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公開番号
2025122363
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017778
出願日
2024-02-08
発明の名称
応力推定装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16H
61/12 20100101AFI20250814BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】動力伝達装置の特定部品で生じる応力についての推定精度を向上する。
【解決手段】応力推定装置は、実行装置と、記憶装置と、を備えている。記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより車両の動力伝達装置の特定部品に生じる応力を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶している。ここで、関係規定モデルは、機械学習により予め生成されたものである。複数種の入力データは、動力伝達装置の入力軸のトルク、動力伝達装置の出力軸のトルク、及び動力伝達装置の変速比のうちから選ばれる2つ以上と、車両が位置する道路の路面から車両に対して加わる力を示す情報である路面情報と、を含む。実行装置は、複数種の入力データを取得する(S11~S17)。実行装置は、取得した複数種の入力データを関係規定モデルに入力することにより指標値を出力する(S18)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載されて前記車両の駆動源からの動力を駆動輪へと伝達する動力伝達装置における予め定められた特定部品を対象とし、
実行装置と、記憶装置と、を備え、
前記記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより前記特定部品に生じる応力を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶しており、
前記動力伝達装置における入力軸の回転速度と前記動力伝達装置における出力軸の回転速度との比を変速比としたとき、
前記複数種の入力データは、前記入力軸のトルク、前記出力軸のトルク、及び前記変速比のうちから選ばれる2つ以上と、前記車両が位置する道路の路面から前記車両に対して加わる力を示す情報である路面情報と、を含み、
前記実行装置は、
前記複数種の入力データを取得することと、
取得した前記複数種の入力データを前記関係規定モデルに入力することにより前記指標値を出力することと、
を実行する
応力推定装置。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記路面情報は、前記車両に対する上下方向の加速度である
請求項1に記載の応力推定装置。
【請求項3】
前記複数種の入力データは、前記上下方向の加速度に加えて、前記車両に対する前後方向の加速度と、前記車両に対する左右方向の加速度と、を含む
請求項2に記載の応力推定装置。
【請求項4】
前記複数種の入力データは、前記動力伝達装置の内部におけるオイルの温度を含む
請求項1~請求項3の何れか一項に記載の応力推定装置。
【請求項5】
前記複数種の入力データは、前記特定部品の製造履歴を示す製造履歴情報を含む
請求項1~請求項3の何れか一項に記載の応力推定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、応力推定装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1の車両は、エンジン、減速機構、無段変速機構、及び制御装置を備えている。エンジンは、減速機構及び無段変速機構を介して車両の駆動輪へと動力を伝達する。制御装置は、減速機構を介してエンジンから無段変速機構に入力されるトルク、及び無段変速機構の変速比に基づいて、無段変速機構の入力軸に生じる応力を推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-008098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような車両では、車両が走行することで当該車両が位置する道路の路面から車両に対して力が加わることがある。そして、車両が位置する道路の路面から車両に対して加わる力によっても無段変速機構の入力軸に生じる応力が変化する。したがって、特許文献1のような応力の推定構成では、入力軸に生じる応力を正確に推定できないおそれがある。なお、ここでは無段変速機構の入力軸を例として説明したが、車両の駆動源からの動力を駆動輪へと伝達する動力伝達装置の部品であれば、入力軸以外の部品であっても同様の課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための応力推定装置は、車両に搭載されて前記車両の駆動源からの動力を駆動輪へと伝達する動力伝達装置における予め定められた特定部品を対象とし、実行装置と、記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより前記特定部品に生じる応力を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶しており、前記動力伝達装置における入力軸の回転速度と前記動力伝達装置における出力軸の回転速度との比を変速比としたとき、前記複数種の入力データは、前記入力軸のトルク、前記出力軸のトルク、及び前記変速比のうちから選ばれる2つ以上と、前記車両が位置する道路の路面から前記車両に対して加わる力を示す情報である路面情報と、を含み、前記実行装置は、前記複数種の入力データを取得することと、取得した前記複数種の入力データを前記関係規定モデルに入力することにより前記指標値を出力することと、を実行する。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、関係規定モデルに対して路面情報を含む複数種の入力データが入力されることにより、動力伝達装置の特定部品に生じる応力を示す指標値が関係規定モデルから出力される。そのため、指標値には、路面情報が反映、すなわち車両が位置する道路の路面から車両に対して加わる力が反映される。これにより、例えば車両が位置する道路の路面から車両に対して加わる力を加味しない場合に比べて、特定部品で生じる応力についての推定精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、推定制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<車両の概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
【0009】
図1に示すように、車両100は、内燃機関10、トルクコンバータ20、自動変速機30、ディファレンシャル41、複数の駆動輪42、及び油圧機構50を備えている。
内燃機関10は、4つの気筒11、及びクランク軸12を備えている。気筒11は、燃料及び吸気の混合気を燃焼させるための空間である。クランク軸12は、気筒11での混合気の燃焼により回転する。本実施形態において、内燃機関10の気筒11は、車両100の駆動源の一例である。
【0010】
トルクコンバータ20は、入力軸21、及び出力軸22を備えている。トルクコンバータ20は、流体を介して入力軸21の動力を出力軸22へと伝達する。このとき、トルクコンバータ20は、入力軸21の回転を減速して出力軸22から出力する。入力軸21の第1端は、クランク軸12に接続している。また、トルクコンバータ20は、図示しないロックアップクラッチを備えている。入力軸21の第2端は、ロックアップクラッチを介して出力軸22の第1端に接続している。ロックアップクラッチが係合した状態では、入力軸21及び出力軸22は一体的に回転する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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