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公開番号
2025130811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028121
出願日
2024-02-28
発明の名称
異常判定装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】接続部の異常をより精度よく判定する。
【解決手段】多相交流モータと、多相交流モータを駆動するインバータと、モータの各相のコイルとインバータとを接続する複数の配線と、を備えるモータ装置に用いられ、インバータと複数の配線との接続の異常を判定する異常判定装置であって、配線毎に設けられ、配線のインバータとの接続部の温度の影響が低減される位置での温度を検出する複数の温度センサを備え、 複数の温度センサが検出した温度のばらつきに基づいてモータ装置の異常を判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
多相交流モータと、
前記多相交流モータを駆動するインバータと、
前記多相交流モータの各相のコイルと前記インバータとを接続する複数の配線と、
を備えるモータ装置に用いられ、前記モータ装置における異常を判定する異常判定装置であって、
前記配線毎に設けられ、前記配線の前記インバータとの接続部の温度の影響が低減される位置での温度を検出する複数の温度センサ
を備え、
複数の前記温度センサが検出した温度のばらつきに基づいて前記モータ装置の異常を判定する
異常判定装置。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
請求項1記載の異常判定装置であって、
複数の前記温度センサにより検出された温度に基づいて前記配線間の温度偏差を算出し、前記温度偏差が閾値以上のときには、前記温度偏差を算出する際に用いた2つの温度のうち低いほうの温度を検出した前記温度センサが接続されている前記配線と前記インバータとの接続部に異常が発生していると判定する
異常判定装置。
【請求項3】
請求項2記載の異常判定装置であって、
前記温度偏差は、複数の前記温度センサにより検出された温度を、前記温度センサの周囲の雰囲気温度で補正した補正後温度を用いて算出される
異常判定装置。
【請求項4】
請求項1記載の異常判定装置であって、
前記配線の前記インバータとの接続部の温度の影響が低減される位置は、前記配線の中央部である
異常判定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、異常判定装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の異常判定装置としては、三相交流モータと、インバータと、を備えるモータ装置に用いられ、3つの電流センサを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。インバータは、三相交流モータを駆動する。3つの電流センサは、三相交流モータの各相の電流を検出する。この異常判定装置では、3つの電流センサにより検出される相電流の総和が所定値より大きいときには、3つの電流センサのいずれかが異常に発生していると判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-131043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の異常判定装置では、インバータと三相交流モータの各相のコイルとを接続する配線とインバータとの接続部の異常は判定していない。こうした接続部の異常を判定する手法として、3つの電流センサにより検出される相電流の総和に基づいて異常を判定することが考えられる。しかし、この手法では、検出対象である相電流が交流であることから、瞬時の電流値を精度よく検出することが困難である。そのため、相電流の総和を精度よく算出できず、精度よく異常を判定ができない。
【0005】
本開示の異常判定装置は、接続部の異常をより精度よく判定することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の異判定装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の異常判定装置は、
多相交流モータと、
前記多相交流モータを駆動するインバータと、
前記多相交流モータの各相のコイルと前記インバータとを接続する複数の配線と、
を備えるモータ装置に用いられ、前記モータ装置における異常を判定する異常判定装置であって、
前記配線毎に設けられ、前記配線の前記インバータとの接続部の温度の影響が低減される位置での温度を検出する複数の温度センサ
を備え、
複数の前記温度センサが検出した温度のばらつきに基づいて前記接続部の異常を判定する
ことを要旨とする。
【0008】
この本開示の異常判定装置では、配線毎に、配線のインバータとの接続部の温度の影響が低減される位置での温度を検出する複数の温度センサを設けている。そして、複数の温度センサが検出した温度のばらつきに基づいて接続部の異常を判定する。接続部において接触不良などの異常が生じると、各配線間での電流のばらつきが大きくなり、配線間での温度のばらつきが大きくなる。したがって、複数の温度センサが検出した温度のばらつきに基づいて接続部の異常を判定できる。温度センサは、配線のインバータとの接続部の温度の影響が低減される位置での温度を検出するから、温度センサの検出値に対する接続部の温度の影響を軽減できる。この結果、接続部の異常をより精度よく判定できる。
【0009】
こうした本開示の異常判定装置において、複数の前記温度センサにより検出された温度に基づいて前記配線間の温度偏差を算出し、前記温度偏差が閾値以上のときには、前記温度偏差を算出する際に用いた2つの温度のうち低いほうの温度を検出した前記温度センサが接続されている前記配線と前記インバータとの接続部に異常が発生していると判定してもよい。配線とインバータとの接続部に接触不良など接続部の抵抗が高くなる異常が発生すると、当該配線は電流(実効値)が減少して温度の上昇が抑制される一方で、他の配線は電流(実効値)が増加して温度が上昇する。したがって、接続部に異常が発生している配線と正常な配線との温度偏差が大きくなる。よって、温度偏差が閾値以上のときには、温度偏差を算出する際に用いた2つの温度のうち低いほうの温度を検出した温度センサが接続されている配線とインバータとの接続部に異常が発生していると判定することで、接続部の異常をより精度よく判定できる。
【0010】
また、本開示の異常判定装置において、前記温度偏差は、複数の前記温度センサにより検出された温度を、前記温度センサの周囲の雰囲気温度で補正した補正後温度を用いて算出してもよい。こうすれば、温度センサの周囲の雰囲気温度に拘わらず、温度偏差をより精度よく算出できる。これにより、接続部の異常をより精度よく判定できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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