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公開番号2025121033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016194
出願日2024-02-06
発明の名称自動弁に用いるフロート手段
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16T 1/22 20060101AFI20250812BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】球形状のフロートの耐圧性を高めることができる自動弁に用いるフロート手段の提供。
【解決手段】フロート式のスチームトラップに用いられるフロート1は、フロート本体2を備えており、このフロート体2は、2つの半球形状のフロート片2a、2bが溶接線3に沿って溶接されることによって構成されている。フロート本体2の内部には、6個の円盤11、12、13、21、22、23が結合した状態で配置され、各円盤の外周はフロート本体2の内周面に接触しているため、フロート本体2は内側から全周にわたって補強され、フロート1の耐久性を高めることができる。また、フロート本体2の溶接線3は、6個の円盤11、12、13、21、22、23の外周のすべてに交差するように配置されている。このため、特にフロート片2a、2bの溶接部分の強度を確保し、溶接線3部分の亀裂、破損を確実に防止することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
自動弁に内蔵され、所定の動作を行うことによって、当該自動弁を自動的に閉弁又は開弁させる自動弁に用いるフロート手段であって、
球体接続線に沿って接続されることによって球本体を構成する第1本体及び第2本体、
前記球本体の内部に配置され、各々の外周が前記球本体の内周面に接触する複数の補強円盤であって、円盤結合部を介して互いに結合する複数の補強円盤、
を備えており、
前記球体接続線は、前記複数の補強円盤の各々の外周に交差して配置される、
ことを特徴とする自動弁に用いるフロート手段。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
請求項1に係る自動弁に用いるフロート手段において、
前記球体接続線は、前記複数の補強円盤の各々の外周に対して直交するように交差して配置される、
ことを特徴とする自動弁に用いるフロート手段。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る自動弁に用いるフロート手段は、自動弁に浮動自在に内蔵されており、自動弁を開弁又は閉弁させるフロートの構成の技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
自動弁としては種々の構造のものがあるが、フロートを内蔵したフロート式自動弁が知られている。このフロート式自動弁は弁室内に浮動自在にフロートを配置している。そして、弁室の底部近傍には、弁口が形成された弁座が設けられており、自重によってフロートが弁座に着座しいるとき、フロートの外周面が弁口を塞いで閉弁する。
【0003】
弁室にドレン等の流体が流入して滞留した場合、これに従ってフロートが浮上して弁座から離座し、自動的に弁口を開放して開弁する。これによって、弁室内に滞留した流体が弁口から排出される。
【0004】
このような自動弁に用いられるフロートとしては後記特許文献1に開示されているものがある。特許文献1に開示されているフロート6は中空の略楕円形状を有しており、フロート6の中央の円筒部分の内部には補助金具7が設けられている。この補助金具7はフロート6の内面に接し、フロート6の外周に作用する圧縮力に対する耐圧性を高める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公昭47―16226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前述の特許文献1に開示された技術においては、フロート6内に設けられている補助金具7は、フロート6の中央の円筒部分の内部に配置されている。このため、両側に位置する半球形状の部分の耐圧性が円筒部分に比べて低くなる虞がある。
【0007】
さらに、中空の球形状のフロートは、通常、2つの半球部材を接続し溶接して製造されるが、この溶接された接続部分が特に脆弱であり、接続部分の外周に作用する圧縮力に対するフロートの耐久性が低くなる場合がある。
【0008】
そこで本願に係る自動弁に用いるフロート手段は、これらの問題を解決するため、球形状のフロートの耐圧性を高めることができる自動弁に用いるフロート手段の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願に係る自動弁に用いるフロート手段は、
自動弁に内蔵され、所定の動作を行うことによって、当該自動弁を自動的に閉弁又は開弁させる自動弁に用いるフロート手段であって、
球体接続線に沿って接続されることによって球本体を構成する第1本体及び第2本体、
前記球本体の内部に配置され、各々の外周が前記球本体の内周面に接触する複数の補強円盤であって、円盤結合部を介して互いに結合する複数の補強円盤、
を備えており、
前記球体接続線は、前記複数の補強円盤の各々の外周に交差して配置される、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願に係る自動弁に用いるフロート手段においては、互いに結合した複数の補強円盤の各々の外周が、球本体の内周面に接触する。このため、球本体を全周にわたって内側から確実に補強することが可能であり、球体の外周に作用する圧縮力に対する球形状のフロート手段の耐圧性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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