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公開番号2025119219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024013978
出願日2024-02-01
発明の名称工具搬送設備
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類B23Q 3/157 20060101AFI20250806BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具を搬送するときの作業者の重筋作業を廃止するのに有効な工具搬送設備を提供する。
【解決手段】工具搬送設備101は、工具ホルダ2に取り付けられた加工機用の工具1を搬送するものであり、工具1を工具台車10から取り出して搬送するための搬送装置30と、工具1を工具マガジン20に格納するための格納装置50と、搬送装置30から工具1を受け取って格納装置50に受け渡すための中継装置40と、を備え、搬送装置30は、工具ホルダ2の係合溝部4aを保持して工具1を中継装置40まで搬送し、中継装置40は、工具ホルダ2の係合溝部4aとは別のプルスタット部5を保持して工具1を格納装置50に受け渡したのちにプルスタット部5の保持を解除し、格納装置50は、工具ホルダ2の係合溝部4aを保持して工具1を受け取って工具マガジン20に格納する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具を搬送する工具搬送設備であって、
前記工具を工具台車から取り出して搬送するための搬送装置と、
前記工具を工具マガジンに格納するための格納装置と、
前記搬送装置から前記工具を受け取って前記格納装置に受け渡すための中継装置と、
を備え、
前記搬送装置は、前記工具ホルダの第1被保持部を保持して前記工具を前記中継装置まで搬送し、
前記中継装置は、前記工具ホルダの前記第1被保持部とは別の第2被保持部を保持して前記工具を前記格納装置に受け渡したのちに前記第2被保持部の保持を解除し、
前記格納装置は、前記工具ホルダの前記第1被保持部を保持して前記工具を受け取って前記工具マガジンに格納するように構成されている、
工具搬送設備。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記第1被保持部は、前記工具ホルダのフランジ部に設けられた係合溝部であり、前記第2被保持部は、前記工具ホルダのうち工具本体とは反対側のシャンク部の先端に設けられたプルスタット部であり、
前記搬送装置は、前記係合溝部を把持可能な複数の把持部材を有し、
前記中継装置は、前記プルスタット部を把持可能な複数の把持部材を有する、
請求項1に記載の工具搬送設備。
【請求項3】
前記工具ホルダの前記シャンク部は、前記フランジ部から前記プルスタット部に向けて外径が漸減するようにテーパー状に設けられており、
前記中継装置は、前記工具ホルダの前記プルスタット部が最下端に位置する縦向きの状態で前記シャンク部が挿入される挿入孔が設けられた中継部材と、前記中継部材を水平位置から垂直位置までの間で旋回させる旋回機構部と、を有する、請求項2に記載の工具搬送設備。
【請求項4】
前記格納装置は、前記工具が横向きの状態で下降する下降動作によって前記係合溝部が嵌り込む嵌合凹部が設けられた格納支持部材を有し、
前記中継装置は、前記中継部材を前記垂直位置から前記工具ホルダの前記係合溝部が前記嵌合凹部に嵌り込む下降位置までの間で昇降させる昇降機構部を有する、請求項3に記載の工具搬送設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工具搬送設備に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、工具ホルダ付き切削工具が開示されている。この工具ホルダは、一端部である前部にコレットチャックを備え、他端部である後部にシャンク部を備える。工具ホルダのコレットチャックに切削工具が保持され、工具ホルダのシャンク部が加工機の主軸に装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-183628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の工具ホルダ付き切削工具のように、工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具を使用する場合、搬送装置を使用して当該工具を工具台車から取り出して格納装置に受け渡したのちに、格納装置を使用して工具マガジンに格納する搬送作業が想定される。この搬送作業において、搬送装置と格納装置のいずれも工具ホルダの同一の被保持部を保持するように構成すると、搬送装置から格納装置への直接的な受け渡しができない。このため、加工機用の工具のような重量物を作業者が工具台車から取り出して格納装置にセットする重筋作業が必要になる。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具を搬送するときの作業者の重筋作業を廃止するのに有効な工具搬送設備提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具を搬送する工具搬送設備であって、
前記工具を工具台車から取り出して搬送するための搬送装置と、
前記工具を工具マガジンに格納するための格納装置と、
前記搬送装置から前記工具を受け取って前記格納装置に受け渡すための中継装置と、
を備え、
前記搬送装置は、前記工具ホルダの第1被保持部を保持して前記工具を前記中継装置まで搬送し、
前記中継装置は、前記工具ホルダの前記第1被保持部とは別の第2被保持部を保持して前記工具を前記格納装置に受け渡したのちに前記第2被保持部の保持を解除し、
前記格納装置は、前記工具ホルダの前記第1被保持部を保持して前記工具を受け取って前記工具マガジンに格納するように構成されている、
工具搬送設備、
にある。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様の工具搬送設備において、工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具は、先ず、搬送装置によって工具台車から取り出されて中継装置まで搬送される。このとき、工具ホルダの第1被保持部が搬送装置によって保持される。次に、工具は中継装置によって格納装置に受け渡される。このとき、工具ホルダの第2被保持部が中継装置によって保持され、工具ホルダの第1被保持部が格納装置に保持されたのちに中継装置による第2被保持部が解除される。最終的に、工具は、工具ホルダの第1被保持部が格納装置に保持された状態で工具マガジンに格納される。
【0008】
この工具搬送設備によれば、いずれも工具ホルダの第1被保持部を保持できる搬送装置及び格納装置とは別に、工具ホルダの第1被保持部に代えて第2被保持部を保持できる中継装置を備えるため、搬送装置から中継装置を経由させて工具を格納装置に受け渡すことができる。これにより、工具を工具台車から格納装置を経て工具マガジンに格納する一連の作業を搬送装置及び中継装置を使用して自動化することができる。その結果、加工機用の工具のような重量物を作業者が工具台車から格納装置に直に直に受け渡すような重筋作業が不要になる。
【0009】
以上のごとく、上述の態様によれば、工具ホルダに取り付けられた加工機用の工具を搬送するときの作業者の重筋作業を廃止するのに有効な工具搬送設備を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1の工具搬送設備の斜視図。
工具の工具ホルダの係合溝部の把持動作及び把持解除動作を説明するための図。
工具の工具ホルダのプルスタット部の把持動作及び把持解除動作を説明するための図。
工具の工具ホルダの係合溝部を搬送装置の把持部材が把持した状態と、工具の工具ホルダのプルスタット部を中継装置の把持部材が把持した状態を示す側面図。
工具台車から工具マガジンまで工具を搬送する作業のフローチャート図。
図5の第1ステップの実施後における工具及び工具台車の側面図。
図5の第2ステップの実施後における工具及び中継装置の側面図。
図5の第3ステップの第1段階における工具及び中継装置の側面図。
図5の第3ステップの第2段階における工具及び中継装置の側面図。
図5の第3ステップの第3段階における工具及び中継装置の側面図。
図5の第4ステップの第1段階における工具及び工具マガジンの側面図。
図5の第4ステップの第2段階における工具及び工具マガジンの側面図。
図5の第4ステップの第3段階における工具及び工具マガジンの側面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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