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公開番号2025134363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032220
出願日2024-03-04
発明の名称壁パネル
出願人前田建設工業株式会社,野村不動産ホールディングス株式会社,野村不動産株式会社,銘建工業株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250909BHJP(建築物)
要約【課題】建物の内部への液滴の侵入を抑制することができる壁パネルを提供する。
【解決手段】建物の非耐力壁を構成するための壁パネルは、下側第1木質層と下側第2木質層との間に配置される下側不燃層であって不燃材により形成されている下側不燃層を含む板状の下側壁パネルと、上側第1木質層と上側第2木質層との間に配置される上側不燃層であって不燃材により形成されている上側不燃層を含む板状の上側壁パネルと、下側壁パネルと上側壁パネルとの間に形成されるジョイント部と、を備え、ジョイント部は、上側第2木質に当接して配置される止水材と、止水材よりも下方に位置するカバー部材であって、止水材の外側空間側の面よりも外側空間側とは反対側に位置する一端部から上側不燃層および下側不燃層よりも外側空間側まで延びるカバー部材と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
建物の非耐力壁を構成するための壁パネルであって、
前記建物の外側空間に面して配置される下側第１木質層であって木材を含む下側第１木質層、前記下側第１木質層を挟んで前記外側空間とは反対側に配置される下側第２木質層であって木材を含む下側第２木質層、および前記下側第１木質層と前記下側第２木質層との間に配置される下側不燃層であって不燃材により形成されている下側不燃層を含む板状の下側壁パネルと、
前記下側壁パネルの上側に配置される上側壁パネルであって木材を含む上側第１木質層、前記上側第１木質層を挟んで前記外側空間とは反対側に配置される上側第２木質層であって木材を含む上側第２木質層、および前記上側第１木質層と前記上側第２木質層との間に配置される上側不燃層であって不燃材により形成されている上側不燃層を含む板状の上側壁パネルと、
前記下側壁パネルと前記上側壁パネルとの間に形成されるジョイント部と、を備え、
前記ジョイント部は、
前記上側第２木質に当接して配置される止水材と、
前記止水材よりも下方に位置するカバー部材であって、前記止水材の前記外側空間側の面よりも前記外側空間側とは反対側に位置する一端部から前記上側不燃層および前記下側不燃層よりも前記外側空間側まで延びるカバー部材と、を含む、
壁パネル。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記ジョイント部は、
前記止水材よりも前記外側空間側に配置されるシーリング材と、
前記シーリング材に接続される排水パイプであって、前記外側空間に対して下向きに開口する出口を含む排水流路が内部に形成される排水パイプと、をさらに含む、
請求項１に記載の壁パネル。
【請求項３】
前記ジョイント部は、
前記カバー部材よりも上方に配置される熱膨張材をさらに含む、
請求項１または２に記載の壁パネル。
【請求項４】
前記カバー部材は、防水テープまたは鋼板である、
請求項１または２に記載の壁パネル。
【請求項５】
前記上側壁パネルは、前記上側壁パネルの下面から下方に突出する凸部であって、前記外側空間に面する凸部を含み、
前記下側壁パネルは、前記下側壁パネルの上面から下方に凹み、前記凸部が挿入される凹部であって、前記外側空間に開口する凹部を含む、
請求項２に記載の壁パネル。
【請求項６】
前記凸部は、前記上側不燃層よりも前記外側空間側に位置し、
前記凹部は、前記下側不燃層よりも前記外側空間側に位置している、
請求項５に記載の壁パネル。
【請求項７】
前記シーリング材は、前記凹部に配置されている、
請求項６に記載の壁パネル。
【請求項８】
前記下側第２木質層および前記上側第２木質層のそれぞれは、少なくとも内部に難燃剤が含浸された難燃部が形成されている、
請求項１または２に記載の壁パネル。
【請求項９】
前記ジョイント部は、
前記上側壁パネルを下方から支持する支持部であって、前記建物の内側空間に突き出ている突出部を含む支持部と、前記突出部から上方に延びる延在部と、を含む重量受け部材をさらに含む、
請求項１または２に記載の壁パネル。
【請求項１０】
前記上側壁パネルは、前記上側壁パネルの下面のうち前記上側不燃層よりも前記外側空間側の部分から上方に凹む穴部が形成されており、
前記重量受け部材は、前記支持部から上方に延び前記穴部に挿入されている挿入部をさらに含む、
請求項９に記載の壁パネル。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、建物の非耐力壁を構成するための壁パネルに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、木質の壁は、耐火性を向上させるために様々な工夫がなされている。例えば、特許文献１には、長期荷重を支持するに足り木材からなる荷重支持層と、荷重支持層の外周に配置され断熱材（不燃木材、珪酸カルシウム板、ロックウール、グラスウール等）を有する燃え止まり層と、燃え止まり層の外周に配置され木材からなる燃えしろ層と、を備える構造材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－０３６４５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
木質の壁は、上下方向に沿って配置され且つ互いに接続されている２つの壁パネルと、２つの壁パネルを互いに接続させるためのジョイント部（目地）と、を含んでいる場合がある。この場合、上側の壁パネルは、燃え止まり層が水分の建物の内部への侵入を抑制するが、液滴となった水分を目地にまで案内する虞がある。そして、この液滴が目地を介して建物の内部に侵入する虞がある。しかしながら、特許文献１には、目地からの液滴の侵入を抑制することについて開示も示唆もされていない。
【０００５】
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、建物の内部への液滴の侵入を抑制することができる壁パネルを提供することを目的とする。
【０００６】
ところで、壁は、建物の構造体の一部として耐力を負担しないと考えられる非耐力壁を含むことがある。非耐力壁は、建物として要求される構造性能や耐火性能などが耐力壁とは異なっている。このため、非耐力壁に耐力壁と同等の耐火性能を付加するのは経済的に不合理である。本開示に係る壁パネルは、建物の非耐力壁を構成するために適用される（特許文献１に開示されている技術は、耐力壁を対象としている）。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するため、本開示に係る壁パネルは、建物の非耐力壁を構成するための壁パネルであって、前記建物の外側空間に面して配置される下側第１木質層であって木材を含む下側第１木質層、前記下側第１木質層を挟んで前記外側空間とは反対側に配置される下側第２木質層であって木材を含む下側第２木質層、および前記下側第１木質層と前記下側第２木質層との間に配置される下側不燃層であって不燃材により形成されている下側不燃層を含む板状の下側壁パネルと、前記下側壁パネルの上側に配置される上側壁パネルであって木材を含む上側第１木質層、前記上側第１木質層を挟んで前記外側空間とは反対側に配置される上側第２木質層であって木材を含む上側第２木質層、および前記上側第１木質層と前記上側第２木質層との間に配置される上側不燃層であって不燃材により形成されている上側不燃層を含む板状の上側壁パネルと、前記下側壁パネルと前記上側壁パネルとの間に形成されるジョイント部と、を備え前記ジョイント部は、前記上側第２木質に当接して配置される止水材と、前記止水材よりも下方に位置するカバー部材であって、前記止水材の前記外側空間側の面よりも前記外側空間側とは反対側に位置する一端部から前記上側不燃層および前記下側不燃層よりも前記外側空間側まで延びるカバー部材と、を含む。
【発明の効果】
【０００８】
本開示の壁パネルによれば、建物の内部への液滴の侵入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
幾つかの実施形態に係る壁パネルにより構成された第１の外壁を備える建物の構成を概略的に示す図である。
第１実施形態に係る壁パネルの構成を概略的に示す図である。
第１実施形態に係るジョイント部の構成の一部を拡大して概略的に示す図である。
第１実施形態に係る壁パネルの作用・効果を説明するための図である。
幾つかの実施形態に係る壁パネルの構成を概略的に示す図である。
第２実施形態に係る壁パネルの構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示の実施の形態による壁パネルについて、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

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