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公開番号2025114383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024009047
出願日2024-01-24
発明の名称半導体装置、振動デバイスおよび半導体装置の製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01L 25/07 20060101AFI20250729BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】貫通孔内での配線の断線を抑制することのできる半導体装置、振動デバイスおよび半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】振動デバイス1において、半導体装置2は、互いに表裏関係にある上面5aおよび下面5bを備え、上面と下面とを貫通する貫通孔51、52が形成されている半導体基板5と、半導体基板の下面側に配置され、貫通孔内に露出する電極パッド721、722を備える半導体回路7(発信回路70)と、貫通孔の内周面に配置され、貫通孔の縁部における膜厚よりも中央部における膜厚の方が厚い第1配線811、812と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに表裏関係にある第1面および第2面を備え、前記第1面と前記第2面とを貫通する貫通孔が形成されている半導体基板と、
前記半導体基板の前記第2面側に配置され、前記貫通孔内に露出する導電層を備える半導体回路と、
前記貫通孔の内周面に配置され、前記貫通孔の縁部における膜厚よりも中央部における膜厚の方が厚い第1配線と、を有することを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1配線の表面には、前記貫通孔内に凹没する凹部が形成されている請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1配線の前記貫通孔の中央部における膜厚は、前記貫通孔の深さの50%以上90%以下である請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1面に配置され、前記第1配線と電気的に接続されている第2配線を有する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1配線は、前記第1面にはみ出し、
前記第2配線は、前記第1面において前記第1配線と接している請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2配線は、前記第1配線を覆っている請求項4に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1配線は、めっき配線であり、
前記第2配線は、スパッタリング配線である請求項4に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記貫通孔の内周面と前記第1配線との間に介在する第1有機樹脂膜を有する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の半導体装置と、
前記半導体装置に接合され、前記半導体回路と電気的に接続されている振動素子と、を有することを特徴とする振動デバイス。
【請求項10】
前記半導体回路は、前記振動素子を発振する発振回路を有する請求項9に記載の振動デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、振動デバイスおよび半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載された半導体装置は、互いに表裏関係にある上面および下面を備え、これら両面を貫通する貫通孔が形成された半導体基板と、半導体基板の下面上に配置され、貫通孔内に露出する第1導電層と、貫通孔の内壁に配置された絶縁層と、絶縁層上に配置された有機絶縁層と、有機絶縁層上に配置され、有機絶縁層が有する第2開口部を介して第1導電層と電気的に接続された配線と、を有する。また、配線は、貫通孔内から半導体基板の上面上に延びて形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-113466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成では、貫通孔内において配線の厚さが確保され難く、貫通孔内での配線の断線が生じ易い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の半導体装置は、互いに表裏関係にある第1面および第2面を備え、前記第1面と前記第2面とを貫通する貫通孔が形成されている半導体基板と、
前記半導体基板の前記第2面側に配置され、前記貫通孔内に露出する導電層を備える半導体回路と、
前記貫通孔の内周面に配置され、前記貫通孔の縁部における膜厚よりも中央部における膜厚の方が厚い第1配線と、を有する。
【0006】
本発明の振動デバイスは、上記半導体装置と、
前記半導体装置に接合され、前記半導体回路と電気的に接続されている振動素子と、を有する。
【0007】
本発明の半導体装置の製造方法は、互いに表裏関係にある第1面および第2面を備え、前記第1面と前記第2面とを貫通する貫通孔が形成されている半導体基板と、前記半導体基板の前記第2面側に配置され、前記貫通孔内に露出する導電層を備える半導体回路と、を有する母材を準備する準備工程と、
めっき処理によって、前記貫通孔内に、前記導電層と電気的に接続され、前記貫通孔の縁部における膜厚よりも中央部における膜厚の方が厚い第1配線を形成する第1配線形成工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。
半導体基板に形成された貫通孔の拡大断面図である。
半導体基板に形成された貫通孔の拡大断面図である。
半導体基板に形成された貫通孔の拡大断面図である。
半導体装置の上面を示す平面図である。
半導体装置の断面図である。
振動素子を示す平面図である。
接合部材の形成方法を説明するための断面図である。
めっき処理での問題点を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。
第2実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。
図21に示す振動デバイスを実装基板に実装した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の半導体装置、振動デバイスおよび半導体装置の製造方法を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0010】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。図2ないし図4は、それぞれ、半導体基板に形成された貫通孔の拡大断面図である。図5は、半導体装置の上面を示す平面図である。図6は、半導体装置の断面図である。図7は、振動素子を示す平面図である。図8は、接合部材の形成方法を説明するための断面図である。図9は、めっき処理での問題点を説明するための断面図である。図10は、振動デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図11ないし図20は、それぞれ、振動デバイスの製造方法を説明するための断面図である。なお、説明の便宜上、各図には、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸として図示している。また、Z軸方向の矢印が向く側を「上」とも言い、反対側を「下」とも言う。また、Z軸方向からの平面視を単に「平面視」とも言う。
(【0011】以降は省略されています)

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