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公開番号
2025141102
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040869
出願日
2024-03-15
発明の名称
情報処理装置、運転支援方法、プログラムおよびモデル生成方法
出願人
ENEOS株式会社
代理人
個人
主分類
C10G
99/00 20060101AFI20250919BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】触媒反応装置において使用される触媒の活性を推定する。
【解決手段】情報処理装置10は、第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値と、第1時刻から第2時刻までの触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値と、を取得する取得部12と、少なくとも一つの触媒パラメータの値と、少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、第2時刻における触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する演算部14と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値と、前記第1時刻から第2時刻までの前記触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値と、を取得する取得部と、
前記少なくとも一つの触媒パラメータの値と、前記少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、前記第2時刻における前記触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する演算部と、を備える、
情報処理装置。
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【請求項2】
前記少なくとも一つの触媒パラメータは、触媒の活性に関するパラメータを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つの触媒パラメータは、触媒の金属濃度に関するパラメータをさらに含む、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つの運転実績パラメータは、前記触媒反応装置に入る原料油に関するパラメータ、および、前記触媒反応装置から出る生成油に関するパラメータの少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記触媒は、平衡触媒であり、
前記触媒反応装置は、前記平衡触媒を抜き出し可能であり、前記平衡触媒よりも高い活性を有する新触媒を投入可能であり、
前記少なくとも一つの運転実績パラメータは、新触媒に関するパラメータを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記演算部は、前記少なくとも一つの触媒パラメータの値と、前記少なくとも一つの運転実績パラメータの値と、前記触媒反応装置内の触媒の活性を示す実測値とを含む複数のデータセットを備える第1教師データのうちの少なくとも一部のデータセットを除外した第2教師データの学習によって生成される予測モデルを使用して、前記推定値を算出し、
前記第2教師データは、前記第1教師データの学習によって生成される第1モデルを用いた除外分析によって生成される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値を取得するステップと、
前記第1時刻から第2時刻までの前記触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値を取得するステップと、
前記少なくとも一つの触媒パラメータの値と、前記少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、前記第2時刻における前記触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出するステップと、を備える、
運転支援方法。
【請求項8】
第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値を取得する機能と、
前記第1時刻から第2時刻までの前記触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値を取得する機能と、
前記少なくとも一つの触媒パラメータの値と、前記少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、前記第2時刻における前記触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する機能と、をコンピュータに実現させる、
プログラム。
【請求項9】
所定期間における触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値と、前記所定期間の開始時に前記触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値と、前記所定期間の終了時に前記触媒反応装置からサンプリングされた触媒の活性を示す実測値とを含む複数のデータセットを備える第1教師データを取得するステップと、
前記第1教師データを用いて、前記触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する第1モデルを生成するステップと、
前記第1モデルを用いた分析によって前記第1教師データが備える複数のデータセットのうちの少なくとも一部のデータセットを除外し、第2教師データを生成するステップと、
前記第2教師データを用いて、前記推定値を算出する第2モデルを生成するステップと、を備える、
モデル生成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、運転支援方法、プログラムおよびモデル生成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
石油精製工場等のプラントでは、原料油を触媒に通して生成油を得るための触媒反応装置が用いられる。例えば、触媒反応装置の一種である流動接触分解(FCC; Fluid Catalytic Cracking)装置では、ゼオライトや活性アルミナを主成分とする固体酸触媒が使用される。触媒反応装置では、触媒を再生して再利用するとともに、触媒の活性を維持するために触媒の一部を抜き出して新触媒を投入するメークアップ処理がなされることがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-55899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
触媒反応装置を経済的に運用する観点では、触媒の活性を所定の基準値(例えば経済性や収益性の観点で最適となる値)に維持することが好ましい。しかしながら、触媒の活性をリアルタイムで精度良く測定することは難しいため、触媒の活性を測定する頻度や精度に応じて、触媒の活性の実際値が基準値からずれてしまうことがある。触媒の活性の実際値と基準値の差が大きくなると、触媒反応装置の経済性に影響が生じる。
【0005】
本開示のある態様の例示的な目的の一つは、触媒反応装置において使用される触媒の活性を推定する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様の情報処理装置は、第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値と、第1時刻から第2時刻までの触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値と、を取得する取得部と、少なくとも一つの触媒パラメータの値と、少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、第2時刻における触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する演算部と、を備える。
【0007】
本発明の別の態様は、運転支援方法である。この方法は、第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値を取得するステップと、第1時刻から第2時刻までの触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値を取得するステップと、少なくとも一つの触媒パラメータの値と、少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、第2時刻における触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出するステップと、を備える。
【0008】
本発明のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、第1時刻に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値を取得する機能と、第1時刻から第2時刻までの触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値を取得する機能と、少なくとも一つの触媒パラメータの値と、少なくとも一つの運転実績パラメータの値とを用いて、第2時刻における触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する機能と、をコンピュータに実現させる。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、モデル生成方法である。この方法は、所定期間における触媒反応装置の運転条件を示す少なくとも一つの運転実績パラメータの値と、所定期間の開始時に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の状態を示す少なくとも一つの触媒パラメータの値と、所定期間の終了時に触媒反応装置からサンプリングされた触媒の活性を示す実測値とを含む複数のデータセットを備える第1教師データを取得するステップと、第1教師データを用いて、触媒反応装置内の触媒の活性を示す推定値を算出する第1モデルを生成するステップと、第1モデルを用いた分析によって第1教師データが備える複数のデータセットのうちの少なくとも一部のデータセットを除外し、第2教師データを生成するステップと、第2教師データを用いて、推定値を算出する第2モデルを生成するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、触媒反応装置において使用される触媒の活性を推定できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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