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公開番号
2025139224
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038039
出願日
2024-03-12
発明の名称
ゲートウェイ装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04L
12/46 20060101AFI20250918BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】送信元の電子制御装置がパーシャルネットワークに対応していない場合、送信元の電子制御装置と同じグループに所属する電子制御装置が含まれていないネットワーク上にある電子制御装置を起動させてしまうことを抑制する。
【解決手段】記憶装置は、対応マップMPを記憶している。対応マップMPは、複数のグループGRと、グループGRに所属する電子制御装置と、電子制御装置が構成しているネットワークと、の対応関係を示す。ステップS22では、実行装置は、対応マップMPを参照して、受信した起動要求メッセージに含まれているノード情報NDが所属するグループGRを特定する。ステップS23では、実行装置は、特定したグループGRに所属する電子制御装置が含まれていないネットワークを中継債とせずに、特定したグループGRに所属する電子制御装置が含まれているネットワークを中継先と決定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の電子制御装置が通信バス毎にネットワークを構成しており、複数の前記電子制御装置同士がCANのプロトコルに準拠した通信を行う車載ネットワークシステムに適用され、複数の前記ネットワークが接続されて複数の前記電子制御装置同士の通信を中継するゲートウェイ装置であって、
記憶装置と、実行装置と、を備えており、
前記記憶装置は、複数の前記電子制御装置のうち一部の前記電子制御装置の組み合わせを示す複数のグループと、前記グループに所属する前記電子制御装置と、前記電子制御装置が構成している前記ネットワークと、の対応関係を示す対応マップを記憶しており、
前記電子制御装置から送信元の前記電子制御装置を示す情報を含む起動要求メッセージを受信し、かつ、受信した前記起動要求メッセージに起動対象とする前記電子制御装置を示す起動対象情報が含まれていないときに、
前記実行装置は、
前記対応マップを参照して、受信した前記起動要求メッセージに含まれている前記送信元の前記電子制御装置が所属する前記グループを特定することと、
特定した前記グループに所属する前記電子制御装置が含まれていない前記ネットワークを中継先とせずに、特定した前記グループに所属する前記電子制御装置が含まれている前記ネットワークを前記中継先と決定することと、を実行する
ゲートウェイ装置。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記実行装置は、
前記中継先へ送信する前記起動要求メッセージに、前記起動対象情報として、前記特定した前記グループに所属する前記電子制御装置を示す情報を付加することを、さらに実行する
請求項1に記載のゲートウェイ装置。
【請求項3】
前記電子制御装置から前記起動要求メッセージを受信し、かつ、受信した前記起動要求メッセージに前記起動対象情報が含まれているときに、
前記実行装置は、
受信した前記起動要求メッセージに含まれている前記起動対象情報で示される前記電子制御装置が含まれていない前記ネットワークを前記中継先とせずに、受信した前記起動要求メッセージに含まれている前記起動対象情報で示される前記電子制御装置が含まれている前記ネットワークを前記中継先と決定することを、さらに実行する
請求項1に記載のゲートウェイ装置。
【請求項4】
前記電子制御装置から前記起動要求メッセージを受信したとき、
前記実行装置は、受信した前記起動要求メッセージに前記起動対象情報が含まれているか否かを判定することを、さらに実行する
請求項1に記載のゲートウェイ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲートウェイ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載された複数の電子制御装置同士が通信を行う車載ネットワークシステムが開示されている。車載ネットワークシステムにおける通信バスを介した通信には、CAN(Controller Area Network)のプロトコルが適用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-144893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような車載ネットワークシステムにおける複数の電子制御装置のうち、一部の電子制御装置のみを起動させて、残りの電子制御装置をスリープ状態のままに維持するパーシャルネットワークが知られている。パーシャルネットワークは、車載ネットワークシステムの消費電力を低減することができる。
【0005】
パーシャルネットワークに対応した電子制御装置は、個別に割り当てられた特定のフレームを含む起動要求メッセージを受信したときに起動して、アクティブ状態に移行する。アクティブ状態は、電子制御装置がアプリケーションを実行できる状態である。
【0006】
パーシャルネットワークに対応した電子制御装置は、当該電子制御装置に割り当てられた特定のフレームを含まない起動要求メッセージを受信した場合には、当該起動要求メッセージを無視する。これにより、当該電子制御装置は、スリープ状態を維持する。スリープ状態は、アプリケーションを実行する機能を停止させて消費電力を低減させた状態である。
【0007】
パーシャルネットワークに対応していない電子制御装置は、個別に割り当てられた特定のフレームを含む起動要求メッセージを送信する構成を備えていない。そのため、パーシャルネットワークに対応していない電子制御装置から送信された起動要求メッセージをそのまま受信した電子制御装置は、起動する必要がないにも拘わらず起動してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、複数の電子制御装置が通信バス毎にネットワークを構成しており、複数の前記電子制御装置同士がCANのプロトコルに準拠した通信を行う車載ネットワークシステムに適用され、複数の前記ネットワークが接続されて複数の前記電子制御装置同士の通信を中継するゲートウェイ装置であって、記憶装置と、実行装置と、を備えており、前記記憶装置は、複数の前記電子制御装置のうち一部の前記電子制御装置の組み合わせを示す複数のグループと、前記グループに所属する前記電子制御装置と、前記電子制御装置が構成している前記ネットワークと、の対応関係を示す対応マップを記憶しており、前記電子制御装置から送信元の前記電子制御装置を示す情報を含む起動要求メッセージを受信し、かつ、受信した前記起動要求メッセージに起動対象とする前記電子制御装置を示す起動対象情報が含まれていないときに、前記実行装置は、前記対応マップを参照して、受信した前記起動要求メッセージに含まれている前記送信元の前記電子制御装置が所属する前記グループを特定することと、特定した前記グループに所属する前記電子制御装置が含まれていない前記ネットワークを中継先とせずに、特定した前記グループに所属する前記電子制御装置が含まれている前記ネットワークを前記中継先と決定することと、を実行するゲートウェイ装置である。
【発明の効果】
【0009】
上記ゲートウェイ装置は、送信元の電子制御装置がパーシャルネットワークに対応していない場合、送信元の電子制御装置と同じグループに所属する電子制御装置が含まれていないネットワーク上にある電子制御装置を起動させてしまうことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、車載ネットワークシステムを示す概略図である。
図2は、パーシャルネットワークに対応している起動要求メッセージを示す模式図である。
図3は、パーシャルネットワークに対応していない起動要求メッセージを示す模式図である。
図4は、対応マップを示す説明図である。
図5は、起動要求メッセージを受信したときにゲートウェイ装置が実行する一連の処理を示すフローチャートである。
図6は、起動要求メッセージの流れの一例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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