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公開番号2025114879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2025090539,2024562256
出願日2025-05-30,2024-09-03
発明の名称海水淡水化システム及び海水淡水化方法
出願人三菱化工機株式会社
代理人個人
主分類C02F 1/469 20230101AFI20250729BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】海水淡水化システム及び海水淡水化方法を提供する。
【解決手段】海水淡水化システム1000は、第1前処理装置1001と、第1前処理装置1001の後流に設けられる第2前処理装置1002と、海水中の陽イオンを透過して陰イオンが阻止される第1のイオン分離装置10Aと、前記第1のイオン分離装置10Aの後段側に設けられ、陽イオンが透過した透過液中の陰イオンを透過して陽イオンを阻止する第2のイオン分離装置10Bと、を一つのユニットとしてなる海水淡水化装置70を備えており、塩分濃度が例えば、3.5%の海水を0.05%塩分濃度とすることで飲料水として用いることができる。
【選択図】図23
特許請求の範囲【請求項1】
海水中の陽イオンを透過して陰イオンが阻止される第1のイオン分離装置と、
前記第1のイオン分離装置の後段側に設けられ、陽イオンが透過した透過液中の陰イオンを透過して陽イオンを阻止する第2のイオン分離装置と、
を一つのユニットとしてなる海水淡水化装置を備えることを特徴とする海水淡水化システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記海水淡水化装置は、
陽イオン及び陰イオンを含む海水を供給する供給室と、
前記供給室の両側に配置され、陽イオンを分離する細孔を有する隔膜を備えたカソードろ板電極と、陰イオンを分離する細孔を有する隔膜を備えた平板のアノードろ板電極と、
分離した陽イオンが水と共に陽イオン液として流入する陽イオン室と、を備え、
前記カソードろ板電極は、
供給室側のカソード第1電極と、
前記隔膜を挟んで陽イオン室側に設置されるカソード第2電極と、
前記平板のアノード電極及びカソード第1電極に電気的に接続された第1電源と、
前記カソード第1電極と前記カソード電極第2電極とに電気的に接続される第2電源と、を備え、
前記アノードろ板電極は、
前記供給室側のアノード第1電極と、
前記隔膜を挟んで陰イオン室側に設置されるアノード第2電極と、
前記平板のカソード電極及びアノード第1電極に電気的に接続された第3電源と、
前記アノード第1電極と前記アノード電極第2電極とに電気的に接続される第4電源と、を備えることを特徴とする請求項1記載の海水淡水化システム。
【請求項3】
前記海水淡水化装置の前処理装置として、
海水中の混入物を除去するろ過材を配した第1前処理装置と、
前記第1前処理装置からの海水中のバイオポリマーを吸着する親水性高分子吸着材を配置した第2前処理装置と、
を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の海水淡水化システム。
【請求項4】
海水中の陽イオンを透過して陰イオンが阻止される第1のイオン分離装置と、
第1のイオン分離装置の後段側に設けられ、陽イオンが透過した透過液中の陰イオンを透過して陽イオンを阻止する第2のイオン分離装置と、
を一つのユニットとしてなる海水淡水化装置を備えた、請求項1の海水淡水化システムを用い、
前記海水中の塩分濃度を低下させることを特徴とする海水淡水化方法。
【請求項5】
前記海水淡水化装置は、
陽イオン及び陰イオンを含む電解質溶液である供給液を供給する供給室と、
前記供給室の両側に配置され、陽イオンを分離する細孔を有する隔膜を備えたカソードろ板電極と、陰イオンを分離する細孔を有する隔膜を備えたアノードろ板電極と、
分離した陽イオンが水と共に陽イオン液として流入する陽イオン室と、
分離した陰イオンが水と共に陰イオン液として流入する陰イオン室と、を備え、
前記カソードろ板電極は、
前記供給室側のカソード第1電極と、
前記隔膜を挟んで陽イオン室側に設置されるカソード第2電極と、
前記平板のアノード電極及びカソード第1電極に電気的に接続された第1電源と、
前記カソード第1電極と前記カソード電極第2電極とに電気的に接続される第2電源と、を備え、
前記アノードろ板電極は、
前記供給室側のアノード第1電極と、
前記隔膜を挟んで陰イオン室側に設置されるアノード第2電極と、
前記平板のカソード電極及びアノード第1電極に電気的に接続された第3電源と、
前記アノード第1電極と前記アノード電極第2電極とに電気的に接続される第4電源と、を備えてなり、
前記カソード第2電極を第1電位(V1)とし、
前記カソード第1電極を第2電位(V2)とし、
前記平板のアノード電極を第3電位(V3)とし、
前記第1電源、第2電源から供給される電位はV3>V2>V1とし、
前記供給室から離隔するに従ってカソード電極の電位の絶対値が大きい関係(|V1|>|V2|)とすると共に、
前記アノード第2電極をアノード第1電位(V11)とし、
前記アノード第1電極をアノード第2電位(V12)とし、
前記平板のカソード電極をカソード第4電位(V4)とし、
前記第3電源、第4電源から供給される電位はV4<V12<V11とし、
前記供給室から離隔するに従ってアノード電極の電位の絶対値が大きい関係(|V11|>|V12|)として、陽イオン及び陰イオンを分離させることを特徴とする請求項4記載の海水淡水化方法。
【請求項6】
前記海水淡水化装置の前処理装置として、
海水中の混入物を除去するろ過材を配した第1前処理装置と、
前記第1前処理装置からの海水中のバイオポリマーを吸着する親水性高分子吸着材を配置した第2前処理装置と、
を含むことを特徴とする請求項4又は5記載の海水淡水化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海水淡水化システム及び海水淡水化方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、溶液(電解液)中の陽イオン及び陰イオンを分離するイオン分離装置としては特許文献1に開示する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
図16は、従来技術の電解水生成装置の概略図である。
特許文献1の技術においては、図16に示すような3室型の電解水生成装置を利用して、電解水を構成する酸化水、還元水が生成される。この電解水生成装置は、純水や水道水等の種々の原料水及び、この原料水に溶け込んだ塩化ナトリウム(NaCl)あるいは塩化カリウム(KCl)等の支持電解質が循環して流出入する中間室1と、この中間室1との間に陽イオン交換膜4及び陰極5が仕切りとして配設され、支持電解質のうちの陽イオン(図16において、ナトリウムイオン(Na

))が溶け込むカソード室2と、中間室1との間に陰イオン交換膜6及び陽極7が仕切りとして配設され、支持電解質のうちの陰イオン(図16において、塩素イオン)が溶け込むアノード室3と、から構成されている。
【0004】
この電解水生成装置を用い、中間室1で支持電解質が溶け込んだ原料水を循環させ、電気分解を行うとともに、カソード室2、アノード室3に原料水をそれぞれ流し入れることにより、カソード室2から還元水8を、アノード室3から塩素イオンを含む酸化水9を、それぞれ生成する。その際、物性を制御して還元水8及び酸化水9を生成し、これら還元水8と酸化水9を適量混合することで電解水は得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-17405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1で開示する電解水生成装置では、イオンを分離するのに、イオン交換膜を用いているが、イオン交換膜(4,6)は、陽イオン又は陰イオンをそれぞれ透過することができる専用の膜であり、水をほとんど透過させることはできない、という問題がある。
そこで、透過した各イオンを受ける流体として、カソード室2、アノード室3内に別途精製水である水(H

O)をそれぞれ供給する必要がある。この水(精製水)を供給することで、カソード室2から還元水8を、アノード室3から塩素イオンを含む酸化水9を、排出することができる。
【0007】
このように、従来技術のイオン交換膜を用いる電解水生成装置では電解水を得るために、カソード室2、アノード室3内に各々キャリア水として精製水を別途供給する必要がある、という問題がある。
【0008】
そこで例えば、電解水生成装置のような水を別途供給することなく、原料水からの水を透過させて、イオン分離する技術の出現が切望されている。
【0009】
以上の問題に鑑み、本発明は、例えば、従来技術の電解水生成装置のような水を別途供給することなく、原料水(供給液)からの水をそのまま透過させて、イオン分離することができるイオン分離装置及びイオン分離濃縮システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る第1の態様の海水淡水化システムは、
海水中の陽イオンを透過して陰イオンが阻止される第1のイオン分離装置と、
前記第1のイオン分離装置の後段側に設けられ、陽イオンが透過した透過液中の陰イオンを透過して陽イオンを阻止する第2のイオン分離装置と、
を一つのユニットとしてなる海水淡水化装置を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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