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公開番号
2025140598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040104
出願日
2024-03-14
発明の名称
圧延機の板厚制御方法、および、圧延機板厚制御装置
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B21B
37/18 20060101AFI20250919BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】出側板厚偏差がマイナス側に変化し続ける問題を抑制する。
【解決手段】指令演算ステップは、出側板厚偏差Δhに基づく積分制御により、出側板厚偏差Δhをゼロに近づけるような指令(ΔS)であって、一対の圧延ロール21・21の隙間の指令(ΔS)を演算する。指令演算ステップは、出側板厚偏差検出ステップで検出された出側板厚偏差Δhがマイナス側に変化しており、かつ、開閉制御ステップで圧延ロール隙間が増加するように制御されており、かつ、圧延荷重検出ステップで検出された圧延荷重Pが増加している場合に、急拡大するサーマルクラウンが圧延ロール21に発生したと判断し、積分制御における積分時間Tを短縮する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
圧延機の一対の圧延ロールにより圧延される圧延材にかかる圧延荷重を検出する圧延荷重検出ステップと、
前記一対の圧延ロールに圧延された後の前記圧延材の出側板厚偏差を検出する出側板厚偏差検出ステップと、
前記出側板厚偏差検出ステップで検出された前記出側板厚偏差に基づく積分制御により、前記出側板厚偏差をゼロに近づけるような指令であって、前記一対の圧延ロールの隙間である圧延ロール隙間の指令を演算する指令演算ステップと、
前記一対の圧延ロールの隙間が、前記指令演算ステップで演算された前記圧延ロール隙間になるように、前記一対の圧延ロールの開閉を制御する開閉制御ステップと、
を備え、
前記指令演算ステップは、前記出側板厚偏差検出ステップで検出された前記出側板厚偏差がマイナス側に変化しており、かつ、前記開閉制御ステップで前記圧延ロール隙間が増加するように制御されており、かつ、前記圧延荷重検出ステップで検出された前記圧延荷重が増加している場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断し、
前記指令演算ステップは、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断した場合、前記積分制御における積分時間を短縮する、
圧延機の板厚制御方法。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の圧延機の板厚制御方法であって、
前記指令演算ステップは、
前記圧延ロールが所定温度以下の場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したか否かを判断し、
前記圧延ロールが前記所定温度を超える場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したか否かを判断しない、
圧延機の板厚制御方法。
【請求項3】
圧延材を圧延する一対の圧延ロールを有する圧延機と、
前記圧延材にかかる圧延荷重を検出する圧延荷重検出部と、
前記一対の圧延ロールに圧延された後の前記圧延材の出側板厚偏差を検出する出側板厚偏差検出部と、
前記出側板厚偏差検出部で検出された前記出側板厚偏差に基づく積分制御により、前記出側板厚偏差をゼロに近づけるような指令であって、前記一対の圧延ロールの隙間である圧延ロール隙間の指令を演算する指令演算部と、
前記一対の圧延ロールの隙間が、前記指令演算部で演算された前記圧延ロール隙間になるように、前記一対の圧延ロールの開閉を制御する開閉制御部と、
を備え、
前記指令演算部は、前記出側板厚偏差検出部で検出された前記出側板厚偏差がマイナス側に変化しており、かつ、前記開閉制御部で前記圧延ロール隙間が増加するように制御されており、かつ、前記圧延荷重検出部で検出された前記圧延荷重が増加している場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断し、
前記指令演算部は、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断した場合、前記積分制御における積分時間を短縮する、
圧延機板厚制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の圧延機板厚制御装置であって、
前記指令演算部は、
前記圧延ロールが所定温度以下の場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したか否かを判断し、
前記圧延ロールが前記所定温度を超える場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したか否かを判断しない、
圧延機板厚制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧延機により圧延される圧延材の板厚を制御する、圧延機の板厚制御方法、および、圧延機板厚制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に、圧延材を圧延する圧延機が記載されている。同文献に記載の技術では、圧延機により圧延された圧延材の板厚の、目標値に対する検出値の偏差(出側板厚偏差)がゼロとなるように、積分制御が行われる(特許文献1の[0032]などを参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-114541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
圧延材を圧延する圧延ロールに熱が流入すると、圧延ロールが熱膨張し、サーマルクラウンが発生する。サーマルクラウンが急拡大すると、この変化に積分制御が追従できないおそれがある。すると、ゼロに制御されるべき出側板厚偏差が、マイナス側に変化し続けるおそれがある(詳細は後述)。
【0005】
そこで、本発明では、出側板厚偏差がマイナス側に変化し続けるという問題を抑制することができる、圧延機の板厚制御方法、および、圧延機板厚制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
圧延機の板厚制御方法は、圧延荷重検出ステップと、出側板厚偏差検出ステップと、指令演算ステップと、開閉制御ステップと、を備える。前記圧延荷重検出ステップは、圧延機の一対の圧延ロールにより圧延される圧延材にかかる圧延荷重を検出する。出側板厚偏差検出ステップは、前記一対の圧延ロールに圧延された後の前記圧延材の出側板厚偏差を検出する。指令演算ステップは、前記出側板厚偏差検出ステップで検出された前記出側板厚偏差に基づく積分制御により、前記出側板厚偏差をゼロに近づけるような指令であって、前記一対の圧延ロールの隙間である圧延ロール隙間の指令を演算する。開閉制御ステップは、前記一対の圧延ロールの隙間が、前記指令演算ステップで演算された前記圧延ロール隙間になるように、前記一対の圧延ロールの開閉を制御する。前記指令演算ステップは、前記出側板厚偏差検出ステップで検出された前記出側板厚偏差がマイナス側に変化しており、かつ、前記開閉制御ステップで前記圧延ロール隙間が増加するように制御されており、かつ、前記圧延荷重検出ステップで検出された前記圧延荷重が増加している場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断する。前記指令演算ステップは、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断した場合、前記積分制御における積分時間を短縮する。
【0007】
圧延機板厚制御装置は、圧延機と、圧延荷重検出部と、出側板厚偏差検出部と、指令演算部と、開閉制御部と、を備える。前記圧延機は、圧延材を圧延する一対の圧延ロールを有する。前記圧延荷重検出部は、前記圧延材にかかる圧延荷重を検出する。前記出側板厚偏差検出部は、前記一対の圧延ロールに圧延された後の前記圧延材の出側板厚偏差を検出する。前記指令演算部は、前記出側板厚偏差検出部で検出された前記出側板厚偏差に基づく積分制御により、前記出側板厚偏差をゼロに近づけるような指令であって、前記一対の圧延ロールの隙間である圧延ロール隙間の指令を演算する。前記開閉制御部は、前記一対の圧延ロールの隙間が、前記指令演算部で演算された前記圧延ロール隙間になるように、前記一対の圧延ロールの開閉を制御する。前記指令演算部は、前記出側板厚偏差検出部で検出された前記出側板厚偏差がマイナス側に変化しており、かつ、前記開閉制御部で前記圧延ロール隙間が増加するように制御されており、かつ、前記圧延荷重検出部で検出された前記圧延荷重が増加している場合に、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断する。前記指令演算部は、急拡大するサーマルクラウンが前記圧延ロールに発生したと判断した場合、前記積分制御における積分時間を短縮する。
【発明の効果】
【0008】
上記の圧延機の板厚制御方法、および、圧延機板厚制御装置のそれぞれにより、出側板厚偏差がマイナス側に変化し続けるという問題を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
圧延システム1のブロック図である。
図1に示すコントローラ40が行う積分制御のブロック図である。
図2に示す積分時間Tを変化させた場合の、積分制御の測定値PVおよび操作量MVを示すグラフである。
図1に示す圧延ロール21に、サーマルクラウンが急拡大しない場合の、出側板厚偏差Δhなどを示すグラフである。
図1に示す圧延ロール21に、急拡大するサーマルクラウンが発生し、積分時間Tが小さくされない場合の、出側板厚偏差Δhなどを示すグラフである。
図1に示す圧延ロール21に、急拡大するサーマルクラウンが発生し、積分時間Tが小さくされる場合の、出側板厚偏差Δhなどを示すグラフである。
図1に示すコントローラ40の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~図7を参照して、圧延システム1(圧延機板厚制御装置、および、圧延機20の板厚制御方法)について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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