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公開番号2025136929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035868
出願日2024-03-08
発明の名称ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】氷雪路面では、一般路面に比べて摩擦係数が低下し、滑りやすくなる。そこで従来、スタッドレスタイヤの氷上性能(氷上での制動性)を向上させるために数多くの手法が提案されている。本発明の課題は、破断伸びを維持しつつ、優れた氷上性能を有するゴム組成物の提供にある。
【解決手段】ジエン系ゴム、カーボンブラック、白色充填剤およびキシログルカンを含有し、ジエン系ゴム100質量部に対し、白色充填剤を30~100質量部、およびキシログルカンを0.5~30質量部配合したことを特徴とするゴム組成物によって前記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム、カーボンブラック、白色充填剤およびキシログルカンを含有し、
前記ジエン系ゴム100質量部に対し、前記白色充填剤を30~100質量部、および前記キシログルカンを0.5~30質量部
配合したことを特徴とするゴム組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記キシログルカンの分子量が35万~75万であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記キシログルカンは、25℃の水に対し2質量%以上溶解することを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
25℃の水に対し1.5質量%の割合で溶解させた前記キシログルカンの水溶液が、500mPa・s~800mPa・sの粘度を有することを特徴とする請求項3に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記キシログルカンが、タマリンドガムであることを特徴とする請求項3に記載のゴム組成物。
【請求項6】
前記ジエン系ゴム100質量部中、ブタジエンゴムが30質量部以上を占めることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項7】
請求項1に記載のゴム組成物を使用したスタッドレスタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤに関するものであり、詳しくは、破断伸びを維持しつつ、優れた氷上性能を有するゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
氷雪路面では、一般路面に比べて摩擦係数が低下し、滑りやすくなる。そこで従来、スタッドレスタイヤの氷上性能(氷上での制動性)を向上させるために数多くの手法が提案されている。例えば、スタッドレスコンパウンドに高分子微粒子を配合し、これによりトレッド表面に粗さを付与する技術が知られている。しかし走行中に高分子微粒子が脱落し、環境への問題が懸念されている。また、高分子微粒子の配合ではこれがゴム中の異物となって破断伸びが低下するという問題点がある。
【0003】
なお、上述のようにスタッドレスタイヤの氷上性能を向上させるための技術は多数提案されているが、例えば下記特許文献1~3に開示された技術が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6544496号公報
特許7275526号公報
特許5535645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、破断伸びを維持しつつ、優れた氷上性能を有するゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに白色充填剤およびキシログルカンを特定量で配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0007】
すなわち本発明は、ジエン系ゴム、カーボンブラック、白色充填剤およびキシログルカンを含有し、前記ジエン系ゴム100質量部に対し、前記白色充填剤を30~100質量部、および前記キシログルカンを0.5~30質量部配合したことを特徴とするゴム組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム、カーボンブラック、白色充填剤およびキシログルカンを含有し、前記ジエン系ゴム100質量部に対し、前記白色充填剤を30~100質量部、および前記キシログルカンを0.5~30質量部配合したことを特徴としているので、破断伸びを維持しつつ、優れた氷上性能を備えたゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤを提供することができる。
【0009】
本発明で使用されるキシログルカンは、タイヤ接地面に表面粗さを効率的に付与することができ、氷上性能を向上させる効果がある。キシログルカンは走行中に水分にある程度溶解して脱落し、表面粗さを付与するものと考えられる。またキシログルカンは植物由来の材料のため、脱落しても環境上の問題を生じにくい。さらにキシログルカンは高分子素材でありながら、これを配合してもゴム中での異物化が抑制され、破断伸びの低下を防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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