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公開番号2025119851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024014922
出願日2024-02-02
発明の名称電磁誘導加熱調理器
出願人フクシマガリレイ株式会社
代理人個人
主分類H05B 6/12 20060101AFI20250807BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】比較的厚くて重い磁気シールドを用いる場合にも、これを確りと支持することが可能な電磁誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】被加熱物が載置されるトッププレート2は、四角枠状のトップフレーム41と、トップフレーム41の内側に嵌め込まれた四角板状の天板42と、天板42の下面に密着する導電性材料からなる磁気シールド板43とを含む。トップフレーム41の内周縁に、上下に重なる天板42と磁気シールド板43とを下から支持する支持フランジ44が張り出し形成されている。磁気シールド板43は、平面視において天板42と同一の外郭を有する四角板状に形成されており、磁気シールド板43の中央に、加熱コイル8を天板42に臨ませる円形のコイル開口45が開設されている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
被加熱物が載置されるトッププレート(2)と、トッププレート(2)の上側に誘導磁界を発生させる加熱コイル(8)とを備えており、
トッププレート(2)は、四角枠状のトップフレーム(41)と、トップフレーム(41)の内側に嵌め込まれた四角板状の天板(42)と、天板(42)の下面に密着する導電性材料からなる磁気シールド板(43)とを含み、
トップフレーム(41)の内周縁に、上下に重なる天板(42)と磁気シールド板(43)とを下から支持する支持フランジ(44)が張り出し形成されていることを特徴とする電磁誘導加熱調理器。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
磁気シールド板(43)が、平面視において天板(42)と同一の外郭を有する四角板状に形成されており、
磁気シールド板(43)の中央に、加熱コイル(8)を天板(42)に臨ませる円形のコイル開口(45)が開設されている請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
【請求項3】
加熱コイル(8)が、上面に開口を有する筐体(13)に収容されており、
トッププレート(2)が筐体(13)の上端部で支持されている請求項1または2に記載の電磁誘導加熱調理器。
【請求項4】
筐体(13)は、加熱コイル(8)を間にして対向する一対の側壁(55)を備えており、
各側壁(55)の上端部に、外向きに張り出してトップフレーム(41)を下から支持する外支持片(56)と、内向きに張り出して支持フランジ(44)を下から支持する内支持片(57)とが形成されている請求項3に記載の電磁誘導加熱調理器。
【請求項5】
磁気シールド板(43)の下面に、磁気シールド板(43)よりも透磁率が高い透磁シート(61)が貼着されている請求項1または2に記載の電磁誘導加熱調理器。
【請求項6】
磁気シールド板(43)の下面に、フェライトからなる帯状の磁気遮蔽部(62)が放射状に形成されている請求項1または2に記載の電磁誘導加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鍋などの調理容器の周囲への磁気の漏洩を抑制するために、調理容器が載置されるトッププレートに磁気シールドが設けられた電磁誘導加熱調理器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種の電磁誘導加熱調理器(以下、適宜に「調理器」と記す。)は、例えば特許文献1に開示されている。そこでは、セラミック製のトッププレートの加熱コイル側すなわち裏面に、加熱コイルからの磁気漏洩を抑制する磁気シールド部が形成されている。この磁気シールド部は、トッププレートの裏面に直接固着された導電性材料からなり、加熱コイルの外径よりも大きい内径を有する帯状のループとして形成されている。
【0003】
加熱コイルから磁界が発生すると、磁気シールド部においては誘導電流が発生する。この誘導電流は、磁気シールド部の内方の磁界を強めるとともに、磁気シールド部の外方の磁界を弱めるように作用する。磁気シールド部の内方の磁界を強めると、トッププレート上に載置された鍋などの調理容器を速やかに加熱することができ、磁気シールド部の外方の磁界を弱めると、調理容器の周囲への磁気の漏洩を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-45631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように特許文献1の調理器では、磁気シールドはトッププレートの裏面に直接固着されている。つまり、磁気シールドは下側からは支持されていないため、その厚み寸法を大きくしすぎると、磁気シールドがその自重によりトッププレートから剥離するおそれがある。調理器の中には、加熱コイルの外径が30cm前後の高出力の機種も存在する。このような機種では磁気シールドを比較的厚く形成する必要があり、厚くて重い磁気シールドをトッププレートの裏面に直接固着することは、磁気シールドの剥離を防止する観点からは好ましくない。
【0006】
本発明の目的は、比較的厚くて重い磁気シールドを用いる場合にも、これを確りと支持することが可能な電磁誘導加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被加熱物が載置されるトッププレート2と、トッププレート2の上側に誘導磁界を発生させる加熱コイル8とを備える電磁誘導加熱調理器を対象とする。トッププレート2は、四角枠状のトップフレーム41と、トップフレーム41の内側に嵌め込まれた四角板状の天板42と、天板42の下面に密着する導電性材料からなる磁気シールド板43とを含む。そして、トップフレーム41の内周縁に、上下に重なる天板42と磁気シールド板43とを下から支持する支持フランジ44が張り出し形成されていることを特徴とする。
【0008】
磁気シールド板43が、平面視において天板42と同一の外郭を有する四角板状に形成されており、磁気シールド板43の中央に、加熱コイル8を天板42に臨ませる円形のコイル開口45が開設されている。
【0009】
加熱コイル8が、上面に開口を有する筐体13に収容されており、トッププレート2が筐体13の上端部で支持されている。
【0010】
筐体13は、加熱コイル8を間にして対向する一対の側壁55を備える。各側壁55の上端部に、外向きに張り出してトップフレーム41を下から支持する外支持片56と、内向きに張り出して支持フランジ44を下から支持する内支持片57とが形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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