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公開番号2025118213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013405
出願日2024-01-31
発明の名称二重容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 47/24 20060101AFI20250805BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】内容物の品質の低下を抑制しつつ内容物の吐出量を増加させることができる、新たな二重容器を提供する。
【解決手段】本開示に係る二重容器1は、外容器20と内容器10とを有する容器本体2と、容器本体2の口部21に装着される吐出キャップ40とを備える二重容器1であって、外容器20は、外容器20と内容器10との間の空間に外気を導入する外気導入孔27を有し、吐出キャップ40は、内容物を吐出する吐出口52aを有する中栓50と、下方に凸となる薄肉部で形成された傘形状の弁体71と、弁体71の径方向中央位置から垂下するとともに中栓50に対して上下方向に移動可能な軸部73とを有し、弁体71が吐出口52aの径方向外側で中栓50のシール部54aに上方から着座することで吐出口52aを閉塞する吐出弁70と、中栓50及び吐出弁70を上方から覆う蓋体80とを有することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外容器と該外容器の内側に分離可能に積層された内容器とを有する容器本体と、
前記容器本体の口部に装着される吐出キャップと
を備える二重容器であって、
前記外容器は、該外容器と前記内容器との間の空間に外気を導入する外気導入孔を有し、
前記吐出キャップは、
内容物を吐出する吐出口を有する中栓と、
下方に凸となる薄肉部で形成された傘形状の弁体と、該弁体の径方向中央位置から垂下するとともに前記中栓に対して上下方向に移動可能な軸部とを有し、前記弁体が前記吐出口の径方向外側で前記中栓のシール部に上方から着座することで前記吐出口を閉塞する吐出弁と、
前記中栓及び前記吐出弁を上方から覆う蓋体と
を有する、二重容器。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記吐出弁の前記軸部は、前記中栓の径方向中央位置に設けた案内筒の内側を上下方向に摺動可能である、請求項1に記載の二重容器。
【請求項3】
前記吐出弁の前記軸部は、前記中栓の径方向中央位置において弾性支持されている、請求項1に記載の二重容器。
【請求項4】
前記中栓は、傘形状の前記弁体を径方向外側から囲む筒状壁を有し、
前記筒状壁における傘形状の前記弁体の外縁部に対応する部位には、径方向外側に凹む凹部が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の二重容器。
【請求項5】
前記凹部は、正面断面視において略円弧形状を有している、請求項4に記載の二重容器。
【請求項6】
前記中栓は、前記筒状壁の下端部から径方向内側に延びると共に更に下方に垂下する段部を更に有し、傘形状の前記弁体は、前記段部の角部に設けた前記シール部に着座する、請求項4に記載の二重容器。
【請求項7】
前記蓋体の天壁から垂下するシール筒部が、前記蓋体の装着時において、前記吐出口を液密にシールするとともに、傘形状の前記弁体の上方への変位を規制する、請求項1から3のいずれか一項に記載の二重容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内容物の充填空間を有するとともに内容物の吐出に伴って減容変形する内容器と、この内容器を内側に収納する外容器とを備える二重容器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
化粧水などの化粧料やシャンプーやリンスあるいは液体石鹸、各種の薬剤、また食品調味料や酒類などを収納する容器としては、内容物の充填空間を有する内容器と、この内容器を剥離可能に収納するとともに内容器との間に外気を取り込む外気導入孔を備える外容器とからなり、内容物の吐出に伴って内容器を減容変形できるようにした二重容器が知られている。(例えば特許文献1参照)。この種の容器は、充填空間内の内容物と外気との置換を行うことなく内容物を吐出することができるので、特に、外気との接触によって酸化が進んで変色したり風味が無くなるなど品質が低下するおそれのある内容物を収納する容器として好適である。
【0003】
このような二重容器の容器本体は、例えば、内容器を構成する有底筒状の内側プリフォームを、外容器を構成する外側プリフォームの内側に配置した状態で二軸延伸ブロー成形することにより成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6689662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の二重容器では、貫通孔から外部に吐出できる内容物の量が、筒部と弁体との間の隙間の面積により制限されているため、例えば二重容器内に清酒等を収容する場合、単位時間当たりの吐出量が少なく必要量を注ぐために時間を要してしまうことがあり、この点において改善の余地があった。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物の品質の低下を抑制しつつ内容物の吐出量を増加させることができる、新たな二重容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の二重容器は、
[1]
外容器と該外容器の内側に分離可能に積層された内容器とを有する容器本体と、
前記容器本体の口部に装着される吐出キャップと
を備える二重容器であって、
前記外容器は、該外容器と前記内容器との間の空間に外気を導入する外気導入孔を有し、
前記吐出キャップは、
内容物を吐出する吐出口を有する中栓と、
下方に凸となる薄肉部で形成された傘形状の弁体と、該弁体の径方向中央位置から垂下するとともに前記中栓に対して上下方向に移動可能な軸部とを有し、前記弁体が前記吐出口の径方向外側で前記中栓のシール部に上方から着座することで前記吐出口を閉塞する吐出弁と、
前記中栓及び前記吐出弁を上方から覆う蓋体と
を有することを特徴とする。
【0008】
また、本開示の二重容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記吐出弁の前記軸部は、前記中栓の径方向中央位置に設けた案内筒の内側を上下方向に摺動可能であることが好ましい。
【0009】
また、本開示の二重容器は、
[3]
上記[1]に記載の構成において、前記吐出弁の前記軸部は、前記中栓の径方向中央位置において弾性支持されていることが好ましい。
【0010】
また、本開示の二重容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記中栓は、傘形状の前記弁体を径方向外側から囲む筒状壁を有し、前記筒状壁における傘形状の前記弁体の外縁部に対応する部位には、径方向外側に凹む凹部が設けられていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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