TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025116648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011180
出願日2024-01-29
発明の名称電子キー操作装置及びその製造方法
出願人株式会社ヨコオ
代理人弁理士法人プロウィン
主分類E05B 19/00 20060101AFI20250801BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】 本発明は、多様な電子キーの形態に対して、最小限の設計変更によって使用可能な電子キー操作装置を提供する。
【解決手段】 本発明の電子キー操作装置は、電子キーを収容する収容部と、前記収容部に収容された前記電子キーのボタンを押す第1の押圧部材と第2の押圧部材と、前記電子キーのボタンを押すための動力を前記第1の押圧部材に与える第1の中間部材と、前記電子キーのボタンを押すための動力を前記第2の押圧部材に与える第2の中間部材と、前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材の前記ボタンに対する位置を設定するための位置設定部と、を備え、前記第1の中間部材と前記第2の中間部材は、前記動力を与える第3方向と交差する第1方向に並んで配置されており、前記第1の中間部材が前記第2の押圧部材に動力を与え、前記第2の中間部材が前記第1の押圧部材に動力を与えるように、前記配置を変更可能に構成されている。
【選択図】 図23A
特許請求の範囲【請求項1】
電子キーを収容する収容部と、
前記収容部に収容された前記電子キーのボタンを押す第1の押圧部材と第2の押圧部材と、
前記電子キーのボタンを押すための動力を前記第1の押圧部材に与える第1の中間部材と、
前記電子キーのボタンを押すための動力を前記第2の押圧部材に与える第2の中間部材と、
前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材の前記ボタンに対する位置を設定するための位置設定部と、
を備え、
前記第1の中間部材と前記第2の中間部材は、前記動力を与える第3方向と交差する第1方向に並んで配置されており、前記第1の中間部材が前記第2の押圧部材に動力を与え、前記第2の中間部材が前記第1の押圧部材に動力を与えるように、前記配置を変更可能に構成されている、
電子キー操作装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記位置設定部は、前記第1の押圧部材の位置を設定するための第1の部分及び前記第2の押圧部材の位置を設定するための第2の部分を有し、
前記第1の中間部材及び第2の中間部材の前記配置を変更したときに、前記第1の部分及び前記第2の部分の範囲が変更可能となる、
請求項1に記載の電子キー操作装置。
【請求項3】
前記第1の中間部材と前記第2の中間部材は、前記第1方向において互いに異なる形状を有している、
請求項1に記載の電子キー操作装置。
【請求項4】
前記第1の中間部材と前記第2の中間部材が前記第1方向に並んで配置された際に、前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材の隣接する縁部は、互いに沿う形状を有している、
請求項3に記載の電子キー操作装置。
【請求項5】
前記位置設定部の前記第1方向にわたる長さが、前記第1の中間部材及び第2の中間部材の前記第1方向にわたる合計の長さと実質的に同じである、
請求項1に記載の電子キー操作装置。
【請求項6】
前記位置設定部は、前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材を収容するための複数の受け部を有する、
請求項1に記載の電子キー操作装置。
【請求項7】
前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材は、前記位置設定部の受け部内で摺動可能であり、一端で前記ボタンを押すことができ、他端で前記ボタンを押すための動力が加えられる、
請求項6に記載の電子キー操作装置。
【請求項8】
前記第1の中間部材及び第2の中間部材は、前記第1方向において第1の並列関係にあるときに、前記位置設定部の前記第1の部分と前記第2の部分とが、前記第1方向と前記第1方向及び前記第3方向と交差する第2方向との両方向で隣接し、かつ
前記第1の中間部材及び第2の中間部材が、前記第1方向において位置交換をして第2の並列関係にあるときに、前記位置設定部の前記第1の部分と前記第2の部分とは、前記第1方向で隣接し、前記第2方向では隣接しない、
請求項2に記載の電子キー操作装置。
【請求項9】
前記第1の中間部材及び第2の中間部材が共通の回転軸を有しており、前記回転軸を中心とする前記第1の中間部材及び前記第2の中間部材の周方向の移動によって前記動力が前記押圧部材に与えられる、
請求項1に記載の電子キー操作装置。
【請求項10】
前記第1の中間部材及び第2の中間部材は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交している前記第3方向について、前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材を押圧する側の第1面と、前記第1面の反対側の第2面とで異なる形状を有しており、前記第1面を前記反対側に向けて取り付けることができないように構成されている、
請求項8に記載の電子キー操作装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子キー操作装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車の利用形態として、複数人で1台又は複数台の車両をシェアする形態がある。カーシェアリング及びレンタカーがそれに該当する。以降こうした利用形態を総括して「シェアリング」と呼ぶ。
【0003】
シェアリングにおいては、シェアリング対象の車両を使用するための鍵の扱いが重要となる。特許文献1は、シェアリングにおいて無人で電子キーを受け渡すための電子キーの操作装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-081240号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の電子キー操作装置は、多様な形態の電子キーに対して使用可能である。
【0006】
本発明の目的の一例は、さらに多様な電子キーの形態に対して使用可能で、かつ小型化が可能な電子キー操作装置を提供することにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様では、電子キー操作装置は、電子キーを収容する収容部と、前記収容部に収容された前記電子キーのボタンを押す押圧部材と、前記押圧部材に前記ボタンを押すための動力を与えるアクチュエータと、前記アクチュエータと前記押圧部材との相対的な位置を設定し、かつ前記ボタンの位置に対応するように前記押圧部材の位置を設定するための位置設定部とを備える。ここで、位置設定部は、第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向にわたって、前記押圧部材の位置を設定できるようになっていてもよい。
【0008】
本発明の一態様では、電子キー操作装置は、電子キーを収容する収容部と、前記収容部に収容された前記電子キーのボタンを押す第1の押圧部材と第2の押圧部材と、前記電子キーのボタンを押すための動力を前記第1の押圧部材に与える第1の中間部材と、前記電子キーのボタンを押すための動力を前記第2の押圧部材に与える第2の中間部材と、前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材の前記ボタンに対する位置を設定するための位置設定部と、を備え、前記第1の中間部材と前記第2の中間部材は、前記動力を与える第3方向と交差する第1方向に並んで配置されており、前記第1の中間部材が前記第2の押圧部材に動力を与え、前記第2の中間部材が前記第1の押圧部材に動力を与えるように、前記配置を変更可能に構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、シェアリングシステムのシステム構成の例を示している。
図2は、電子キー操作装置の1つの実施形態の動作を概念的に示している。
図3は、電子キー操作装置の1つの実施形態の構造のX軸断面を概念的に示している。
図4は、電子キー操作装置の1つの実施形態の構造のY軸断面を概念的に示している。
図5Aは、電子キー操作装置のうち、アクチュエータ、中間部材、及び筐体部の一部のみを斜視図で示している。
図5Bは、電子キー操作装置のうち、中間部材及び回転軸のみを斜視図で示している。
図6Aは、押圧部材及び位置設定部の分解図を示している。
図6Bは、押圧部材及び位置設定部の組立図を示している。
図7は、電子キー操作装置の内部構造の1つの実施形態のZ軸に垂直な平面への投影図を概念的に示している。
図8は、電子キー操作装置の最終組立工程を概略的に示している。
図9は、電子キーの長手方向に沿って、解錠ボタン及び施錠ボタンが並んでいる場合の、位置設定部における第1及び第2の押圧部材の設定された位置を示している。
図10は、解錠ボタン及び施錠ボタンが電子キーの長手方向に対して斜めに位置して並んでいる場合の、位置設定部における第1及び第2の押圧部材の設定された位置を示している。
図11は、解錠ボタン及び施錠ボタンが電子キーの長手方向に対して垂直方向に隣り合って並んでいる場合の電子キーを概念的に示している。
図12は、図11の電子キーの解錠ボタン及び施錠ボタンを押すことができる電子キー操作装置の内部構造の1つの実施形態について、Z軸に垂直な平面への投影図を概念的に示している。
図13は、図11の電子キーの解錠ボタン及び施錠ボタンを押す場合の、図12の実施形態の位置設定部における第1及び第2の押圧部材の設定された位置を示している。
図14は、図13とは異なる電子キーの解錠ボタン及び施錠ボタンを押す場合の、図12の実施形態の位置設定部における第1及び第2の押圧部材の設定された位置を示している。
図15は、図13とは異なる電子キーの解錠ボタン及び施錠ボタンを押す場合の、図12の実施形態の位置設定部における第1及び第2の押圧部材の設定された位置を示している。
図16は、電子キー操作装置の位置設定部の他の実施形態を示しており、図16に記載の実施形態では図3等に記載の実施形態における中間部材に位置設定部が設けられている。
図17は、図16の実施形態において電子キー操作装置の動作を概念的に示している。
図18は、他の実施形態において電子キー操作装置の動作を概念的に示している。
図19は、電子キー操作装置の電子キー収容部に、電子キー収容ケースに入れられた電子キーを収容する1つの実施形態を示している。
図20は、図19の実施形態で用いられる電子キー収容ケースの詳細を、電子キーを入れた状態で概略的に示している。
図21Aは、電子キー操作装置の電子キー収容部に電子キー収容ケースを用いずに電子キーを収容する1つの実施形態において、電子キー収容部が閉じた状態を示している。
図21Bは、図21Aの実施形態において、電子キー収容部が開いた状態を示している。
図21Cは、図21Aの実施形態において、電子キー収容部から電子キーを取り外した状態を示している。
図22は、第1実施形態の電子キー操作装置において、解錠ボタン及び施錠ボタンが電子キーの長手方向に対して様々な位置に並んでいる場合の位置設定部と電子キーとの位置関係を概念的に示している。
図23Aは、第8実施形態の電子キー操作装置の内部構造の1つの実施形態について、Z軸に垂直な平面への投影図を概念的に示している。
図23Bは、図23Aの電子キー操作装置において、第1の中間部材及び第2の中間部材を、第1方向において位置を交換した場合を概念的に示している。
図24Aは、第2実施形態についての位置設定部における第1の部分及び第2の部分の範囲を概念的に示している。
図24Bは、第8実施形態についての位置設定部における第1の部分及び第2の部分の範囲を概念的に示している。
図24Cは、図24Bの第8実施形態について、第1の中間部材及び第2の中間部材を、第1方向において位置を交換した場合の第1の部分及び第2の部分の範囲を概念的に示している。
図25は、中間部材が取り付けられた回転軸を回転軸ホルダに差し込む工程を概念的に示している。
図26は、固定用治具及び回転軸差込治具を用いて回転軸を回転軸ホルダに差し込む工程を概念的に示している。
図27は、固定用治具及び回転軸差込治具を用いて回転軸を回転軸ホルダに差し込む工程を断面図を用いて概念的に示している。
図28Aは、中間部材用治具を用いて第1実施形態の電子キー操作装置を製造する場合の工程を概念的に示している。
図28Bは、中間部材用治具を用いて第8実施形態の電子キー操作装置を製造する場合の工程を概念的に示している。
図28Cは、図28Bの場合とは中間部材の位置を入れ替えた場合に、中間部材用治具を用いて第8実施形態の電子キー操作装置を製造する場合の工程を概念的に示している。
図29は、位置設定部用治具を用いて電子キー操作装置を製造する場合の工程を概念的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を以下の実施形態を例として具体的に説明をするが、本発明はこれによって限定されるものではない。本明細書における各装置、機構、手段等について特に詳細な言及がない場合には、これらについては当業者であれば周知の機械的装置、機構、手段等を用いることができる。各実施形態は、当業者が通常の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、各実施形態について特記していない構成については、他の実施形態と同じ構成又はその実施形態に適した構成を有することができる。断面図において、他の部材と識別しやすくするために各部材の断面を様々な斜線で表しているが、これらの斜線の差異は、その部材の材質、形状等の差異を表すものではない。また、斜視図においても、他の部材と識別しやすくするために各部材を色又はドットで表しているが、これらの差異も、その部材の材質、形状等の差異を表すものではない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許