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公開番号
2025120367
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025096930,2022570890
出願日
2025-06-10,2020-12-24
発明の名称
情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラム
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06N
99/00 20190101AFI20250807BHJP(計算;計数)
要約
【課題】モデルのパラメータを適切に調整する。
【解決手段】情報処理システムは、系列データに含まれる複数の要素を取得する取得手段と、複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出する算出手段と、尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類する分類手段と、尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整する学習手段とを備える。損失関数は、尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、系列データが属する正解クラスが尤度比の分子にあり分母にない場合と、系列データが属する正解クラスが尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
系列データに含まれる複数の要素を取得する取得手段と、
前記複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、前記系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出する算出手段と、
前記尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類する分類手段と、
前記尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、前記尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整する学習手段と
を備え、
前記損失関数は、前記尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分子にあり分母にない場合と、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなる
ことを特徴とする情報処理システム。
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【請求項2】
前記学習手段が用いる損失関数は、前記系列データの分類候補であるN個(ただし、Nは3以上の自然数)のクラスのうち、一のクラスに属する尤もらしさを示す尤度を分母とし、他のクラスに属する尤もらしさを示す尤度を分子とするN×(N-1)パターンの前記尤度比の全部を考慮した損失関数であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記学習手段が用いる損失関数は、前記系列データの分類候補であるN個(ただし、Nは3以上の自然数)のクラスのうち、一のクラスに属する尤もらしさを示す尤度を分母とし、他のクラスに属する尤もらしさを示す尤度を分子とするN×(N-1)パターンのうち一部の前記尤度比を考慮した損失関数であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記学習手段が用いる損失関数は、前記N×(N-1)パターンのうち、前記正解クラスが分子にある尤度比を考慮した損失関数であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記損失関数は、前記尤度比に作用する非線形関数としてシグモイド関数を含んでいることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記尤度比は、前記系列データに含まれる2つの連続する要素に基づいて算出される個別尤度比を複数考慮して算出される統合尤度比であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記取得手段は、系列データに含まれる複数の要素を逐次的に取得し、
前記算出手段は、新たに取得した要素に基づいて算出した前記個別尤度比と、過去に算出した前記統合尤度比とを用いて、新たな前記統合尤度比を算出する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
系列データに含まれる複数の要素を取得し、
前記複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、前記系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出し、
前記尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類し、
前記尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、前記尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整し、
前記損失関数は、前記尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分子にあり分母にない場合と、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなる
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
系列データに含まれる複数の要素を取得し、
前記複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、前記系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出し、
前記尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類し、
前記尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、前記尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整し、
前記損失関数は、前記尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分子にあり分母にない場合と、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなる
ようにコンピュータを動作させることを特徴とするコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この開示は、例えばクラス分類に関する情報を処理する情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラムの技術分野に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
この種のシステムとして、尤度に関する学習処理を実行するものが知られている。例えば特許文献1では、尤度の判定に用いるサポートベクターマシンを学習することが開示されている。特許文献2では、尤度を利用する識別機の学習に、サポートベクターマシンやロジスティック回帰を用いてもよいことが開示されている。
【0003】
その他の関連する技術として、例えば特許文献3では、画像に含まれる人物が登録人物か否かを判定する装置において、所定の認識条件及び優勢条件に基づいて画像ファイルに対するフォルダ分類処理を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-139618号公報
特開2017-174054号公報
特開2010-250730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この開示は、上述した関連する技術を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の情報処理システムの一の態様は、系列データに含まれる複数の要素を取得する取得手段と、前記複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、前記系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出する算出手段と、前記尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類する分類手段と、前記尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、前記尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整する学習手段とを備え、前記損失関数は、前記尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分子にあり分母にない場合と、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなる。
【0007】
この開示の情報処理方法の一の態様は、系列データに含まれる複数の要素を取得し、前記複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、前記系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出し、前記尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類し、前記尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、前記尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整し、前記損失関数は、前記尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分子にあり分母にない場合と、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなる。
【0008】
この開示のコンピュータプログラムの一の態様は、系列データに含まれる複数の要素を取得し、前記複数の要素のうち少なくとも2つの連続する要素に基づいて、前記系列データが属するクラスの尤もらしさを示す尤度比を算出し、前記尤度比に基づいて、分類候補である3個以上のクラスのうち少なくとも1つのクラスに前記系列データを分類し、前記尤度比を用いて計算される損失関数の値が小さくなるように、前記尤度比を求めるためのモデルのパラメータを調整し、前記損失関数は、前記尤度比の分子と分母が互いに同じ尤度である場合を考慮せず、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分子にあり分母にない場合と、前記系列データが属する正解クラスが前記尤度比の分母にあり分子にない場合に当該損失関数の値が小さくなるようにコンピュータを動作させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る情報処理システムにおける分類装置の動作の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態に係る情報処理システムにおける学習部の動作の流れを示すフローチャートである。
第2実施形態に係る情報処理システムにおける学習部の動作の流れを示すフローチャートである。
第2実施形態に係る情報処理システムにおける学習部が考慮する尤度比の一例を示すマトリクス図である。
第3実施形態に係る情報処理システムにおける学習部の動作の流れを示すフローチャートである。
第4実施形態に係る情報処理システムにおける学習部の動作の流れを示すフローチャートである。
第4実施形態に係る情報処理システムにおける学習部が考慮する尤度比の一例を示すマトリクス図である。
第5実施形態に係る情報処理システムで用いられるシグモイド関数の一例を示すグラフである。
第6実施形態に係る情報処理システムで用いられるロジスティック関数の一例を示すグラフである。
第7実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
第7実施形態に係る情報処理システムにおける分類装置の動作の流れを示すフローチャートである。
第8実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
第8実施形態に係る情報処理システムにおける尤度比算出部の動作の流れを示すフローチャートである。
第9実施形態に係る情報処理システムにおける分類装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、情報処理システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラムの実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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