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公開番号2025118411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013722
出願日2024-01-31
発明の名称繰り出し容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類A45D 40/04 20060101AFI20250805BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】繰り出し容器の姿勢に拠らず、内容物を保持する中皿体を安定して繰り出すことができる、新たな繰り出し容器を提供する。
【解決手段】本開示の繰り出し容器100は、平面視において扁平形状を有する有底筒状の容器本体10と、上下方向に移動可能に支持された中皿体20と、外面に雄ねじ部31aを有すると共に中皿体20を上下方向に駆動可能な回転軸30と、容器本体10が載置される台座60と、台座60の径方向内側端に配置され雄ねじ部31aにねじ係合可能な雌ねじ部78aとを備え、中皿体20の下部及び回転軸30の上部の一方は他方に対して離脱可能に嵌合し、中皿体20の周壁は容器本体10の側壁に対して離脱可能に嵌合し、中皿体20の周壁と容器本体10の側壁との嵌合を離脱させるための中皿体20に対する上方への離脱力は、中皿体20の下部と回転軸30の上部とを嵌合させるための回転軸30に対する上方への嵌合力よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器本体内の内容物を繰り出す繰り出し容器であって、
平面視において扁平形状を有し、上部に開口を有する有底筒状の容器本体と、
前記容器本体内に配置され、前記容器本体に対して上下方向に移動可能に支持された中皿体と、
上下方向に延び、外面に雄ねじ部を有すると共に前記中皿体を上下方向に駆動可能な回転軸と、
平面視において扁平形状を有し、前記容器本体が載置される台座と、
前記台座の径方向内側端に配置され、前記雄ねじ部にねじ係合可能な雌ねじ部と
を備え、
前記中皿体の下部及び前記回転軸の上部の一方は、他方に対して離脱可能に嵌合し、
前記中皿体の周壁は、前記容器本体の側壁に対して離脱可能に嵌合し、
前記中皿体の周壁と前記容器本体の側壁との嵌合を離脱させるための前記中皿体に対する上方への離脱力は、前記中皿体の下部と前記回転軸の上部とを嵌合させるための前記回転軸に対する上方への嵌合力よりも大きい、繰り出し容器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記中皿体の周壁における前記容器本体の側壁に対して離脱可能に嵌合する部位は、第1薄肉部を介して前記中皿体の周壁の他の部位と連なっている、請求項1に記載の繰り出し容器。
【請求項3】
前記中皿体の周壁における前記容器本体の側壁に対して離脱可能に嵌合する部位は、平面視において、前記中皿体の皿底壁に設けた第2薄肉部により周方向及び径方向内側から囲まれている、請求項1又は2に記載の繰り出し容器。
【請求項4】
前記回転軸の上部に設けた軸頂部が前記中皿体の皿底壁から垂下する底筒部の内側に離脱可能に嵌合することで、前記軸頂部は前記中皿体の下面に面接触し、
前記底筒部は、前記中皿体の皿底壁に設けた第3薄肉部を介して前記中皿体の皿底壁に連なっている、請求項1又は2に記載の繰り出し容器。
【請求項5】
前記底筒部は、周方向の複数領域に分割され、周方向に延在している、請求項4に記載の繰り出し容器。
【請求項6】
前記台座に対して扁平形状の長軸方向に移動可能なスライド部材を更に備え、該スライド部材は、前記回転軸の前記雄ねじ部にねじ係合可能な前記雌ねじ部が前記長軸方向の内側端に設けられており、
前記容器本体を前記台座に載置すると、前記容器本体の底部に設けられた係合制御部の作用によって前記スライド部材が前記長軸方向の内側に移動し、前記雌ねじ部が前記雄ねじ部にねじ係合し、
前記容器本体を前記台座から上方に離隔させると、前記スライド部材が前記長軸方向の外側に移動して、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とのねじ係合が解除される、請求項1又は2に記載の繰り出し容器。
【請求項7】
前記台座の下方には、平面視において扁平形状を有し、前記回転軸と同期して回転する操作部が設けられている、請求項1又は2に記載の繰り出し容器。
【請求項8】
前記スライド部材は、前記台座に対して前記長軸方向の外側に付勢されており、
前記係合制御部は、前記容器本体から垂下し、前記容器本体を前記台座に載置したときに前記スライド部材の前記長軸方向の外側への移動を規制する規制壁である、請求項6に記載の繰り出し容器。
【請求項9】
前記回転軸の下部には、扁平形状の長軸方向に延びるアーム部が設けられ、該アーム部が前記操作部における扁平形状の短軸方向側壁に係合することによって、前記操作部は前記回転軸と同期して回転する、請求項7に記載の繰り出し容器。
【請求項10】
前記スライド部材は、扁平形状の短軸方向端面に設けられ、下方に向けて前記長軸方向の外側に傾斜する誘導溝を有し、
前記係合制御部は、前記容器本体の下方から前記スライド部材の前記短軸方向の内側に向けて延在し前記誘導溝内に嵌合する嵌合ピンを有する、請求項6に記載の繰り出し容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、繰り出し容器に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1に示す繰り出し容器が知られている。この繰り出し容器は、操作部材5の回動動作によってねじ軸部材6を上方に移動させ、これによって、ねじ軸部材6の上端部に配置された棒状内容物を保持する中皿3を上方に繰り出して棒状内容物を使用することができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-182042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示す繰り出し容器においては、ねじ軸部材6の上端部に中皿3が載置されているに過ぎないため、繰り出し容器の姿勢によっては中皿3を安定して繰り出すことが困難な場合があったため、この点において未だ改善の余地があった。
【0005】
本開示の目的とするところは、繰り出し容器の姿勢に拠らず、内容物を保持する中皿体を安定して繰り出すことができる、新たな繰り出し容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の繰り出し容器は、
[1]
容器本体内の内容物を繰り出す繰り出し容器であって、
平面視において扁平形状を有し、上部に開口を有する有底筒状の容器本体と、
前記容器本体内に配置され、前記容器本体に対して上下方向に移動可能に支持された中皿体と、
上下方向に延び、外面に雄ねじ部を有すると共に前記中皿体を上下方向に駆動可能な回転軸と、
平面視において扁平形状を有し、前記容器本体が載置される台座と、
前記台座の径方向内側端に配置され、前記雄ねじ部にねじ係合可能な雌ねじ部と
を備え、
前記中皿体の下部及び前記回転軸の上部の一方は、他方に対して離脱可能に嵌合し、
前記中皿体の周壁は、前記容器本体の側壁に対して離脱可能に嵌合し、
前記中皿体の周壁と前記容器本体の側壁との嵌合を離脱させるための前記中皿体に対する上方への離脱力は、前記中皿体の下部と前記回転軸の上部とを嵌合させるための前記回転軸に対する上方への嵌合力よりも大きいことを特徴とするものである。
【0007】
また、本開示の繰り出し容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記中皿体の周壁における前記容器本体の側壁に対して離脱可能に嵌合する部位は、第1薄肉部を介して前記中皿体の周壁の他の部位と連なっていることが好ましい。
【0008】
また、本開示の繰り出し容器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記中皿体の周壁における前記容器本体の側壁に対して離脱可能に嵌合する部位は、平面視において、前記中皿体の皿底壁に設けた第2薄肉部により周方向及び径方向内側から囲まれていることが好ましい。
【0009】
また、本開示の繰り出し容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記回転軸の上部に設けた軸頂部が前記中皿体の皿底壁から垂下する底筒部の内側に離脱可能に嵌合することで、前記軸頂部は前記中皿体の下面に面接触し、前記底筒部は、前記中皿体の皿底壁に設けた第3薄肉部を介して前記中皿体の皿底壁に連なっていることが好ましい。
【0010】
また、本開示の繰り出し容器は、
[5]
上記[4]に記載の構成において、前記底筒部は、周方向の複数領域に分割され、周方向に延在していることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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