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公開番号2025135637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033473
出願日2024-03-06
発明の名称ボルト軸力推定方法、風車の予防保全方法及びナット
出願人株式会社日立製作所
代理人ポレール弁理士法人
主分類G01L 5/00 20060101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明の目的は、ボルトのひずみ変化を容易に評価することができるボルト軸力推定方法、風車の予防保全方法及びナットを提供することにある。
【解決方法】本発明のボルト軸力推定方法は、ナット及びボルトにより固定部材を締結する際のボルト軸力推定方法において、前記ナットの固定面側近傍の側面に有する第一の2つの刻印の間隔と、前記ナットの固定面反対側近傍の側面に有する第二の2つの刻印の間隔を測定するステップと、前記第一の2つの刻印の間隔と前記第二の2つの刻印の間隔を比較してボルトの軸力を推定するステップとを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ナット及びボルトにより固定部材を締結する際のボルト軸力推定方法において、
前記ナットの固定面側近傍の側面に有する第一の2つの刻印の間隔と、前記ナットの固定面反対側近傍の側面に有する第二の2つの刻印の間隔を測定するステップと、
前記第一の2つの刻印の間隔と前記第二の2つの刻印の間隔を比較してボルトの軸力を推定するステップとを含むボルト軸力推定方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法において、
前記第一の2つの刻印の間隔と前記第二の2つの刻印の間隔を撮像装置により撮像して間隔を測定することを特徴とするボルト軸力推定方法。
【請求項3】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法において、
前記ナットの締め付け前後で、前記第一の2つの刻印の間隔と前記第二の2つの刻印の間隔を比較してボルトの軸力を推定することを特徴とするボルト軸力推定方法。
【請求項4】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法において、
前記第一の2つの刻印が、固定面から前記ナットの厚さ方向で50%以内の厚さに有する前記ナットを用いボルトの軸力を推定することを特徴とするボルト軸力推定方法。
【請求項5】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法において、
前記第二の2つの刻印が、固定面から前記ナットの厚さ方向で70%以上の厚さに有する前記ナットを用いボルトの軸力を推定することを特徴とするボルト軸力推定方法。
【請求項6】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法において、
前記第二の2つの刻印が、固定面から前記ナットの厚さ方向で80%以上の厚さに有する前記ナットを用いボルトの軸力を推定することを特徴とするボルト軸力推定方法。
【請求項7】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法において、
前記第一の2つの刻印と前記第二の2つの刻印が、前記ナットの締め付け前でほぼ同じ間隔であり、前記ナットを用いボルトの軸力を推定することを特徴とするボルト軸力推定方法。
【請求項8】
請求項1に記載のボルト軸力推定方法を、風車の風を受けて回転する羽であるブレードの締結部に用い、前記締結部のボルトの軸力を推定することを特徴とする風車の予防保全方法。
【請求項9】
ボルトとともに固定面に締結するためのナットにおいて、
前記ボルトの軸力推定のために、前記ナットの固定面側近傍の側面に設けられた第一の2つの刻印及び前記ナットの固定面反対側近傍の側面に設けられた第二の2つの刻印を有することを特徴とするナット。
【請求項10】
請求項9に記載のナットにおいて、
前記第一の2つの刻印は、前記固定面からナット厚さ方向で50%以内の厚さに有することを特徴とするナット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルト軸力推定方法、風車の予防保全方法及びナットに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
風車などのブレードは、数十本のボルトをナットで締め付けて土台に固定している。被締結体はGFRPなどの樹脂となるため、ナットが緩まなくても(ナットが回転しなくても)、樹脂のクリープによりボルトに発生するひずみが低下する場合がある。重要な位置のボルトには、ひずみゲージなどを用いて、ボルトのひずみを監視しているが、ひずみゲージは接着剤で固定しているため、空気中の水分や、高温環境下により接着力が劣化するため、2年ほどで張り替える必要がある。そのため、接着剤を用いない非接触なひずみ計測方法が望まれている。
【0003】
非接触なひずみ計測方法として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この方法では、レーザの干渉によりひずみ計測を実施している。(段落[0008])
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-235618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
レーザの干渉によるひずみ計測は大掛かりな装置が必要であり、風車など、高所には持ち込めないため、小型で容易にボルトのひずみを評価できるボルト軸力推定方法、風車の予防保全方法及びナットが求められている。
【0006】
本発明の目的は、ボルトのひずみ変化を容易に評価することができるボルト軸力推定方法、風車の予防保全方法及びナットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のボルト軸力推定方法は、ナット及びボルトにより固定部材を締結する際のボルト軸力推定方法において、前記ナットの固定面側近傍の側面に有する第一の2つの刻印の間隔と、前記ナットの固定面反対側近傍の側面に有する第二の2つの刻印の間隔を測定するステップと、前記第一の2つの刻印の間隔と前記第二の2つの刻印の間隔を比較してボルトの軸力を推定するステップとを含む。
【0008】
又は、本発明の風車の予防保全方法は、上記のボルト軸力推定方法を、風車の風を受けて回転する羽であるブレードの締結部に用い、前記締結部のボルトの軸力を推定することを特徴とする。
【0009】
又は、本発明のナットは、ボルトとともに固定面に締結するためのナットにおいて、前記ボルトの軸力推定のために、前記ナットの固定面側近傍の側面に設けられた第一の2つの刻印及び前記ナットの固定面反対側近傍の側面に設けられた第二の2つの刻印を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ボルトのひずみ変化を容易に評価することができるボルト軸力推定方法、風車の予防保全方法及びナットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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