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公開番号
2025121013
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024016151
出願日
2024-02-06
発明の名称
材料投入装置、材料投入システム
出願人
リョービ株式会社
代理人
弁理士法人海田国際特許事務所
主分類
F27D
3/06 20060101AFI20250812BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】ダイカスト用金属が保持された保持炉に対して棒状の材料を投入する場合に利用可能な材料投入装置を提供する。
【解決手段】材料投入装置10は、ステージ部11と、ラチェットギヤ21と、駆動手段41と、を備え、ステージ部11の載置面上で棒状の材料100が移動する領域12には、立設した状態の棒状の材料100が通過可能な開口寸法を有する投入穴13が1つ形成されており、駆動手段41によってステージ部11の載置面上で所定量だけ移動した棒状の材料100が投入穴13の位置に移動したとき、棒状の材料100が投入穴13から下方に向けて落下することで棒状の材料100をダイカスト用金属が保持された保持炉に投入する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
棒状の材料を載置する載置面を有するとともに当該載置面上を前記棒状の材料が移動するステージ部と、
前記ステージ部の載置面上に対して前記棒状の材料を上下方向に立設した状態で保持する複数の保持穴を有するとともに、外周に複数のラチェット歯が形成されて前記ステージ部に対して回転可能に設置されるラチェットギヤと、
前記ラチェットギヤに形成された前記ラチェット歯と噛み合うラチェット爪を有し、前記ラチェット爪を駆動して前記ラチェットギヤを一の回転方向のみに所定の回転角だけ回転させることで、前記ステージ部の載置面上に立設した前記棒状の材料を載置面上で所定量だけ移動させる駆動手段と、
を備える材料投入装置であって、
前記ステージ部の載置面上で前記棒状の材料が移動する領域には、立設した状態の前記棒状の材料が通過可能な開口寸法を有する投入穴が1つ形成されており、
前記駆動手段によって前記ステージ部の載置面上で所定量だけ移動した前記棒状の材料が前記投入穴の位置に移動したとき、前記棒状の材料が前記投入穴から下方に向けて落下することで前記棒状の材料をダイカスト用金属が保持された保持炉に投入することを特徴とする材料投入装置。
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【請求項2】
請求項1に記載の材料投入装置であって、
前記駆動手段が有する前記ラチェット爪は、
前記ラチェットギヤを回転駆動するための駆動用ラチェット爪と、
前記ラチェットギヤの回転方向を規定するとともに前記ラチェットギヤの回り止めを行う保持用ラチェット爪と、
を含むことを特徴とする材料投入装置。
【請求項3】
請求項1に記載の材料投入装置であって、
前記ラチェットギヤの上方又は下方には、前記ラチェットギヤが有する前記保持穴と同数の保持穴を有するとともに、前記ラチェットギヤが前記ステージ部に対して回転したときに前記ラチェットギヤとともに回転する材料保持部が配置されていることを特徴とする材料投入装置。
【請求項4】
請求項1に記載の材料投入装置であって、
前記ラチェットギヤが有する複数の前記保持穴によって保持された前記棒状の材料の保持数が所定の数を下回ったときに、前記棒状の材料の残存数を検出する残存数検出センサを備えることを特徴とする材料投入装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の材料投入装置と、
前記材料投入装置の駆動制御を行うコンピュータからなる制御部と、
前記保持炉に投入されるダイカスト用金属の投入量に応じた前記棒状の材料の投入量を設定する投入量設定ボタンと、
前記投入量設定ボタンによって設定された前記棒状の材料の投入量に基づく投入作業スケジュールを表示する表示部と、
を有し、
コンピュータからなる前記制御部が、前記投入作業スケジュールに対応した駆動制御を前記材料投入装置に対して実行することを特徴とする材料投入システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料投入装置と材料投入システムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
開閉可能な一対の金型内に形成されたキャビティ内に融解した金属溶湯を射出注入し、当該金属溶湯を冷却硬化させることでダイカスト製品を成形するダイカスト法が公知である。この種のダイカスト法では、固体のダイカスト用金属を保持炉に投入し、保持炉内で溶解して金属溶湯にした状態で保持しておき、この保持炉からキャビティに向けて金属溶湯が供給されることとなるが、金属溶湯の品質を向上させるために、保持炉中の融解した金属溶湯に対して各種の材料を添加することが行われている。
【0003】
例えば、金属溶湯がアルミニウム合金の溶湯の場合には、ストロンチウムを添加することが行われる。アルミニウム合金の溶湯にストロンチウムを添加することで、溶湯が冷却硬化した際にアルミの組織が微細化し、硬くて延びのあるアルミニウム合金を得ることができる。ただし、ストロンチウムは、保持炉で保持している状態ではアルミ中で酸化して減耗してしまうので、アルミニウム合金の溶湯に対して継続的に添加する必要がある。
【0004】
そこで、ダイカスト法の分野では、保持炉中の金属溶湯に対して各種の材料を継続的に順次投入する装置が求められる。従来公知の材料投入装置としては、例えば、下記特許文献1に記載のものが存在している。下記特許文献1に開示された材料投入装置では、ブロック状の材料を押出シリンダで水平に押し出すことで、保持炉に材料を投入する機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-224812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ストロンチウムの材料形状については、上掲した特許文献1に開示されるようなブロック状の材料のほかに、様々な形状の材料が存在している。例えば、アルミニウム合金の溶湯に対して継続的に添加されるストロンチウムの材料形状には、棒状のものが存在している。しかしながら、棒状の材料形状をしたストロンチウムについては、特許文献1に開示されたような従来の材料投入装置をそのまま利用することはできず、棒状をしたストロンチウムの材料形状に応じた材料投入装置を新たに開発する必要がある。
【0007】
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、ダイカスト用金属が保持された保持炉に対して棒状の材料を投入する場合に利用可能な材料投入装置を提供することにある。また、本発明は、棒状の材料を適用可能な材料投入装置を好適に稼働運用することのできる材料投入システムを得ることも発明の目的に含むものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0009】
本発明に係る材料投入装置(10)は、棒状の材料(100)を載置する載置面を有するとともに当該載置面上を前記棒状の材料(100)が移動するステージ部(11)と、前記ステージ部(11)の載置面上に対して前記棒状の材料(100)を上下方向に立設した状態で保持する複数の保持穴(23)を有するとともに、外周に複数のラチェット歯(22)が形成されて前記ステージ部(11)に対して回転可能に設置されるラチェットギヤ(21)と、前記ラチェットギヤ(21)に形成された前記ラチェット歯(22)と噛み合うラチェット爪(42,52)を有し、前記ラチェット爪(42)を駆動して前記ラチェットギヤ(21)を一の回転方向のみに所定の回転角だけ回転させることで、前記ステージ部(11)の載置面上に立設した前記棒状の材料(100)を載置面上で所定量だけ移動させる駆動手段(41)と、を備える材料投入装置(10)であって、前記ステージ部(11)の載置面上で前記棒状の材料(100)が移動する領域(12)には、立設した状態の前記棒状の材料(100)が通過可能な開口寸法を有する投入穴(13)が1つ形成されており、前記駆動手段(41)によって前記ステージ部(11)の載置面上で所定量だけ移動した前記棒状の材料(100)が前記投入穴(13)の位置に移動したとき、前記棒状の材料(100)が前記投入穴(13)から下方に向けて落下することで前記棒状の材料(100)をダイカスト用金属が保持された保持炉に投入することを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る材料投入装置(10)において、前記駆動手段(41)が有する前記ラチェット爪(42,52)は、前記ラチェットギヤ(21)を回転駆動するための駆動用ラチェット爪(42)と、前記ラチェットギヤ(21)の回転方向を規定するとともに前記ラチェットギヤ(21)の回り止めを行う保持用ラチェット爪(52)と、を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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