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公開番号2025143064
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042776
出願日2024-03-18
発明の名称情報通信システム及び情報通信装置
出願人株式会社タムラ製作所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04L 7/00 20060101AFI20250924BHJP(電気通信技術)
要約【課題】あらかじめ情報通信システムの情報を設定することなく、情報通信装置を結合することができる情報通信システム及び情報通信装置を提供する。
【解決手段】実施形態の情報通信システム100は、結合要求リストから、他装置の通信アドレスと、一意に対応付けられる通信アドレスの結合候補を決定する結合候補決定部707と、結合候補に対して、他装置CLbの通信アドレスを含む結合応答を送信する結合応答送信部708と、受信した結合応答による結合応答リストを参照し、結合要求の送信先の他装置CLbと同じ送信元の情報通信装置1を、仮想クロック網に結合したものと判定する結合判定部710と、判定された他装置CLbとの間で形成する仮想クロック網状態を生成する網状態生成部711と、結合したと判定された他装置と仮想クロック網を形成する仮想クロック網形成部712と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の情報通信装置の通信部が、それぞれが有するクロックの時刻に従って、情報の通信を行う情報通信システムであって、
各情報通信装置が、
前記通信部が受信した他の情報通信装置である他装置の通信アドレスを含む結合情報を記憶する結合情報記憶部と、
前記結合情報に基づいて、他装置が仮想クロック網を形成するための1次結合条件を満たすか否かを判定する1次結合条件判定部と、
前記1次結合条件を満たすと判定された他装置に、自らの情報通信装置である自装置の通信アドレスを含む結合要求を送信する結合要求送信部と、
自装置から受信した結合要求に基づいて、自装置と他装置が仮想クロック網を形成するための2次結合条件を満たすか否かを判定する2次結合条件判定部と、
前記2次結合条件を満たすと判定された前記結合要求を、結合要求リストとして記憶する結合要求記憶部と、
前記結合要求リストの前記結合要求を参照し、他装置の通信アドレスと、一意に対応付けられる通信アドレスを有する自装置である結合候補を決定する結合候補決定部と、
前記結合候補の自装置に対して、他装置の通信アドレスを含む結合応答を送信する結合応答送信部と、
他装置から受信した前記結合応答を、結合応答リストとして記憶する結合応答記憶部と、
前記結合応答リストを参照し、前記結合要求の送信先の他装置と同じ送信元の情報通信装置を、仮想クロック網に結合したものと判定する結合判定部と、
結合したと判定された他装置との間で形成する仮想クロック網の特性を表す仮想クロック網状態を生成する網状態生成部と、
前記仮想クロック網状態に基づいて、結合したと判定された他装置と仮想クロック網を形成する仮想クロック網形成部と、
を有することを特徴とする情報通信システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記結合情報は、1次結合条件を判定するための1次結合情報として、時刻信頼性を含み、前記1次結合条件判定部は、他装置及び自装置のいずれかが時刻信頼性ありであるならば、1次結合条件を満たしていると判定することを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
【請求項3】
前記仮想クロック網形成部は、時刻信頼性ありの情報通信装置に、時刻同期することを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
【請求項4】
自装置及び他装置の一方又は双方が、前記仮想クロック網の代表ノードであることを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
【請求項5】
いずれかの情報通信装置についての分離情報を受け付けた場合に、前記仮想クロック網形成部に、当該情報通信装置を除外して、前記仮想クロック網を再形成させる分離受付部を有することを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
【請求項6】
前記結合候補決定部は、前記結合要求リストにおける他装置の通信アドレスを整数値とした通信アドレス値と、自装置の通信アドレスを整数値とした通信アドレス値とに基づいて、自装置の通信アドレス値に対して、最近傍の通信アドレス値の通信アドレスを、前記結合候補の通信アドレスとすることを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
【請求項7】
最近傍の通信アドレス値を、奇遇に応じて選択して結合候補の通信アドレスとすることを特徴とする請求項6記載の情報通信システム。
【請求項8】
前記情報通信装置間で時差一定とみなせる所定時間内に、前記通信部に同期情報の送受信を行わせる通信制御部と、
いずれか1つの情報通信装置である自装置からの前記同期情報の送信時刻、前記自装置から送信された前記同期情報を、前記自装置以外の他の情報通信装置である他装置が受信した受信時刻、全ての前記他装置からの前記同期情報の送信時刻、全ての前記他装置から送信された前記同期情報を前記自装置が受信した受信時刻を取得する時刻取得部と、
前記時刻取得部が取得した前記自装置の送信時刻、前記自装置の受信時刻、全ての前記他装置の送信時刻、全ての前記他装置の受信時刻に基づいて、前記自装置のクロックと全ての前記他装置のクロックとの時差を求める時差演算部と、
前記自装置のクロックと全てのクロックとの時差に基づいて、前記自装置のクロックと全ての前記情報通信装置が共通の時刻源とみなせる仮想上のクロックである仮想クロックとの時差である仮想時差を求める仮想時差演算部と、
前記仮想時差演算部が求めた仮想時差に基づいて、前記自装置のクロックを仮想クロックに対して時刻同期する同期制御部と、
を有する請求項1記載の情報通信システム。
【請求項9】
通信部が、他の複数の情報通信装置である他装置と情報の通信を行う自装置であり、自装置が有するクロックに従って情報の通信を行う情報通信装置であって、
前記通信部が受信した他装置の通信アドレスを含む結合情報を記憶する結合情報記憶部と、
前記結合情報に基づいて、他装置が仮想クロック網を形成するための1次結合条件を満たすか否かを判定する1次結合条件判定部と、
前記1次結合条件を満たすと判定された他装置に、自らの情報通信装置である自装置の通信アドレスを含む結合要求を送信する結合要求送信部と、
前記結合要求に応じて他の情報通信装置である他装置が決定した結合候補の通信アドレスを含む結合応答を受信した場合に、受信した前記結合応答を、結合応答リストとして記憶する結合応答記憶部と、
前記結合応答リストを参照し、結合要求の送信先の他装置と同じ送信元の他装置を、仮想クロック網に結合したものと判定する結合判定部と、
結合したと判定された他装置との間で形成する前記仮想クロック網の特性を表す仮想クロック網状態を生成する網状態生成部と、
前記仮想クロック網状態に基づいて、結合したと判定された他装置と仮想クロック網を形成する仮想クロック網形成部と、
を有することを特徴とする情報通信装置。
【請求項10】
請求項9記載の情報通信装置である自装置から送信された結合要求に基づいて、他装置が仮想クロック網を形成するための2次結合条件を満たすか否かを判定する2次結合条件判定部と、
前記2次結合条件を満たすと判定された結合要求を、結合要求リストとして記憶する結合要求記憶部と、
前記結合要求リストの前記結合要求を参照し、他装置の通信アドレスと、一意に対応付けられる通信アドレスを有する自装置である結合候補を決定する結合候補決定部と、
前記結合候補の自装置に対して、他装置の通信アドレスを含む結合応答を送信する結合応答送信部と、
を有することを特徴とする情報通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の情報通信装置の間で通信により同期する情報通信システム及び情報通信装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
複数の情報通信装置間の一般的な時刻同期方法として、例えば、非特許文献1のIEEE1588 Precision Time Protocol(PTP)が知られている。非特許文献1では、基準時刻を持つマスター装置と、マスター装置の時刻に時刻同期するスレーブ装置とが定義され、マスター装置とスレーブ装置との間で定期的に時刻同期用パケットを交換することでスレーブ装置の時刻を補正する。
【0003】
具体的には、マスター装置からスレーブ装置に送信されるパケットのマスター装置の送信時刻とスレーブ装置の受信時刻、並びにスレーブ装置からマスター装置に送信されるパケットのスレーブ装置の送信時刻とマスター装置の受信時刻を用いて、スレーブ装置においてマスター装置とスレーブ装置との時差である時刻オフセットを推定して補正する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
“IEEE Standard for a Precision Clock Synchronization Protocol for Networked Measurement and Control Systems.”IEEE Standard 1588-2008.
特開2016-225880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
PTPシステムにおいては、マスター装置に供給される基準クロックとして、GMCを用いている。GMC(Grandmaster Clock)は、ネットワーク内の全ての装置のクロックを同期させるための基準となるクロックである。
【0006】
また、PTPシステムにおいては、BC、TCといったネットワーク中継装置を介することにより、変動する伝搬時間をキャンセルし、伝搬時間の変動に由来する時刻同期精度低下の問題を低減している。BC(Bоundary Clock)は、上位のマスター装置から受信した時刻に基づいて、遅延時間や揺らぎを補正して、下位のスレーブに対するマスターとしての時刻を生成する。TC(Transparent Clock)は、パケットの中継時に、中継装置内での滞在時間を付加して下位のスレーブに送信する。
【0007】
ここで、情報通信装置を結合して、互いに同期した情報通信システムを新たに構築する場合には、各情報通信装置にあらかじめ情報通信システムの情報を設定しておく必要がある。また、情報通信システムに新たに情報通信装置を結合したり分離したりする場合にも、各情報通信装置にあらかじめ情報通信システムの情報を設定しておく必要がある。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、あらかじめ情報通信システムの情報を設定することなく、情報通信装置を結合することができる情報通信システム及び情報通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数の情報通信装置の通信部が、それぞれが有するクロックの時刻に従って、情報の通信を行う情報通信システムであって、各情報通信装置が、前記通信部が受信した他の情報通信装置である他装置の通信アドレスを含む結合情報を記憶する結合情報記憶部と、前記結合情報に基づいて、他装置が仮想クロック網を形成するための1次結合条件を満たすか否かを判定する1次結合条件判定部と、前記1次結合条件を満たすと判定された他装置に、自らの情報通信装置である自装置の通信アドレスを含む結合要求を送信する結合要求送信部と、自装置から受信した結合要求に基づいて、自装置と他装置が仮想クロック網を形成するための2次結合条件を満たすか否かを判定する2次結合条件判定部と、前記2次結合条件を満たすと判定された前記結合要求を、結合要求リストとして記憶する結合要求記憶部と、前記結合要求リストの前記結合要求を参照し、他装置の通信アドレスと、一意に対応付けられる通信アドレスを有する自装置である結合候補を決定する結合候補決定部と、前記結合候補の自装置に対して、他装置の通信アドレスを含む結合応答を送信する結合応答送信部と、他装置から受信した前記結合応答を、結合応答リストとして記憶する結合応答記憶部と、前記結合応答リストを参照し、前記結合要求の送信先の他装置と同じ送信元の情報通信装置を、仮想クロック網に結合したものと判定する結合判定部と、結合したと判定された他装置との間で形成する仮想クロック網の特性を表す仮想クロック網状態を生成する網状態生成部と、前記仮想クロック網状態に基づいて、結合したと判定された他装置と仮想クロック網を形成する仮想クロック網形成部と、を有する。
【0010】
本発明は、通信部が、他の複数の情報通信装置である他装置と情報の通信を行う自装置であり、自装置が有するクロックに従って情報の通信を行う情報通信装置であって、前記通信部が受信した他装置の通信アドレスを含む結合情報を記憶する結合情報記憶部と、前記結合情報に基づいて、他装置が仮想クロック網を形成するための1次結合条件を満たすか否かを判定する1次結合条件判定部と、前記1次結合条件を満たすと判定された他装置に、自らの情報通信装置である自装置の通信アドレスを含む結合要求を送信する結合要求送信部と、前記結合要求に応じて他の情報通信装置である他装置が決定した結合候補の通信アドレスを含む結合応答を受信した場合に、受信した前記結合応答を、結合応答リストとして記憶する結合応答記憶部と、前記結合応答リストを参照し、結合要求の送信先の他装置と同じ送信元の他装置を、仮想クロック網に結合したものと判定する結合判定部と、結合したと判定された他装置との間で形成する前記仮想クロック網の特性を表す仮想クロック網状態を生成する網状態生成部と、前記仮想クロック網状態に基づいて、結合したと判定された他装置と仮想クロック網を形成する仮想クロック網形成部と、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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