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公開番号
2025127391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024024118
出願日
2024-02-20
発明の名称
焼成指標推定方法及びドワイトロイド式焼結機の操業方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C22B
1/20 20060101AFI20250825BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】焼結鉱の焼成指標を精度良く推定する。
【解決手段】ドワイトロイド式焼結機を用いて焼結鉱を製造するときの焼成指標を推定する焼成指標推定方法であって、焼成指標の推定において、下記式(I)を用いる。
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上記式(I)において、Tnは、ドワイトロイド式焼結機のウインドボックスで検出される排ガス温度[℃]であり、Tbは、焼成を開始した後における排ガス温度の基準となるベース排ガス温度[℃]である。tは、パレットにより焼結原料が点火炉による点火位置から移動する時間である焼成時間[s]であり、ln(t)は焼成時間tを自然対数変換した値である。a、b及びkのそれぞれは係数であって、予め測定された焼成時間及び排ガス温度から特定される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ドワイトロイド式焼結機を用いて焼結鉱を製造するときの焼成指標を推定する焼成指標推定方法であって、
前記焼成指標の推定において、下記式(I)を用いることを特徴とする焼成指標推定方法。
JPEG
2025127391000012.jpg
22
170
上記式(I)において、Tnは、ドワイトロイド式焼結機のウインドボックスで検出される排ガス温度[℃]であり、Tbは、焼成を開始した後における排ガス温度の基準となるベース排ガス温度[℃]であり、tは、パレットにより焼結原料が点火炉による点火位置から移動する時間である焼成時間[s]であり、ln(t)は焼成時間tを自然対数変換した値であり、a、b及びkのそれぞれは係数であって、予め測定された前記焼成時間及び前記排ガス温度から特定される。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記係数a、b及びkは、上記式(I)から求められる排ガス温度Tnと、測定値である排ガス温度との誤差が最小となるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の焼成指標推定方法。
【請求項3】
前記ベース排ガス温度Tbは、前記点火位置からBRP(Burn Rising Point)までの間に位置する複数のウインドボックスで検出される排ガス温度の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の焼成指標推定方法。
【請求項4】
前記焼成指標は、BTP(Burn Through Point)を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の焼成指標推定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の焼成指標推定方法によって推定された前記焼成指標のうち、焼成時間で定義されるBTPtの排鉱時間に対する割合で定義されるBTPrが100%を超える場合には、BTPrが100%以下となるようにパレットの移動速度を低下させることを特徴とするドワイトロイド式焼結機の操業方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドワイトロイド式焼結機を用いて焼結鉱を製造するときの焼成指標を推定する方法と、この方法によって推定した焼成指標に基づいて、ドワイトロイド式焼結機を操業する方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
高炉に供給する焼結鉱を製造する焼結機では、銑鉄の主原料である微粉鉄鉱石を燃料となるコークス等とともに焼き固め、その粒度・力学的強度(機械強度)・化学成分を調整して焼結鉱を製造する。
【0003】
ドワイトロイド式焼結機内において、パレット上の微粉鉄鉱石がコークスの燃焼によって適切に溶融・塊成化しているか否かという焼成状態は焼結鉱の品質に影響を与えるため、焼成状態を把握するための種々の指標が考案されている。
【0004】
例えば、ドワイトロイド式焼結機の機長方向において、排ガス温度が最高温度となる位置を求め、その最高温度位置が焼結層底面における赤熱帯終点位置すなわち焼結完了点(BTP: Burn Through Point)であるとして、このBTPがドワイトロイド式焼結機の機長方向におけるどこに位置されているかに基づいて操業を管理している。前述したような焼結鉱の品質を満足し、且つ高生産性を実現することを操業目標として、BTPがなるべくドワイトロイド式焼結機の排鉱部端に近づくようにパレットの移動速度を制御して操業を行う。
【0005】
特許文献1に記載の焼結鉱の製造方法では、ドワイトロイド式焼結機の機長方向の複数箇所で測定された排ガス温度に基づいて、排ガス温度が最高温度になる位置(最高温度位置:BTP)を予測し、最高温度位置が設定位置となるようにパレットスピードを制御している。ここで、最高温度位置(BTP)は、二次関数(T
i
=A
i
P
i
2
+B
i
P
i
+C
i
)で表される排ガス温度曲線に基づいて算出している。
【0006】
排ガス温度曲線(二次関数)は、3つの係数A,B,Cによって特定される。ここで、風箱と、この風箱で測定された風箱温度との関係を示す3点以上の情報を排ガス温度曲線(二次関数)に入力することにより、係数A,B,Cのそれぞれが特定される。そして、特定した係数A,B,Cを含む排ガス温度曲線(二次関数)において、極大値を取る位置をBTPとしている。このように、排ガス温度曲線(二次関数)に基づいてBTPを算出する方法は、非特許文献1にも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4826129号公報
【非特許文献】
【0008】
社団法人日本鉄鋼協会、鉄鋼便覧、第3版、第II巻 製銑・製鋼、丸善株式会社、昭和55年2月25日第2刷発行、第116~117頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1及び非特許文献1のように、排ガス温度曲線を二次関数で表した場合には、排ガス温度曲線(二次関数)から求められるBTPが実際のBTPからずれてしまうことがあり、適切に操業できない場合がある。
【0010】
そこで、本発明は、BTP等の焼成指標を従来よりも正確に推定する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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