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公開番号
2025129374
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025114002,2024087443
出願日
2025-07-04,2020-10-28
発明の名称
給電制御装置、車載制御装置及び給電制御方法
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02H
6/00 20060101AFI20250828BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電流値が小さい状態で給電の異常を検知することができる給電制御装置、車載制御装置及び給電制御方法を提供する。
【解決手段】個別ECU11aは電線Wを介した給電を制御する。個別ECU11aのマイコン21は、電線Wを介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させる。マイコン21は、電線電流値の平均値を上昇させる都度、電線Wの電線温度と、電線W周辺の環境温度との温度差に基づいて、電線Wを介した給電に異常が発生しているか否かを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電線を介した給電を制御する給電制御装置であって、
処理を実行する処理部を備え、
前記処理部は、
前記電線を介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させ、
前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線の電線温度と、前記電線周辺の環境温度との温度差に基づいて、前記電線を介した給電に異常が発生しているか否かを判定する
給電制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記処理部は、
前記電線電流値を取得し、
取得した電線電流値に基づいて前記温度差を算出し、
前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、算出した温度差に基づいて、前記異常が発生しているか否かを判定する
請求項1に記載の給電制御装置。
【請求項3】
前記電線を介して流れる電流の電流経路に配置されるスイッチと、
前記スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路と
を備え、
前記処理部は、
前記切替え回路に、前記スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に行うPWM制御を行わせ、
前記PWM制御のデューティを段階的に上昇させることによって、前記電線電流値の平均値を段階的に上昇させる
請求項1又は請求項2に記載の給電制御装置。
【請求項4】
前記PWM制御に関する複数のデューティに対応付けて、前記温度差に関する複数の上限値が記憶されている記憶部を備え、
前記処理部は、前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記温度差が、前記切替え回路が行っている前記PWM制御のデューティに対応する上限値を超えているか否かに基づいて、前記異常が発生しているか否かを判定する
請求項3に記載の給電制御装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線電流値の平均値の上昇によって上昇した前記温度差の上昇幅に基づいて、前記異常が発生しているか否かを判定する
請求項3又は請求項4に記載の給電制御装置。
【請求項6】
前記電線を介して流れる電流の電流経路に配置されるスイッチと、
前記スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路と
を備え、
前記切替え回路に信号が入力され、
前記切替え回路は、入力された信号に従って前記スイッチをオン又はオフに切替え、
前記切替え回路は、前記電線電流値が電流閾値以上である場合、又は、前記スイッチの温度がスイッチ温度閾値以上である場合に、入力された信号に無関係に前記スイッチをオフに切替え、
前記処理部は、前記切替え回路が、入力された信号に無関係に前記スイッチをオフに切替えた後に前記電線電流値の平均値を段階的に上昇させる
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給電制御装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記電線温度が電線温度閾値以上である場合、前記電線を介して流れる電流の通流を遮断させ、
前記電線温度が電線温度閾値以上の温度となった後に、前記電線電流値の平均値を段階的に上昇させる
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の給電制御装置。
【請求項8】
負荷の動作を制御する車載制御装置であって、
前記負荷の作動又は動作の停止を指示する指示データを受信する受信部と、
処理を実行する処理部と
を備え、
前記処理部は、
前記受信部が受信した指示データに従って、電線を介した前記負荷への給電を制御し、
前記電線を介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させ、
前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線の電線温度と、前記電線周辺の環境温度との温度差に基づいて、前記電線を介した給電に異常が発生しているか否かを判定する
車載制御装置。
【請求項9】
電線を介した給電を制御する給電制御方法であって、
前記電線を介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させるステップと、
前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線の電線温度と、前記電線周辺の環境温度との温度差に基づいて、前記電線を介した給電に異常が発生しているか否かを判定するステップと
をコンピュータが実行する給電制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、給電制御装置、車載制御装置及び給電制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
車両には、負荷への給電を制御する給電制御装置(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。特許文献1に記載の給電制御装置では、負荷を介して流れる電流の電流経路に、スイッチとしてFET(Field Effect Transistor)が配置されている。FETをオン
又はオフに切替えることによって、負荷への給電が制御される。FETがオンである状態で、FETの温度が所定温度以上の温度となった場合、FETを強制的にオフに切替える。これにより、FETが異常な温度となることが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-16200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような従来の給電制御装置では、負荷への電流の通流を強制的に遮断する遮断条件が満たされた場合、FETを強制的にオフに切替える。遮断条件が満たされた後において、負荷への給電を開始する場合、再び、FETをオンに切替え、FETのオンを維持する。遮断条件が満たされた要因が解消されていない状態でFETをオンに維持した場合、遮断条件が再び満たされ、結果、FETを再び強制的にオフに切替える。
【0005】
遮断条件が満たされている状態は、FETを介して流れる電流の電流値が大きい状態であり、給電制御装置を構成する部品にとって好ましくない。このため、電流値が小さい状態で給電の異常を検知する必要がある。
【0006】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電流値が小さい状態で給電の異常を検知することができる給電制御装置、車載制御装置及び給電制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る給電制御装置は、電線を介した給電を制御する給電制御装置であって、処理を実行する処理部を備え、前記処理部は、前記電線を介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させ、前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線の電線温度と、前記電線周辺の環境温度との温度差に基づいて、前記電線を介した給電に異常が発生しているか否かを判定する。
【0008】
本開示の一態様に係る車載制御装置は、負荷の動作を制御する車載制御装置であって、前記負荷の作動又は動作の停止を指示する指示データを受信する受信部と、処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記受信部が受信した指示データに従って、電線を介した前記負荷への給電を制御し、前記電線を介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させ、前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線の電線温度と、前記電線周辺の環境温度との温度差に基づいて、前記電線を介した給電に異常が発生しているか否かを判定する。
【0009】
本開示の一態様に係る給電制御方法は、電線を介した給電を制御する給電制御方法であって、前記電線を介して流れる電流の電線電流値の平均値を段階的に上昇させるステップと、前記電線電流値の平均値を上昇させる都度、前記電線の電線温度と、前記電線周辺の環境温度との温度差に基づいて、前記電線を介した給電に異常が発生しているか否かを判定するステップとをコンピュータが実行する。
【0010】
なお、本開示を、このような特徴的な処理部を備える給電制御装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする給電制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、本開示を、給電制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、給電制御装置を含む給電制御システムとして実現したりすることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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