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公開番号
2025141127
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040904
出願日
2024-03-15
発明の名称
電動スケーター
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B62K
5/10 20130101AFI20250919BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】車体の進行方向に対してハンドル軸を左右に傾倒可能な傾倒機構を備えると共に、傾倒したハンドル軸を傾倒前の位置に容易に戻すことが可能な電動スケーターの提供を課題とする。
【解決手段】踏み板600と連結用フレーム800とに、ハンドル軸を左右に傾倒可能とする傾倒機構を備え、傾倒機構は、第1のベアリング1と、第2のベアリング2と、一端側が第1のベアリング1に嵌合され、他端側が第2のベアリング2に嵌合される回動軸3と、連結用フレーム800内において、回動軸3に対して水平方向に交差するように配置されると共に、長手方向の略中央位置で回動軸3に固定されることで回動軸3を介して回動可能である回動板4と、回動板4の回動軸3を挟んだ左右両側のそれぞれの所定位置において、回動板4と連結用フレーム800の内壁との間で鉛直方向に付勢されるスプリングばね5とを少なくとも備える折り畳み式電動スケーター100である。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ハンドル軸と踏み板とを連結する連結用フレームを備えると共に、前記踏み板と前記連結用フレームとに、車体の進行方向に対して前記ハンドル軸を左右に傾倒可能とする傾倒機構を備え、前記傾倒機構は、前記連結用フレームに取り付けられる第1のベアリングと、前記踏み板に取り付けられる第2のベアリングと、一端側が前記第1のベアリングに嵌合され、他端側が前記第2のベアリングに嵌合される回動軸と、前記第1のベアリングと前記第2のベアリングとの間の位置の前記連結用フレーム内において、前記回動軸に対して水平方向に交差するように配置されると共に、長手方向の略中央位置で前記回動軸に固定されることで前記回動軸を介して回動可能である回動板と、前記回動板の前記回動軸を挟んだ左右両側のそれぞれの所定位置において、前記回動板と前記連結用フレームの内壁との間で鉛直方向に付勢される弾性部材とを少なくとも備えることを特徴とする電動スケーター。
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【請求項2】
回動軸の下面又は上面に、回動軸の軸方向へ回動板が移動することを規制するための凹状又は凸状の移動規制部を設けてあると共に、回動板の上面又は下面に、前記回動軸に対して水平方向に交差する方向に前記回動板が移動することを規制するための凹状又は凸状の移動規制部を設けてあることを特徴とする請求項1に記載の電動スケーター。
【請求項3】
回動板は、回動軸との固定位置に円形の貫通孔を備え、前記回動軸は、前記回動板との固定位置にねじ切加工を施した円形の貫通孔を備え、前記回動板の前記貫通孔と前記回動軸の前記貫通孔とを合わせた状態でねじを貫通させて前記回動板を前記回動軸に固定してあり、連結フレーム内には、前記回動軸から上方に突き出たねじを受け入れると共に、受け入れたねじが前記回動軸を介して回動する回動量を規制するための円弧状の規制用溝を設けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動スケーター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の進行方向に対してハンドル軸を左右に傾倒可能な傾倒機構を備えると共に、傾倒したハンドル軸を傾倒前の位置に容易に戻すことが可能な電動スケーターに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、新しい移動手段として、いわゆる電動スケーターや電動キックボードといった乗り物が各種開発されている。
この電動スケーターや電動キックボードは、2輪や3輪で構成される車輪付きの踏み台や座部支持用支柱などに電動モーターやバッテリーを搭載したもので、小型で小回りが利くと共に操作が簡単で、環境にも優しいことから、通勤や買い物等、日常的に使用できる新たな乗り物として注目されている。
このような電動スケーターや電動キックボードを示す従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3232835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1は、電動キックボードに関する考案で、バッテリー充電する際の煩雑さを軽減することができるというメリットがある。
このような従来の電動キックボードや電動スケーターにおいては、車体の進行方向に対してハンドル軸を左右に傾倒可能な傾倒機構を備えるものがなかった。
よって、方向転換するための転舵は、ハンドルを操作することで進行方向を変えるだけであった為、走行時の操作性に欠けることから、車体の進行方向に対してハンドル軸を左右に傾倒可能な傾倒機構を備える電動スケーターや電動キックボードの開発が望まれるところであった。
【0005】
そこで、本発明は上記従来における問題点を解決し、車体の進行方向に対してハンドル軸を左右に傾倒可能な傾倒機構を備えると共に、傾倒したハンドル軸を傾倒前の位置に容易に戻すことが可能な電動スケーターの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明の電動スケーターは、ハンドル軸と踏み板とを連結する連結用フレームを備えると共に、前記踏み板と前記連結用フレームとに、車体の進行方向に対して前記ハンドル軸を左右に傾倒可能とする傾倒機構を備え、前記傾倒機構は、前記連結用フレームに取り付けられる第1のベアリングと、前記踏み板に取り付けられる第2のベアリングと、一端側が前記第1のベアリングに嵌合され、他端側が前記第2のベアリングに嵌合される回動軸と、前記第1のベアリングと前記第2のベアリングとの間の位置の前記連結用フレーム内において、前記回動軸に対して水平方向に交差するように配置されると共に、長手方向の略中央位置で前記回動軸に固定されることで前記回動軸を介して回動可能である回動板と、前記回動板の前記回動軸を挟んだ左右両側のそれぞれの所定位置において、前記回動板と前記連結用フレームの内壁との間で鉛直方向に付勢される弾性部材とを少なくとも備えることを第1の特徴としている。
また、本発明の電動スケーターは、上記第1の特徴に加えて、回動軸の下面又は上面に、回動軸の軸方向へ回動板が移動することを規制するための凹状又は凸状の移動規制部を設けてあると共に、回動板の上面又は下面に、前記回動軸に対して水平方向に交差する方向に前記回動板が移動することを規制するための凹状又は凸状の移動規制部を設けてあることを第2の特徴としている。
また、本発明の電動スケーターは、上記第1又は第2の特徴に加えて、回動板は、回動軸との固定位置に円形の貫通孔を備え、前記回動軸は、前記回動板との固定位置にねじ切加工を施した円形の貫通孔を備え、前記回動板の前記貫通孔と前記回動軸の前記貫通孔とを合わせた状態でねじを貫通させて前記回動板を前記回動軸に固定してあり、連結フレーム内には、前記回動軸から上方に突き出たねじを受け入れると共に、受け入れたねじが前記回動軸を介して回動する回動量を規制するための円弧状の規制用溝を設けてあることを第3の特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
上記第1の特徴による電動スケーターによれば、傾倒機構を備えることで、連結用フレームを車体の進行方向に対して左右の何れかに傾倒させることが可能となり、これによって連結用フレームと連結されるハンドル軸を車体の進行方向に対して左右の何れかに傾倒させることができる。よって、走行時の操作性を向上させることができる。
更に、傾倒機構を構成する部材として弾性部材を備えることで、ハンドル軸を傾倒させた際、ハンドル軸を傾倒させる前に鉛直方向に付勢されていた弾性部材に伸縮方向の応力や、車体の進行方向に対して左右方向の応力が負荷される。よって、ハンドル軸を傾倒させる際に加えた力を解除するだけで、ハンドル軸を傾倒させる前の状態に戻ろうとする復帰力を弾性部材に働かせることができる。従って、傾倒させた状態にあるハンドル軸を自動的に或いは僅かな力で傾倒前の状態に容易に戻すことが可能となる。よって、男性はもとより、非力な女性であってもハンドル軸の傾倒操作を容易に行うことができ、走行時の操作性を一段と向上可能な電動スケーターとすることができる。
【0008】
また、上記第2の特徴による電動スケーターによれば、上記第1の特徴による作用効果に加えて、回動軸の軸方向や回動軸に対して水平方向に回動板が移動することを一段と確実に防止することができる。よって、ハンドル軸の傾倒操作の操作精度が高く、傾倒機構が損傷し難い電動スケーターとすることができる。
【0009】
また、上記第3の特徴による電動スケーターによれば、上記第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、規制用溝を連結用フレーム内に設けることで、必要以上に連結用フレームが回動することを防止でき、これによって、ハンドル軸が必要以上に傾倒することを効果的に防止することができる。よって、運転者が必要以上にハンドル軸を傾倒させることを防止できることで、安全性が高く、傾倒機構が損傷し難い電動スケーターとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る折り畳み式電動スケーターを示す図で、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
本発明の実施形態に係る折り畳み式電動スケーターと折り畳み式電動スケーターを構成する連結用フレームを示す図で、(a)は折り畳み式電動スケーターの右側面図、(b)は折り畳み式電動スケーターの折り畳んだ状態を示す斜視図、(c)は連結用フレームの斜視図である。
本発明の実施形態に係る折り畳み式電動スケーターに設けられる傾倒機構を示す図である。
本発明の実施形態に係る折り畳み式電動スケーターに設けられる傾倒機構を示す図である。
本発明の実施形態に係る折り畳み式電動スケーターに設けられる傾倒機構の動きを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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