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公開番号
2025117019
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024011650
出願日
2024-01-30
発明の名称
車両用シート装置
出願人
トヨタ車体株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
B60N
2/14 20060101AFI20250804BHJP(車両一般)
要約
【課題】ドア開口部の下辺部が高い位置にある車両であっても、車両用シート装置のシート本体のヒップポイントを他のシートと同じ高さ位置に設定可能にする。
【解決手段】シート本体12をシート移動機構20により車両前向きの着座位置からドア開口部D側を向く横向き位置まで回転移動させる車両用シート装置10であって、シート移動機構20は、シート本体12の移動中に、そのシート本体12の一部がドア開口部Dの下辺部Dbと干渉しないように、シート本体12を傾斜させ、さらにシート本体12、あるいはシート本体12の一部12fを上昇させる傾斜昇降機構50を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シート本体をシート移動機構により車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置まで回転移動させる車両用シート装置であって、
前記シート移動機構は、前記シート本体の移動中に、そのシート本体の一部が前記ドア開口部の下辺部と干渉しないように、前記シート本体を傾斜させ、さらに前記シート本体、あるいは前記シート本体の一部を上昇させる傾斜昇降機構を備えている車両用シート装置。
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【請求項2】
請求項1に記載の車両用シート装置であって、
前記シート移動機構は、
前記シート本体を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置まで回転させる回転テーブルと、
前記シート本体を前記ドア開口部の外側に移動させる外スライド機構と、
を備えており、
前記傾斜昇降機構は、前記シート本体の後側が前側よりも高くなるように前傾状態で、前記シート本体と前記外スライド機構とを上昇させる車両用シート装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用シート装置であって、
前記傾斜昇降機構は、四節リンク機構を利用して前記シート本体と前記外スライド機構とを上昇させる車両用シート装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用シート装置であって、
前記シート本体は、シートクッションと、シートバックと、昇降可能な構成のフットレストと、前記シートクッションに対して前記シートバックを傾斜させるリクライニング機構とを備えており、
前記傾斜昇降機構は、前記シート本体の移動中に、そのシート本体の前記フットレストを上昇させ、さらに前記リクライニング機構により前記シートバックを前記シートクッションに対して後傾させる車両用シート装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート本体をシート移動機構により車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置まで回転移動させる車両用シート装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
車両用シート装置に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両用シート装置100は、図12に示すように、ドア開口部Dの下辺部Dbよりも高い位置に設置されたベースプレート101を備えている。そして、ベースプレート101上には、シート本体105を水平回転させる回転テーブル103が設けられている。さらに、回転テーブル103上には、シート本体105をドア開口部Dの外側にスライドさせるスライドフレーム104が設置されており、スライドフレーム104上にシート本体105の支持フレーム106が取り付けられている。これにより、シート本体105は、ドア開口部Dの下辺部Dbと干渉することなく車両前向きの着座位置からドア開口部D側を向く横向き位置まで回転し、ドア開口部Dの外側に移動できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-337577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の車両用シート装置100では、ドア開口部Dの下辺部Dbよりも高い位置にベースプレート101が設置されている。このため、シート本体105のシートクッションのヒップポイントが、一般的に、車室内の他のシートのヒップポイントよりも高くなる。これにより、着座者の頭上スペースが狭くなり、車室内で着座者が窮屈に感じる。さらに、ドア開口部Dの外側の乗降位置におけるシート本体105の地上高も高くなる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ドア開口部の下辺部が高い位置にある車両であっても、車両用シート装置のシート本体のヒップポイントを他のシートと同じ高さ位置に設定可能にして、着座者の頭上スペース等を確保できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、シート本体をシート移動機構により車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置まで回転移動させる車両用シート装置であって、前記シート移動機構は、前記シート本体の移動中に、そのシート本体の一部が前記ドア開口部の下辺部と干渉しないように、前記シート本体を傾斜させ、さらに前記シート本体、あるいは前記シート本体の一部を上昇させる傾斜昇降機構を備えている。
【0007】
本発明によると、シート移動機構は、シート本体の移動中に、そのシート本体の一部がドア開口部の下辺部と干渉しないように、シート本体を傾斜させ、さらに前記シート本体、あるいは前記シート本体の一部を上昇させる傾斜昇降機構を備えている。このため、シート本体が車両前向きの着座位置にある状態で、前記シート本体の一部(下部)をドア開口部の下辺部よりも低い位置に配置できる。したがって、車室の床面に対してドア開口部の下辺部が高い位置にある車両であっても、車両用シート装置のシート本体のヒップポイントを他のシートと同じ高さ位置に設定可能になる。
【0008】
第2の発明によると、シート移動機構は、シート本体を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く横向き位置まで回転させる回転テーブルと、前記シート本体を前記ドア開口部の外側に移動させる外スライド機構とを備えており、傾斜昇降機構は、前記シート本体の後側が前側よりも高くなるように前傾状態で、前記シート本体と前記外スライド機構とを上昇させる。このため、シート本体が外スライド機構の働きでドア開口部の外側に移動する際に、シート本体が徐々に低くなる。これにより、乗員の頭部とドア開口部の上辺部との干渉を避けることができる。さらに、ドア開口部の外側の乗降位置におけるシート本体の地上高を低くできる。
【0009】
第3の発明によると、傾斜昇降機構は、四節リンク機構を利用してシート本体と外スライド機構とを上昇させる。
【0010】
第4の発明によると、シート本体は、シートクッションと、シートバックと、昇降可能な構成のフットレストと、前記シートクッションに対して前記シートバックを傾斜させるリクライニング機構とを備えており、傾斜昇降機構は、前記シート本体の移動中に、そのシート本体の前記フットレストを上昇させ、さらに前記リクライニング機構により前記シートバックを前記シートクッションに対して後傾させる。即ち、シート本体のフットレストを上昇させることで、シート本体とドア開口部の下辺部との干渉を避けることができる。また、シートバックを後傾させるたため、フットレストを上昇させても乗員が窮屈な姿勢にならない。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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