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公開番号2025122248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2025094910,2021141827
出願日2025-06-06,2021-08-31
発明の名称血液浄化装置
出願人日機装株式会社
代理人個人
主分類A61M 1/16 20060101AFI20250813BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シングルニードル状態に切り替えて血液浄化治療を行うとき、チャンバ部材の接続忘れを防止することができる血液浄化装置を提供する。
【解決手段】ダブルニードル状態とシングルニードル状態とが任意に切り替え可能とされた血液浄化装置であって、血液ポンプ4と、血液ポンプ4の駆動による液体の送液量を検出する送液量検出部11と、血液回路内の圧力を検出する圧力検出部6と、血液回路に対して脱着可能とされ、シングルニードル状態のときエアトラップチャンバ5に接続されるとともに、患者から採血する採血フェーズにおいて血液回路の血液を流入させて貯留し、患者に返血する返血フェーズにおいて貯留した血液を血液回路に流出させて返血するチャンバ部材9と、送液量検出部11で検出された送液量と圧力検出部6で検出された圧力とに基づいて、チャンバ部材9の接続の有無を判定する接続判定部12とを具備したものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路及び血液浄化器を通じて患者の血液を体外循環させ、前記血液を浄化するとともに、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針がそれぞれ取り付けられたダブルニードル状態と、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端にY字管を介して単一の穿刺針が取り付けられたシングルニードル状態とが任意に切り替え可能とされた血液浄化装置であって、
前記血液回路内で液体を送液させる血液ポンプと、
前記血液ポンプの駆動による液体の送液量を検出する送液量検出部と、
前記血液回路内の圧力を検出する圧力検出部と、
前記血液回路に対して脱着可能とされ、前記シングルニードル状態のとき、前記血液回路における前記血液ポンプの配設位置より下流側に接続されるとともに、患者から採血する採血フェーズにおいて前記血液回路の血液を流入させて貯留し、患者に返血する返血フェーズにおいて貯留した血液を前記血液回路に流出させて返血するチャンバ部材と、
前記送液量検出部で検出された送液量と前記圧力検出部で検出された圧力とに基づいて、前記チャンバ部材の接続の有無を判定する接続判定部と、
を具備した血液浄化装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路及び血液浄化器を通じて患者の血液を体外循環させ、前記血液を浄化するとともに、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針がそれぞれ取り付けられたダブルニードル状態と、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端にY字管を介して単一の穿刺針が取り付けられたシングルニードル状態とが任意に切り替え可能とされた血液浄化装置であって、
前記血液回路内で液体を送液させる血液ポンプと、
前記血液ポンプの駆動による液体の送液量を検出する送液量検出部と、
前記血液回路内の圧力を検出する圧力検出部と、
前記シングルニードル状態のとき、前記血液回路における前記血液ポンプの配設位置より下流側に接続されるとともに、患者から採血する採血フェーズにおいて前記血液回路の血液を流入させて貯留し、患者に返血する返血フェーズにおいて貯留した血液を前記血液回路に流出させて返血するチャンバ部材と、
前記送液量検出部で検出された送液量と前記圧力検出部で検出された圧力とに基づいて、前記チャンバ部材の接続の有無を判定する接続判定部と、
を具備するとともに、前記接続判定部は、血液浄化治療中において前記チャンバ部材の接続の有無を判定する血液浄化装置。
【請求項3】
前記静脈側血液回路の先端部の流路を開閉可能な静脈クランプと、
前記シングルニードル状態のとき、前記静脈クランプを閉状態且つ前記血液ポンプを駆動させて前記採血フェーズにて採血を行わせ、前記圧力検出部で検出される圧力が予め設定された上限圧に達した時点で前記返血フェーズに切り替えるとともに、前記静脈クランプを開状態且つ前記血液ポンプを停止させて前記返血フェーズにて返血を行わせ、前記圧力検出部で検出される圧力が予め設定された下限圧に達した時点で前記採血フェーズに切り替える制御部と、
を具備するとともに、前記接続判定部は、前記採血フェーズから前記返血フェーズに切り替わる上限圧に達した時点の送液量が予め設定した基準値を超えるか否か判定することにより、前記チャンバ部材の接続の有無を判定する請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置。
【請求項4】
前記静脈側血液回路に接続されたエアトラップチャンバを具備するとともに、前記エアトラップチャンバに前記チャンバ部材が脱着自在とされる請求項1~3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
【請求項5】
前記エアトラップチャンバは、その上部から接続用チューブが延設されるとともに、前記接続用チューブに前記チャンバ部材が任意タイミングで接続可能とされた請求項4記載の血液浄化装置。
【請求項6】
前記接続判定部による前記チャンバ部材の接続の有無の判定は、前記シングルニードル状態の制御が行われる血液浄化治療が開始されるときに行われる請求項1~5の何れか1つに記載の血液浄化装置。
【請求項7】
前記接続判定部による前記チャンバ部材の接続の有無の判定は、血液浄化治療前の圧力付与による接続テスト時に行われる請求項1~6の何れか1つに記載の血液浄化装置。
【請求項8】
前記血液回路は、前記ダブルニードル状態において体外循環する血液の流路に空気層が設定されないエアレス回路から成る請求項1~7の何れか1つに記載の血液浄化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の血液を体外循環させつつ血液浄化治療する血液浄化装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、血液浄化治療時においては、採取した患者の血液を体外循環させて再び体内に戻すための血液回路が用いられており、かかる血液回路は、例えば中空糸膜(血液浄化膜)を具備したダイアライザ(血液浄化器)と接続し得る動脈側血液回路及び静脈側血液回路から主に構成されている。そして、血液回路にて患者の血液を体外循環させつつダイアライザにて浄化することにより、血液浄化治療が行われる。
【0003】
しかるに、従来、例えば特許文献1にて開示されているように、動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針がそれぞれ取り付けられたダブルニードル状態と、動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端にY字管を介して単一の穿刺針が取り付けられたシングルニードル状態とが任意に切り替え可能とされた血液浄化装置が提案されている。
【0004】
かかる従来の血液浄化装置は、気泡分離チャンバにシングルニードルチャンバが接続されており、これら気泡分離チャンバ及びシングルニードルチャンバの間には、シングルニードルバルブが配設されている。これにより、ダブルニードル状態で血液浄化治療を行う場合、シングルニードルバルブを閉状態として血液を体外循環させるとともに、ダブルニードル状態からシングルニードル状態に切り替えて血液浄化治療を継続して行う場合、シングルニードルバルブを開状態して気泡分離チャンバにシングルニードルチャンバを連通させることにより、シングルニードルチャンバに血液を貯留させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2017-520365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、ダブルニードル状態からシングルニードル状態に切り替えて血液浄化治療を行う際、気泡分離チャンバにシングルニードルチャンバを連通させるためにシングルニードルバルブを制御する必要があった。このため、本出願人は、ダブルニードル状態からシングルニードル状態に切り替えて血液浄化治療を行うとき、血液を貯留可能なチャンバ部材を接続することにより、シングルニードルバルブを不要とすることを検討した。
【0007】
しかし、このように、シングルニードル状態に切り替えて血液浄化治療を行うとき、チャンバ部材を接続するよう構成すれば、シングルニードルバルブを不要とすることができるものの、チャンバ部材の接続の有無を血液浄化装置にて検出することができず、専ら医療従事者の目視により確認する必要があることから、チャンバ部材を接続し忘れた状態においてシングルニードル状態で血液浄化治療が行われてしまう虞がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シングルニードル状態に切り替えて血液浄化治療を行うとき、チャンバ部材の接続忘れを防止することができる血液浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る一実施形態の血液浄化装置は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路及び血液浄化器を通じて患者の血液を体外循環させ、前記血液を浄化するとともに、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針がそれぞれ取り付けられたダブルニードル状態と、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端にY字管を介して単一の穿刺針が取り付けられたシングルニードル状態とが任意に切り替え可能とされた血液浄化装置であって、前記血液回路内で液体を送液させる血液ポンプと、前記血液ポンプの駆動による液体の送液量を検出する送液量検出部と、前記血液回路内の圧力を検出する圧力検出部と、前記血液回路に対して脱着可能とされ、前記シングルニードル状態のとき、前記血液回路における前記血液ポンプの配設位置より下流側に接続されるとともに、患者から採血する採血フェーズにおいて前記血液回路の血液を流入させて貯留し、患者に返血する返血フェーズにおいて貯留した血液を前記血液回路に流出させて返血するチャンバ部材と、前記送液量検出部で検出された送液量と前記圧力検出部で検出された圧力とに基づいて、前記チャンバ部材の接続の有無を判定する接続判定部とを具備したものである。
【0010】
本発明に係る他の実施形態の血液浄化装置は、動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有した血液回路及び血液浄化器を通じて患者の血液を体外循環させ、前記血液を浄化するとともに、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端に動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針がそれぞれ取り付けられたダブルニードル状態と、前記動脈側血液回路及び静脈側血液回路の先端にY字管を介して単一の穿刺針が取り付けられたシングルニードル状態とが任意に切り替え可能とされた血液浄化装置であって、前記血液回路内で液体を送液させる血液ポンプと、前記血液ポンプの駆動による液体の送液量を検出する送液量検出部と、前記血液回路内の圧力を検出する圧力検出部と、前記シングルニードル状態のとき、前記血液回路における前記血液ポンプの配設位置より下流側に接続されるとともに、患者から採血する採血フェーズにおいて前記血液回路の血液を流入させて貯留し、患者に返血する返血フェーズにおいて貯留した血液を前記血液回路に流出させて返血するチャンバ部材と、前記送液量検出部で検出された送液量と前記圧力検出部で検出された圧力とに基づいて、前記チャンバ部材の接続の有無を判定する接続判定部とを具備するとともに、前記接続判定部は、血液浄化治療中において前記チャンバ部材の接続の有無を判定するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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