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公開番号
2025116590
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024011097
出願日
2024-01-29
発明の名称
空気調和機の室内ユニット
出願人
日本キヤリア株式会社
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
F24F
1/0047 20190101AFI20250801BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】筐体に変形などを生じさせることなく、吊りボルトに吊り金具を固定させることが可能な空気調和機の室内ユニットを提供する。
【解決手段】空気調和機の室内ユニットは、熱交換器と、送風機と、筐体とを備える。筐体は、熱交換器および送風機を収容し、天井板で室内と隔てられた空間に設けられた吊りボルトに固定される。筐体は、吊りボルトに固定される吊り金具と、吊り金具が筐体の内面側から差し込まれて吊り金具を筐体の外面側に突出させる差込口と、差込口の縁の少なくとも一部に差込口の近傍を補強する補強部を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の室内の空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
前記室内の空気を吸い込み、前記熱交換器で熱交換された空気を前記室内に吹き出す送風機と、
前記熱交換器および前記送風機を収容し、天井板で前記室内と隔てられた空間に設けられた吊りボルトに固定される筐体と、を備え、
前記筐体は、前記吊りボルトに固定される吊り金具と、前記吊り金具が前記筐体の内面側から差し込まれて前記吊り金具を前記筐体の外面側に突出させる差込口と、前記差込口の縁の少なくとも一部に前記差込口の近傍を補強する補強部を有する
空気調和機の室内ユニット。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記筐体は、天面部、前記天面部の辺縁から垂下する側面部で囲まれた空間が前記室内に向けて開口する箱形に構成され、
前記側面部は、前記差込口および前記補強部をそれぞれ有し、
前記補強部は、前記側面部の一部を切り起こして該側面部から起立する起立片である
請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
【請求項3】
前記補強部は、前記起立片を折り返して前記側面部に接触させた曲げ片である
請求項2に記載の空気調和機の室内ユニット。
【請求項4】
前記起立片の前記側面部からの起立高さは、前記吊り金具の肉厚以上である
請求項2または3に記載の空気調和機の室内ユニット。
【請求項5】
前記筐体は、天面部、前記天面部の辺縁から垂下する側面部で囲まれた空間が前記室内に向けて開口する箱形に構成され、
前記側面部は、前記差込口および前記補強部をそれぞれ有し、
前記補強部は、前記側面部とは別体で該側面部の前記差込口の周縁に取り付けられた補強片である
請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
【請求項6】
前記差込口は、該差込口を有する前記側面部に対する垂直方向からみて、一対の直線状の縁と、これらの縁の両端を湾曲して繋ぐ縁を有する長円状に開口する
請求項2に記載の空気調和機の室内ユニット。
【請求項7】
前記差込口を有する前記側面部は、該差込口の縁の一部と連続して該側面部の外面を該外面の他の部位よりも凹ませた凹部を有する
請求項2に記載の空気調和機の室内ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気調和機の室内ユニットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
空気調和機の室内ユニットは、建物の天井裏に設置される場合がある。天井裏は、天井板で建物の室内と隔てられ、該天井板と該建物の屋根や上階の床などとの間に存在する空間である。このような天井埋込型の室内ユニットは、例えば該室内ユニットの筐体が天井裏に配置され、該筐体の下部に取り付けられたパネルが室内に露出される。パネルは、室内の空気を吸い込む吸込口および室内に空気を吹き出す吹出口を備えている。また、パネルは、化粧パネルやインテリアパネルなどと呼ばれ、室内における意匠性を向上させるために取り付けられる。
【0003】
室内ユニットの筐体は、例えば天井裏の梁などに設けられた吊りボルトに吊り金具が固定されることで天井裏に据え付けられる。筐体の外郭は、天面部、該天面部の辺縁から垂下する側面部で囲まれた空間を有する箱形に構成される。天面部および側面部は、例えば薄肉の板金をプレス加工や曲げ加工することなどにより成形される。
【0004】
側面部は、該側面部の内面側から吊り金具が差し込まれる差込口を有している。差込口に差し込まれた吊り金具は、側面部にねじ止めされて該側面部の外面側へ突出し、吊りボルトに固定される。差込口は、例えば側面部を成形する際に板金の該当箇所が打ち抜かれて形成される。側面部にねじ止めされた吊り金具が吊りボルトに固定され、筐体が建物の天井裏に杖付けられた状態では、室内ユニット(筐体およびパネル)の自重が吊り金具に作用する。
【0005】
複数の吊り金具で室内ユニットが吊りボルトに固定されている場合、例えば各々の吊り金具に作用する力のバランスが崩れ、特定の吊り金具に力が集中的に作用すると、その力の大きさによっては、筐体に変形などの不具合が生じるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4226865号公報
特許第5033535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、これを踏まえてなされたものであり、その目的は、筐体に変形などを生じさせることなく、吊りボルトに吊り金具を固定させることが可能な空気調和機の室内ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、空気調和機の室内ユニットは、熱交換器と、送風機と、筐体とを備える。前記熱交換器は、建物の室内の空気と冷媒との間で熱交換を行う。前記送風機は、前記室内の空気を吸い込み、前記熱交換器で熱交換された空気を前記室内に吹き出す。前記筐体は、前記熱交換器および前記送風機を収容し、天井板で前記室内と隔てられた空間に設けられた吊りボルトに固定される。前記筐体は、前記吊りボルトに固定される吊り金具と、前記吊り金具が前記筐体の内面側から差し込まれて前記吊り金具を前記筐体の外面側に突出させる差込口と、前記差込口の縁の少なくとも一部に前記差込口の近傍を補強する補強部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る天井埋込型の空気調和機の室内ユニットを概略的に示す斜視図である。
図1に示す室内ユニットを建物の天井裏側から概略的に示す平面図である。
実施形態に係る室内ユニットの筐体が吊りボルトに固定された状態の一例を概略的に示す斜視図である。
図3に示す筐体が吊りボルトに固定された状態の一例を図3とは別の視点から概略的に示す斜視図である。
実施形態に係る室内ユニットの筐体における吊り金具の差込口の形態を概略的に示す斜視図である。
実施形態に係る室内ユニットの筐体の補強部を含む第1の差込口の近傍の概略的な構成を、筐体の側面部の図2の矢印A2で示す箇所において矢印方向からみた断面で示す図である。
実施形態の第1の変形例に係る室内ユニットの筐体の補強部を含む第1の差込口の近傍の概略的な構成を、筐体の側面部の図2の矢印A2で示す箇所と同等箇所において矢印方向からみた断面で示す図である。
実施形態の第2の変形例に係る室内ユニットの筐体の補強部を含む第1の差込口の近傍の概略的な構成を、筐体の側面部の図2の矢印A2で示す箇所と同等箇所において矢印方向からみた断面で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る空気調和機の室内ユニットについて、図面を参照して説明する。かかる空気調和機の室内ユニットは、建物の天井に埋め込まれ、例えば建物の屋上などに据え付けられた室外ユニットと配管で接続されて冷凍サイクルを構成し、該建物の室内の空気を調和する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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