TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025118085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013182
出願日2024-01-31
発明の名称壁面用吸音部材
出願人学校法人近畿大学,東リ株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/84 20060101AFI20250805BHJP(建築物)
要約【課題】壁面に取り付けて使用される壁面用吸音部材であって、異なる共鳴周波数を有し、かつ、壁面に沿って長い距離にわたって均一の吸音性能を発揮できる壁面用吸音部材を提供する。
【解決手段】壁面用吸音部材1は、壁面に取り付けて使用される壁面用吸音部材であって、前記壁面用吸音部材1は、幅方向全幅にわたって連続に形成された空洞部2(2a~2d)と、幅方向全幅にわたって前記空洞部2と外部とを連通するスリット3(3a~3d)とから構成された共鳴構造4(4a~4d)を複数有しており、前記複数の共鳴構造4が、少なくとも2種の共鳴周波数を有していることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁面に取り付けて使用される壁面用吸音部材であって、
前記壁面用吸音部材は、幅方向全幅にわたって連続に形成された空洞部と、幅方向全幅にわたって前記空洞部と外部とを連通するスリットとから構成された共鳴構造を複数有しており、
前記複数の共鳴構造が、少なくとも2種の共鳴周波数を有していることを特徴とする壁面用吸音部材。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記壁面用吸音部材の幅方向において、高さ方向の断面形状が、幅方向全幅にわたって一定である請求項1に記載の壁面用吸音部材。
【請求項3】
前記壁面用吸音部材は、共鳴周波数が1500Hz~4500Hzである共鳴構造を少なくとも1つ有している請求項1に記載の壁面用吸音部材。
【請求項4】
巾木又は腰壁として使用される請求項1に記載の壁面用吸音部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音部材に関し、特に壁面に取り付けて用いられる壁面用吸音部材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
屋内空間では、歩行音、話し声等が反響することによって生じる騒音が仕事や作業の妨げになるといった問題がある。そこで、壁面に取り付けて使用する吸音部材が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、形状と大きさとの少なくとも何れかが互いに異なる複数の空洞部を有する吸音部材であって、前記複数の空洞部に含まれる空洞部の壁を構成する板状部材には、前記空洞部の内部と外部とを連通させる穿孔が形成され、前記板状部材の表面には、複数の穿孔が形成された第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域であって穿孔が形成されていない第2領域とが含まれる吸音部材が記載されている(特許文献1(請求項1、段落0018、0022、図1)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/013323号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吸音部材において、異なる共鳴周波数を有する共鳴構造を備える場合、構造が複雑となる。また、従来の吸音部材では、壁面に取り付けた場合、壁面に沿って長い距離にわたって均一の吸音性能を発揮させることが困難であった。
本発明は、壁面に取り付けて使用される壁面用吸音部材であって、異なる共鳴周波数を有し、かつ、壁面に沿って長い距離にわたって均一の吸音性能を発揮できる壁面用吸音部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決することができた本発明の壁面用吸音部材は、壁面に取り付けて使用される壁面用吸音部材であって、前記壁面用吸音部材は、幅方向全幅にわたって連続に形成された空洞部と、幅方向全幅にわたって前記空洞部と外部とを連通するスリットとから構成された共鳴構造を複数有しており、前記複数の共鳴構造が、少なくとも2種の共鳴周波数を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の壁面用吸音部材は、異なる共鳴周波数を有し、かつ、壁面に沿って長い距離にわたって均一の吸音性能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の壁面用吸音部材の一例を示す斜視図である。
図1の壁面用吸音部材の側面図である。
図1の壁面用吸音部材の正面図である。
共鳴構造の拡大図である。
共鳴構造の変形例を示す拡大図である。
共鳴構造の変形例を示す拡大図である。
共鳴構造の変形例を示す拡大図である。
共鳴構造の変形例を示す拡大図である。
巾木の斜視図である。
図9の巾木の側面図である。
図9の巾木の正面図である。
巾木の変形例の側面図である。
巾木の変形例の側面図である。
腰壁の斜視図である。
図14の腰壁の側面図である。
手摺の斜視図である。
図16の手摺の側面図である。
手摺の変形例の斜視図である。
図18の手摺の変形例の側面図である。
実施例の巾木No.1の寸法を示す断面図である。
実施例の巾木No.2の寸法を示す断面図である。
実施例の巾木No.3の寸法を示す断面図である。
実施例の巾木No.4の寸法を示す断面図である。
残響箱の構成を示す模式図であり、(a)が平面図、(b)がX-X線断面図である。
実施例の巾木の残響室法吸音率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[壁面用吸音部材]
以下、本発明の壁面用吸音部材について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、下記実施態様に限定されるものではない。
【0010】
図1は、壁面用吸音部材1の一例を示す斜視図である。図2は、図1の壁面用吸音部材1の側面図である。図3は、図1の壁面用吸音部材1の正面図である。図4は、共鳴構造の拡大図である。本明細書の図面において、W方向は吸音部材の幅方向である。D方向は、W方向に直交する方向であり、吸音部材の厚さ方向(奥行方向)である。H方向は、W方向およびD方向に直交する方向であり、吸音部材の高さ方向を示す。厚さ方向Dと高さ方向Hにより形成される面がHD平面である。
本発明において、壁面用吸音部材の背面とは壁面に接する取付面側であり、正面とは壁面に対向する面を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許