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公開番号2025120695
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015698
出願日2024-02-05
発明の名称フローティングユニット
出願人株式会社エイテック
代理人弁理士法人岡田特許事務所
主分類B25J 17/02 20060101AFI20250808BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】フローティングユニットを稼働させるためのシステム全体を小型化することができるフローティングユニットを提供する。
【解決手段】フローティングユニット1は、固定ブロックと、上下方向にスライド可能に構成される上下可動ブロックと、少なくとも一部が磁性体を用いて構成されるとともに水平方向にスライド可能に構成される水平可動ブロックと、を備えるフローティングユニットである。上下可動ブロックは、吸着ON状態のときに吸着対象物を吸着可能に構成され、吸着OFF状態のときに吸着された吸着対象物の脱離を可能に構成される永電磁ホルダを有する。そして、永電磁ホルダが吸着ON状態になると、上下可動ブロックが水平可動ブロックに吸着して、水平可動ブロックを制止し、永電磁ホルダが吸着OFF状態になると、上下可動ブロックが水平可動ブロックから離れて、水平可動ブロックが可動状態になる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内側に収容空間が形成され、底面を有する固定ブロックと、
前記固定ブロックの前記収容空間に収容され、上下方向にスライド可能に構成される上下可動ブロックと、
少なくとも一部が前記固定ブロックの前記収容空間に収容され、前記上下可動ブロックより前記底面の反対側方向に配置され、少なくとも一部が磁性体を用いて構成されるとともに水平方向もしくは周方向又はその両方向にスライド可能に構成され、天面を有する水平可動ブロックと、
を備えるフローティングユニットであって、
前記上下可動ブロックは、吸着対象物の吸着面を備え、吸着ON状態のときに前記吸着対象物を吸着可能に構成され、吸着OFF状態のときに前記吸着された吸着対象物の脱離を可能に構成される、永電磁ホルダであって、第一磁石と第二磁石とコイルとを備え、吸着ON/OFF状態の切替え動作は、吸着ON/OFF状態を切替える際に前記コイルに瞬間的に通電して前記第一磁石の着磁方向を切替えることによって行われる、永電磁ホルダを有し、
吸着OFF状態にある前記永電磁ホルダに瞬間的に通電して、前記永電磁ホルダが吸着ON状態になると、前記上下可動ブロックが前記水平可動ブロックに吸着して、前記水平可動ブロックを制止し、
吸着ON状態にある前記永電磁ホルダに瞬間的に通電して、前記永電磁ホルダが吸着OFF状態になると、前記上下可動ブロックが前記水平可動ブロックから離れて、前記水平可動ブロックが可動状態になる、
フローティングユニット。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記上下可動ブロックは、前記永電磁ホルダの他に、前記永電磁ホルダの前記吸着面が前記底面の反対側方向に露出した状態で前記永電磁ホルダを収容する収容ピストンを有し、
前記水平可動ブロックは、
前記永電磁ホルダに吸着されることが可能な磁性体を用いて構成された吸着板と、
前記吸着板より前記底面の反対側方向に配置され、前記吸着板に一体的に接続され、前記固定ブロックに水平方向もしくは周方向又はその両方向にスライド可能に支持されたボール当て板と、
を有する、
請求項1に記載のフローティングユニット。
【請求項3】
前記水平可動ブロックは、前記吸着板より前記底面側方向に突出するセンターピンを更に有し、
前記上下可動ブロックは、前記底面の反対側方向に向かうに従って拡径するテーパー形状に形成された凹部を有するセンターガイドを更に有し、
前記上下可動ブロックが前記水平可動ブロックに吸着した際に、前記センターピンの先端部が前記センターガイドの凹部のテーパー形状にガイドされて、前記固定ブロックの軸線に対する前記水平可動ブロックの軸線の水平方向もしくは周方向又はその両方向への位置ずれが補正される、
請求項2に記載のフローティングユニット。
【請求項4】
前記水平可動ブロックは、前記吸着板より前記底面側方向に突出する補助ピンを更に有し、
前記上下可動ブロックは、前記補助ピンの先端部が嵌合可能な凹部を有する補助ピンガイドを更に有し、
前記上下可動ブロックが前記水平可動ブロックに吸着した際に、前記補助ピンの先端部が前記補助ピンガイドの凹部に嵌合する、
請求項3に記載のフローティングユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フローティングユニットに関し、特にたとえば、穴が形成された部品の穴に軸部材などのワークを挿入又は圧入する場合において、確実に部品の穴にワークを挿入又は圧入するために、ロボットハンドとチャックとの間に連結されて、部品の穴の中心軸線とワークの中心軸線とのずれを補正することができるフローティングユニットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、確実に部品の穴にワークを挿入又は圧入するためのフローティングユニットとして、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載のフローティングユニットは、外部から流体が供給され内側に第1の空間が形成される固定ブロックと、第1の空間に一部が収納され底面の伸びる方向にスライド可能に構成され内側に第2の空間が形成される中間ブロックと、第2の空間に一部が収納され固定ブロックに対して接離可能であるように構成される可動ブロックと、を備える(以下、前記中間ブロックと前記可動ブロックとを合わせて「水平可動ブロック」という。)。前記フローティングユニットは、外部から供給される流体の圧力を利用して、水平可動ブロックを制止するように構成されている。
【0004】
ところで、特許文献2には、吸着対象物の吸着面を備え、吸着ON状態のときに前記吸着対象物を吸着可能に構成され、吸着OFF状態のときに前記吸着された吸着対象物の脱離を可能に構成される、永電磁ホルダであって、第一磁石と第二磁石とコイルとを備え、吸着ON/OFF状態の切替え動作は、吸着ON/OFF状態を切替える際に前記コイルに瞬間的に通電して前記第一磁石の着磁方向を切替えることによって行われる、永電磁ホルダが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-217572号公報
国際公開第2021/206074号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のフローティングユニットには、外部から流体が流入するための管及び外部へ流出するための管をそれぞれ接続する必要があり、また流体を加圧するための装置が別途必要となり、フローティングユニットを稼働させるためのシステム全体が大掛かりなものになるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、フローティングユニットを稼働させるためのシステム全体を小型化することができるフローティングユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の発明者らは、特許文献2に記載の永電磁ホルダを用いて、電力で水平可動ブロックの可動状態と制止状態とが切り替えられるフローティングユニットを開発した。
【0009】
前記フローティングユニットに係る発明の構成は、具体的には、次のとおりである。
【0010】
この発明に係るフローティングユニットは、内側に収容空間が形成され、底面を有する固定ブロックと、前記固定ブロックの前記収容空間に収容され、上下方向にスライド可能に構成される上下可動ブロックと、少なくとも一部が前記固定ブロックの前記収容空間に収容され、前記上下可動ブロックより前記底面の反対側方向に配置され、少なくとも一部が磁性体を用いて構成されるとともに水平方向もしくは周方向又はその両方向にスライド可能に構成され、天面を有する水平可動ブロックと、を備えるフローティングユニットである。前記上下可動ブロックは、吸着対象物の吸着面を備え、吸着ON状態のときに前記吸着対象物を吸着可能に構成され、吸着OFF状態のときに前記吸着された吸着対象物の脱離を可能に構成される、永電磁ホルダであって、第一磁石と第二磁石とコイルとを備え、吸着ON/OFF状態の切替え動作は、吸着ON/OFF状態を切替える際に前記コイルに瞬間的に通電して前記第一磁石の着磁方向を切替えることによって行われる、永電磁ホルダを有する。そして、吸着OFF状態にある前記永電磁ホルダに瞬間的に通電して、前記永電磁ホルダが吸着ON状態になると、前記上下可動ブロックが前記水平可動ブロックに吸着して、前記水平可動ブロックを制止し、吸着ON状態にある前記永電磁ホルダに瞬間的に通電して、前記永電磁ホルダが吸着OFF状態になると、前記上下可動ブロックが前記水平可動ブロックから離れて、前記水平可動ブロックが可動状態になる。
(【0011】以降は省略されています)

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