TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025127840
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024773
出願日
2024-02-21
発明の名称
X線撮影装置、処理装置および検査方法
出願人
株式会社島津製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
6/00 20240101AFI20250826BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】患者の発声の検査において、読影医の負担を軽減することが可能なX線撮影装置、処理装置および検査方法を提供する。
【解決手段】このX線撮影装置100は、患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像61を収集し、音声情報入力部40から入力された患者の音声情報62を収集するX線画像音声情報収集部51aと、収集される複数のX線画像61が時間情報と共に保存されるX線画像保存部52aと、収集される音声情報62が時間情報と共に保存される音声情報保存部52bと、保存された音声情報62に基づいて、患者の発声が検査文と異なるタイミングを特定するタイミング特定部51dと、保存された複数のX線画像61のうち、タイミングに対応する対応X線画像65を特定するX線画像特定部51eと、対応X線画像65を表示部30に表示させる表示制御部51fと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
患者にX線を照射するX線照射部と、
前記X線照射部により照射されたX線を検出するX線検出部と、
前記患者が検査文を発声する時間幅において、前記患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、当該複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された前記患者の音声情報を収集するX線画像音声情報収集部と、
前記X線画像音声情報収集部により収集される前記複数のX線画像が時間情報と共に保存されるX線画像保存部と、
前記X線画像音声情報収集部により収集される前記音声情報が時間情報と共に保存される音声情報保存部と、
前記音声情報保存部に保存された前記音声情報に基づいて、前記患者の発声が前記検査文と異なるタイミングを特定するタイミング特定部と、
前記X線画像保存部に保存された前記複数のX線画像のうち、前記タイミングに対応する対応X線画像を特定するX線画像特定部と、
前記対応X線画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える、X線撮影装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記検査文に対応する正常情報が保存された正常情報保存部をさらに備え、
前記タイミング特定部は、前記正常情報と前記音声情報とに基づいて、前記タイミングを特定する、請求項1に記載のX線撮影装置。
【請求項3】
前記正常情報は、前記検査文を表す正常テキスト情報であり、
前記音声情報保存部に保存された前記音声情報をテキスト情報に変換し、変換テキスト情報を作成する音声テキスト変換部と、
前記正常テキスト情報と前記変換テキスト情報とを比較する音声テキスト比較部と、をさらに備え、
前記タイミング特定部は、前記正常テキスト情報と前記変換テキスト情報との比較結果に基づいて、前記タイミングを特定する、請求項2に記載のX線撮影装置。
【請求項4】
前記正常情報保存部は、前記検査文に応じて前記正常情報を変更可能に構成されている、請求項2に記載のX線撮影装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記対応X線画像に加えて、前記検査文の前記対応X線画像に対応する部分のテキスト情報を前記表示部に表示させる、請求項1に記載のX線撮影装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記検査文の前記対応X線画像に対応する部分のテキスト情報において、前記患者の発声が前記検査文と異なる部分を強調して前記表示部に表示させる、請求項5に記載のX線撮影装置。
【請求項7】
前記X線画像音声情報収集部は、前記複数のX線画像と、前記患者の音声情報とを同期させて収集する、請求項1に記載のX線撮影装置。
【請求項8】
患者が検査文を発声する時間幅において、前記患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、当該複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された前記患者の音声情報を収集するX線画像音声情報収集部と、
前記X線画像音声情報収集部により収集される前記複数のX線画像が時間情報と共に保存されるX線画像保存部と、
前記X線画像音声情報収集部により収集される前記音声情報が時間情報と共に保存される音声情報保存部と、
前記音声情報保存部に保存された前記音声情報に基づいて、前記患者の発声が前記検査文と異なるタイミングを特定するタイミング特定部と、
前記X線画像保存部に保存された前記複数のX線画像のうち、前記タイミングに対応する対応X線画像を特定するX線画像特定部と、
前記対応X線画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える、処理装置。
【請求項9】
患者が検査文を発声する時間幅において、前記患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、当該複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された前記患者の音声情報を収集するステップと、
収集される前記複数のX線画像を時間情報と共に保存するステップと、
収集される前記音声情報を時間情報と共に保存するステップと、
保存された前記音声情報に基づいて、前記患者の発声が前記検査文と異なるタイミングを特定するステップと、
保存された前記複数のX線画像のうち、前記タイミングに対応する対応X線画像を特定するステップと、
前記対応X線画像を表示部に表示させるステップと、を備える、検査方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線撮影装置、処理装置および検査方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、患者の発声を検査することが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
上記非特許文献1には、患者の構音障害の検査(スピーチスタディ)において、患者の発声を検査することが開示されている。構音障害とは、患者の発声に関係する器官(舌、軟口蓋および咽頭部など)またはその器官の動きなどに問題があり、発声がうまくできない障害である。スピーチスタディでは、患者の発声に関係する器官に対して造影剤を使用した状態で、患者の発声を録音するとともに、X線撮影装置によりX線撮影を行う。録音した患者の発声と、X線撮影により得られたX線画像とを、読影医が観察して、患者の発声能力を検査する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
渡辺 一、外2名、「二段階口蓋形成術施行患児のX線テレビシステムによる構音器官動態の解析」、日本口蓋裂学会雑誌、1997年7月31日、第22巻、第3号、p. 108-123
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記非特許文献1に記載されるようなスピーチスタディでは、比較的多い枚数のX線画像が取得される。たとえば、構音障害を検査する際のX線撮影の撮影レートは高い場合で30fpsであり、1回の検査において300~400枚のX線画像が取得される場合がある。このため、読影医は、構音障害の検査において、多数のX線画像の中から確認すべきX線画像を探す必要がある。また、検査においてX線撮影を複数回行った場合、撮影回数の分だけさらに確認すべきX線画像を探す時間が増加する。また、構音障害以外の障害において、患者の発声を検査する場合にも、同様の問題がある。このため、患者の発声の検査において、読影医の負担を軽減することが望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、患者の発声の検査において、読影医の負担を軽減することが可能なX線撮影装置、処理装置および検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるX線撮影装置は、患者にX線を照射するX線照射部と、X線照射部により照射されたX線を検出するX線検出部と、患者が検査文を発声する時間幅において、患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された患者の音声情報を収集するX線画像音声情報収集部と、X線画像音声情報収集部により収集される複数のX線画像が時間情報と共に保存されるX線画像保存部と、X線画像音声情報収集部により収集される音声情報が時間情報と共に保存される音声情報保存部と、音声情報保存部に保存された音声情報に基づいて、患者の発声が検査文と異なるタイミングを特定するタイミング特定部と、X線画像保存部に保存された複数のX線画像のうち、タイミングに対応する対応X線画像を特定するX線画像特定部と、対応X線画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の第2の局面における処理装置は、患者が検査文を発声する時間幅において、患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された患者の音声情報を収集するX線画像音声情報収集部と、X線画像音声情報収集部により収集される複数のX線画像が時間情報と共に保存されるX線画像保存部と、X線画像音声情報収集部により収集される音声情報が時間情報と共に保存される音声情報保存部と、音声情報保存部に保存された音声情報に基づいて、患者の発声が検査文と異なるタイミングを特定するタイミング特定部と、X線画像保存部に保存された複数のX線画像のうち、タイミングに対応する対応X線画像を特定するX線画像特定部と、対応X線画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
【0009】
上記目的を達成するために、この発明の第3の局面における検査方法は、患者が検査文を発声する時間幅において、患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された患者の音声情報を収集するステップと、収集される複数のX線画像を時間情報と共に保存するステップと、収集される音声情報を時間情報と共に保存するステップと、保存された音声情報に基づいて、患者の発声が検査文と異なるタイミングを特定するステップと、保存された複数のX線画像のうち、タイミングに対応する対応X線画像を特定するステップと、対応X線画像を表示部に表示させるステップと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
上記第1の局面におけるX線撮影装置、上記第2の局面における処理装置、および、上記第3の局面における検査方法では、上記のように、患者が検査文を発声する時間幅において、患者に照射されたX線の検出結果に基づく複数のX線画像を収集し、複数のX線画像の収集の時間幅と少なくとも一部が重複する時間幅において、音声情報入力部から入力された患者の音声情報を収集し、収集される複数のX線画像を時間情報と共に保存し、収集される音声情報を時間情報と共に保存し、保存された音声情報に基づいて、患者の発声が検査文と異なるタイミングを特定し、保存された複数のX線画像のうち、タイミングに対応する対応X線画像を特定し、対応X線画像を表示部に表示させる。これにより、患者の発声の検査において、確認すべきX線画像である対応X線画像を自動的に特定し、表示させることができる。その結果、読影医は、多数のX線画像の中から確認すべきX線画像を自ら探す必要がない。これにより、患者の発声の検査において、読影医の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る