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公開番号
2025127456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2025020952
出願日
2025-02-12
発明の名称
ポリエチレン組成物及び二軸延伸ポリエチレンフィルム
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20250825BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 耐熱性が高く、縦方向、横方向の両方の機械強度に優れた二軸延伸ポリエチレンフィルムに有用なポリエチレン組成物を提供する。
【解決手段】 ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が5万~20万でありかつ分子量1万以下の割合が8質量%以下、JIS K6922-1(1997年)で測定した密度が945~980kg/m
3
であるポリエチレン(A)とJIS K6922-1(1997年)で測定した密度が940~965kg/m
3
でありかつゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が22万~500万であるポリエチレン(B)を含むポリエチレン組成物(C)。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が5万~20万でありかつ分子量1万以下の割合が8質量%以下、JIS K6922-1(1997年)で測定した密度が945~980kg/m
3
であるポリエチレン(A)30~90質量部とJIS K6922-1(1997年)で測定した密度が940~965kg/m
3
でありかつゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が22万~500万であるポリエチレン(B)10~70質量部((A)と(B)の合計は100質量部)を含むポリエチレン組成物(C)。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
ポリエチレン(B)のゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した分子量1万以下の割合が20質量%以下である請求項1に記載のポリエチレン組成物(C)
【請求項3】
請求項1または2に記載のポリエチレン組成物からなり、示差走査熱量測定装置にて測定した吸熱曲線において少なくとも1つのピークが135℃以上にある二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項4】
MD方向、TD方向の破断強度がそれぞれ200MPa以上である、請求項3に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項5】
請求項1または2に記載のポリエチレン組成物からなるフィルムまたはシートを延伸温度100~135℃、MD方向の延伸倍率が1.5~10倍、TD方向の延伸倍率が1.5~10倍に延伸する二軸延伸ポリエチレンフィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレン組成物及び二軸延伸ポリエチレンフィルムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンフィルムは、適度な柔軟性を有し、透明性、防湿性、耐薬品性等に優れ、かつ、安価であることから、包装材料に使用されている。
【0003】
しかしながら、ポリエチレンフィルムは、剛性、耐衝撃性、耐熱性等が低く、単体で使用できない用途もある。このような問題を解決するため、ポリエチレンフィルムとその他の樹脂フィルム(例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム)とを積層して得られたラミネートフィルムが包装材料として広く使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
一方、近年、廃棄プラスチック等の社会問題が注目され、循環型社会構築の要望の高まりとともに、包装材料のリサイクル性向上が求められている。上記のような、異種材料フィルムを組み合わせた包装材料は、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル等のリサイクルに供しがたいという問題があり、これに対し、同種の樹脂材料から構成された包装材料として、延伸ポリエチレンフィルムと無延伸ポリエチレンフィルムとを積層して形成された包装材料が提案されている(例えば、特許文献2、3参照。)。延伸ポリエチレンフィルムは無延伸ポリエチレンフィルムの機械的特性を補うため、またヒートシールした際にシールバーへの樹脂付着抑制に使用される。しかしながら、当該延伸ポリエチレンフィルムであっても、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルムほどの機械的特性を有さず、また特にヒートシール部の収縮が激しいため、ヒートシール温度を下げる必要があり、ヒートシール強度が不十分となるおそれがある。
耐熱性に優れたポリエチレンフィルムとして、一軸延伸ポリエチレンフィルムが提案されている(例えば、特許文献4参照。)。しかしながら、一軸延伸フィルムは延伸方向に対し、垂直方向の機械物性に劣り、裂けやすいことが課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-104525号公報
特開2019-171860号公報
特開2019-529165号公報
特開2022-142174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、耐熱性が高く、縦方向、横方向の両方の機械強度に優れた二軸延伸ポリエチレンフィルム及びその原料となるポリエチレン組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の二軸延伸ポリエチレンフィルムが優れた耐熱性、機械物性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の各態様は、以下の[1]~[4]である。
[1] ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が5万~20万でありかつ分子量1万以下の割合が8質量%以下、JIS K6922-1(1997年)で測定した密度が945~980kg/m
3
であるポリエチレン(A)30~90質量部とJIS K6922-1(1997年)で測定した密度が940~965kg/m
3
でありかつゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が22万~500万であるポリエチレン(B)10~70質量部((A)と(B)の合計は100質量部)を含むポリエチレン組成物(C)。
[2] [1]に記載のポリエチレン組成物からなり、示差走査熱量測定装置にて測定した吸熱曲線において少なくとも1つのピークが135℃以上にある二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[3] MD方向、TD方向の破断強度がそれぞれ200MPa以上である、[2]に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[4] [1]に記載のポリエチレン組成物からなるフィルムまたはシートを延伸温度100~135℃、MD方向の延伸倍率が1.5~10倍、TD方向の延伸倍率が1.5~10倍に延伸する二軸延伸ポリエチレンフィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリエチレン組成物は二軸延伸ポリエチレンフィルムの原料として有用であり、得られる二軸延伸ポリエチレンフィルムは、耐熱性と機械物性に優れ、食品や飲料、医薬品等の包装用ラミネートフィルムの基材として有用である。また、大部分をポリエチレン系材料で構成されるラミネートフィルムが得られることから、リサイクル性に優れ、環境負荷を低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一態様であるポリエチレン組成物及び二軸延伸ポリエチレンフィルムを詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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