
11
であり、前記C-R
11
のR
11
はそれぞれ独立して、水素、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、アリールヘテロアリールアミノ、ジアリールボリル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールチオ、または置換シリルであり、これらにおける少なくとも1つの水素は、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく;
前記ジアリールアミノの2つのアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジヘテロアリールアミノの2つのヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記アリールヘテロアリールアミノのアリールとヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジアリールボリルの2つのアリールは互いに結合していないか、単結合または連結基を介して結合しており;
隣接する2つのR
11
は互いに結合して、アリール環またはヘテロリール環を形成してもよく、前記形成されたアリール環およびヘテロリール環はそれぞれ、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、アリールヘテロアリールアミノ、ジアリールボリル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールチオ、または置換シリルで置換されていてもよく、これらにおける少なくとも1つの水素は、アリール、ヘテロアリール、ジアリールアミノ、アルキル、シクロアルキル、または置換シリルで置換されていてもよく;
前記ジアリールアミノの2つのアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジヘテロアリールアミノの2つのヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記アリールヘテロアリールアミノのアリールとヘテロアリールは互いに結合していないか、連結基を介して結合しており、前記ジアリールボリルの2つのアリールは互いに結合していないか、単結合または連結基を介して結合しており;
Z=Zはそれぞれ独立して>O、>N-R、>C(-R)

、>Si(-R)

【発明の効果】
【0010】
本発明により、有機電界発光素子等の有機デバイス用材料として有用な新規多環芳香族化合物が提供される。本発明の多環芳香族化合物は有機電界発光素子等の有機デバイスの製造に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許