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公開番号
2025133030
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024229587
出願日
2024-12-26
発明の名称
多環芳香族化合物
出願人
国立大学法人京都大学
,
エスケーマテリアルズジェイエヌシー株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07F
5/02 20060101AFI20250903BHJP(有機化学)
要約
【課題】有機EL素子等の有機デバイス用材料として有用な新規化合物の提供。
【解決手段】下式(1)で表される多環芳香族化合物;
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025133030000187.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">51</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
式(1)中、A環、B環、D環、E環、F環、G環、H環、およびI環は置換/無置換のアリール環または置換/無置換のヘテロアリール環、Z
0
は=C(-H)-等、YはB等、Xは>N-R
NX
等であり、上記多環芳香族化合物はR
NX
等において、式(1J)で表される基を少なくとも1つ含み、式(1)におけるアリール環およびヘテロアリール環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、式(1)の各元素は、重い安定同位体に置き換えられていてもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1)で表される多環芳香族化合物;
TIFF
2025133030000184.tif
51
170
式(1)中、
A環、B環、D環、E環、F環、G環、H環、およびI環はそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
A環とF環とは単結合または連結基を介して互いに結合していてもよく、
F環とG環とは単結合または連結基を介して互いに結合していてもよく、
D環とG環とは単結合または連結基を介して互いに結合していてもよく、
Z
0
は、-C(-R
Z0
)=または-N=であり、
R
Z0
は、それぞれ独立して、水素または置換基であり、
Yは、それぞれ独立して、B、P、P=O、またはP=Sであり、
Xはそれぞれ独立して、>N-R
NX
、>O、>C(-R
CX
)
2
、>Si(-R
IX
)
2
、>S、または>Seであり、R
NX
は水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、R
CX
およびR
IX
はそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、2つのR
CX
は互いに結合して環を形成していてもよく、および2つのR
IX
は互いに結合して環を形成していてもよく、R
NX
、R
CX
およびR
IX
はそれぞれ自身を含むXが結合する1つまたは2つの環と単結合または連結基により結合していてもよく、
前記多環芳香族化合物は式(1J)で表される基を部分構造として少なくとも1つ含み、
式(1J)において、*は結合位置を表し、
J環は、置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
R
J
は、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアリールチオ、置換もしくは無置換のヘテロアリールチオ、置換もしくは無置換のアリールオキシ、置換もしくは無置換のヘテロアリールオキシ、置換のアルキル、炭素数3~24の無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
R
J
はJ環とさらに別の単結合または連結基を介して結合していてもよく、
式(1)におけるアリール環およびヘテロアリール環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、当該シクロアルカンは少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH
2
-は-O-で置き換えられていてもよく、
式(1)において、少なくとも1つの水素は重水素で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
S)または硫黄-36(
36
S)、少なくとも1つの酸素は、酸素-17(
17
O)または酸素-18(
18
O)、少なくとも1つの炭素は、炭素-13(
13
C)、少なくとも1つのホウ素はホウ素-11(
11
B)で置き換えられてもよい。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
Xとして少なくとも1つの>N-R
NX
を含み、少なくとも1つのR
NX
が式(1J)で表される基である、請求項1に記載の多環芳香族化合物。
【請求項3】
H環が窒素以外の環構成原子でA環と結合しており、かつI環が窒素以外の環構成原子でD環と結合している、請求項2に記載の多環芳香族化合物。
【請求項4】
式(1J)で表される基が2-ビフェニリルまたはm-テルフェニル-2’-イルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の多環芳香族化合物。
【請求項5】
Yがいずれもホウ素である、請求項1~3のいずれか一項に記載の多環芳香族化合物。
【請求項6】
下記いずれかの式で表される請求項1に記載の多環芳香族化合物。
TIFF
2025133030000185.tif
231
170
TIFF
2025133030000186.tif
223
170
【請求項7】
陽極および陰極からなる一対の電極と該一対の電極間に配置される有機層とを有し、前記有機層が請求項1~3および請求項6のいずれか一項に記載の多環芳香族化合物を含有する、有機電界発光素子。
【請求項8】
前記有機層が発光層である、請求項7に記載の有機電界発光素子。
【請求項9】
前記発光層が、ホスト材料を一種のみ含む、請求項8に記載の有機電界発光素子。
【請求項10】
前記発光層がアシスティングドーパントを含まない、請求項9に記載の有機電界発光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多環芳香族化合物に関する。本発明はまた、上記多環芳香族化合物を用いた有機電界発光素子、有機電界効果トランジスタおよび有機薄膜太陽電池などの有機デバイス、並びに、表示装置および照明装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電界発光する発光素子を用いた表示装置は、省電力化や薄型化が可能なことから、種々研究され、さらに、有機材料から成る有機電界発光素子は、軽量化や大型化が容易なことから活発に検討されてきた。特に、光の三原色の1つである青色や緑色などの発光特性を有する有機材料の開発、および正孔、電子などの電荷輸送能(半導体や超電導体となる可能性を有する)を備えた有機材料の開発については、高分子化合物、低分子化合物を問わずこれまで活発に研究されてきた。
【0003】
有機EL素子は、陽極および陰極からなる一対の電極と、当該一対の電極間に配置され、有機化合物を含む一層または複数の層とからなる構造を有する。有機化合物を含む層には、発光層や、正孔、電子などの電荷を輸送または注入する電荷輸送/注入層などがあるが、これらの層に適当な種々の有機材料が開発されている。
【0004】
その中で、特許文献1~3では、ホウ素を含有する多環芳香族化合物が、有機電界発光素子等の材料として有用であることが開示されている。この多環芳香族化合物を含有する有機電界発光素子は、良好な外部量子効率を有することが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/102118号
国際公開第2022/034916号
特開2023-114978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、有機EL素子に用いられる材料としては種々の材料が開発されているが、有機EL素子用材料の選択肢を増やすために、従来とは異なる化合物からなる材料の開発が望まれている。
本発明は有機EL素子等の有機デバイス用材料として有用な新規化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、特許文献1~3に記載の化合物と同様にホウ素を含む構造を有する化合物としてさらに高効率で長寿命の有機EL素子の製造を可能とする化合物を見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下のような多環芳香族化合物、さらには以下のような多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料等を提供する。
【0008】
<1> 式(1)で表される多環芳香族化合物;
TIFF
2025133030000001.tif
51
170
式(1)中、
A環、B環、D環、E環、F環、G環、H環、およびI環はそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
A環とF環とは単結合または連結基を介して互いに結合していてもよく、
F環とG環とは単結合または連結基を介して互いに結合していてもよく、
D環とG環とは単結合または連結基を介して互いに結合していてもよく、
Z
0
は、-C(-R
Z0
)=または-N=であり、
R
Z0
は、それぞれ独立して、水素または置換基であり、
Yは、それぞれ独立して、B、P、P=O、またはP=Sであり、
Xはそれぞれ独立して、>N-R
NX
、>O、>C(-R
CX
)
2
、>Si(-R
IX
)
2
、>S、または>Seであり、R
NX
は水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、R
CX
およびR
IX
はそれぞれ独立して水素、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、2つのR
CX
は互いに結合して環を形成していてもよく、および2つのR
IX
は互いに結合して環を形成していてもよく、R
NX
、R
CX
およびR
IX
はそれぞれ自身を含むXが結合する1つまたは2つの環と単結合または連結基により結合していてもよく、
前記多環芳香族化合物は式(1J)で表される基を部分構造として少なくとも1つ含み、
式(1J)において、*は結合位置を表し、
J環は、置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
R
J
は、置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアリールチオ、置換もしくは無置換のヘテロアリールチオ、置換もしくは無置換のアリールオキシ、置換もしくは無置換のヘテロアリールオキシ、置換のアルキル、炭素数3~24の無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、
R
J
はJ環とさらに別の単結合または連結基を介して結合していてもよく、
式(1)におけるアリール環およびヘテロアリール環からなる群より選択される少なくとも1つは、少なくとも1つのシクロアルカンで縮合されていてもよく、当該シクロアルカンは少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく、当該シクロアルカンにおける少なくとも1つの-CH
2
-は-O-で置き換えられていてもよく、
式(1)において、少なくとも1つの水素は重水素で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
S)または硫黄-36(
36
S)、少なくとも1つの酸素は、酸素-17(
17
O)または酸素-18(
18
O)、少なくとも1つの炭素は、炭素-13(
13
C)、少なくとも1つのホウ素はホウ素-11(
11
B)で置き換えられてもよい。
【0009】
<2> Xとして少なくとも1つの>N-R
NX
を含み、少なくとも1つのR
NX
が式(1J)で表される基である、<1>に記載の多環芳香族化合物。
<3> H環が窒素以外の環構成原子でA環と結合しており、かつI環が窒素以外の環構成原子でD環と結合している、<2>に記載の多環芳香族化合物。
<4> 式(1J)で表される基が2-ビフェニリルまたはm-テルフェニル-2’-イルである、<1>~<3>のいずれかに記載の多環芳香族化合物。
<5> Yがいずれもホウ素である、<1>~<4>のいずれかに記載の多環芳香族化合物。
【0010】
<6> 下記いずれかの式で表される<1>に記載の多環芳香族化合物。
TIFF
2025133030000002.tif
231
170
(【0011】以降は省略されています)
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