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公開番号
2025112908
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007444
出願日
2024-01-22
発明の名称
刈払機のコード繰り出し機構及びその草刈り方法
出願人
株式会社ハートフル・ジャパン
代理人
主分類
A01D
34/90 20060101AFI20250725BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】簡単な操作で、前記コード巻きボビンに巻付けられている残りのコードをコード挿通口から引き出すことができる刈払機を提供する。
【解決手段】ケース本体の上蓋と下蓋に囲まれた空間に、スプリングで付勢して内装され、底蓋の下方に一部が突出すると共に軸心方向に上下動可能なコード巻きボタンと、コード巻きボタンの軸端に固着されコード振分案内手段を有するコード巻きボビンより構成されており、コード巻きボビンの下面と下蓋の上面に、コード巻きボビンの回転を停止又は解除する係合手段が設けられており、コード巻きボタンの底面が接地する度に、コード巻きボビンに巻回されているコードがコード挿通ガイドから引き出される、刈払機のコード繰り出し機構及びそれを用いた草刈り方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動軸に取付けられて回転し、上面に下蓋と係合する円弧状穴が対抗して形成され、外周縁にコード挿通ガイドを挟着する開口部が対向して設けられた立壁部を有する扁平な皿状の上蓋と、
該上蓋に着脱可能に嵌合して取付けられ、外周縁には上蓋との係合片が形成され、コード挿通ガイドを挟着する開口部が対向して設けられた立壁部を有し、中心部にはコード巻きボタンが上下動可能な貫通穴が設けられた扁平な皿状の下蓋と、
該下蓋の下部に着脱自在に付着され、中心部にはコード巻きボタンが上下動可能な貫通穴が設けられた底蓋よりなるケース本体が構成されており、
前記ケース本体の上蓋と下蓋に囲まれた空間にはスプリングにより付勢して内装され、前記下蓋及び底蓋の下方に一部が突出するとともに、軸心方向に上下動可能なコード巻きボタンと、該コード巻きボタンの上部軸端に固着されたコード振分案内手段を有するコード巻きボビンより構成されており、
前記コード巻きボビンの下面と、前記下蓋の上面には、前記コード巻きボビンの回転を停止または解除する係合手段が設けられており、
前記コード巻きボタンの底面が接地する度に、前記コード巻きボタンが前記本体の上蓋側に移動して前記コード巻きボビンの回転が一時停止し、前記コード巻きボタンの底面が地面から離れて回転するときの遠心力により、前記コード巻きボビンに巻回されているコードが、前記コード挿通ガイドから引き出されるように構成されていることを特徴とする、刈払機のコード繰り出し機構。
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【請求項2】
前記コード巻きボタンは、多角形に形成された握り部と該握り部から立設した中空で有底の4角柱の軸心が一体的に形成されており、
該軸心にはコード巻きボビンに形成された中空4角柱の軸心が嵌合されて、前記コード巻きボタンと前記コード巻きボビンが一体化され、
前記コード巻きボビンの中空4角柱の軸心において、内壁側の4面から外壁側の4面に貫通穴が設けられており、対抗する一方の貫通穴が前記コード巻きボビンに形成された振分案内手段の上段用挿通穴に連通し、他方が前記コード巻きボビンに形成された振分案内手段の下段用挿通孔に連通しており、コードは夫々上段と下段に分離されて前記コード巻きボビンに巻回されることを特徴とする、請求項1に記載のコード繰り出し機構。
【請求項3】
前記コード巻きボビンの振分案内手段は、コード巻きボビンの上下面を形成するフランジの中間に、該フランジと同径または僅かに小径であり径方向に形成された中仕切部の外周面に、対抗して円周上に2対のコード挿通穴が前記中仕切部の外周面から前記コード巻きボビンの軸心を貫通して設けられており、前記挿通穴は対抗する1対の挿通穴の一方が上段用挿通穴であり、他方は下段用挿通穴となり、夫々上段と下段に分離されて前記コード巻きボビンに巻回されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の刈払機のコード繰り出し機構。
【請求項4】
前記コード巻きボタンの握り部から立設した中空で有底の4角柱の内側面には、前記コードの両先端部を拘持する拘持体が対抗して設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の刈払機のコード繰り出し機構。
【請求項5】
前記コード巻きボビンの底面と前記下蓋の上面には係合機構が形成されており、前記コード巻きボビンの底面に設けた三角状突起と、該突起と対向するように下蓋の上面に設けた台形状突起が、前記スプリングに押圧された状態で係合して一体的に回転しており、
前記コード巻きボタンの下部を地面に接触させると、前記コード巻きボタンが上昇して前記コード巻きボビンの底面に設けた三角状突起と対向する、下蓋の上面に設けた台形状突起の係合が解除されて非係合状態となり、リールの回転が停止する構成となり、前記コード巻きボタンを地面から離すと前記コード巻きボビンが下降し、前記コード巻きボビンの三角状突起と下蓋の上面に設けた台形状突起が係合状態になることを特徴とする、請求項1又は2に記載の刈払機の刈払機のコード繰り出し機構。
【請求項6】
駆動軸に取付けられて回転し、上面に下蓋と係合する円弧状穴が形成され、外周縁にコード挿通ガイドを挟着する開口部が対向して設けられた立壁部を有する扁平な皿状の上蓋と、該上蓋に着脱可能に嵌合して取付けられ、外周縁に上蓋との係合片が形成され、コード挿通ガイドを挟着する開口部が対向して設けられた立壁部を有し、中心部にコード巻きボタンが上下動可能な緩挿穴が貫設された扁平な皿状の下蓋と、該下蓋の下部に着脱自在に付着され、中心部にコード巻きボタンが上下動可能な緩挿穴が貫設された底蓋よりなるケース本体より構成された刈払機のコード繰り出し機構において、
前記コード巻きボビンの底面と前記下蓋の上面には係合機構が形成されており、前記コード巻きボビンの底面に設けた三角状突起と、該突起と対向するように下蓋の上面に設けた台形状突起が、前記スプリングに押圧された状態で係合して一体的に回転しており、
前記コード巻きボタンの下部を地面に接触させると、前記コード巻きボタンが上昇して前記コード巻きボビンの底面に設けた三角状突起と対向する、下蓋の上面に設けた台形状突起の係合が解除されて非係合状態となり、リールの回転が停止する構成となり、
前記コード巻きボタンを地面から離すと前記コード巻きボビンが下降し、前記コード巻きボビンの三角状突起と下蓋の上面に設けた台形状突起が係合状態になることを特徴とする、刈払機のコード繰り出し機構の使用方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動軸を介して回転駆動される刈払機用のロータリーカッタに係るもので、
より詳しくは、前記コード巻きボビンに巻付けられているコードが、コード挿通口からの
引き出し長が消耗して短くなったとき、前記駆動軸から前記ロータリーカッタを取り外し
たり分解することなく、簡単な操作で、前記コード巻きボビンに巻付けられている残りの
コードをコード挿通口から引き出すことができる、刈払機のコード繰り出し機構及びその
草刈り方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
草等の刈払いを行なうコードを収納し、かつ、間欠回動しながらコードを繰り出すリー
ル、リールを収納するケース本体及びケース本体を覆うカバー、ケースから突出して押圧
することにより軸方向に移動可能であり、かつ、リールを一体的に回動させる押圧体、カ
バーとリール間に軸方向に組込まれカバーとリールを相互に弾性支持する弾性体とからな
る刈払い機用ロータリーカッタにおいて、押圧体の回転により、リールが軸方向に移動し
て押圧体と離接するごとく構成され、リールが軸方向に移動して生じた押圧体との隙間に
コードを差し込み、クランプした状態でコードをリールに巻回する構造が開示されている
(特許文献1参照。)。
【0003】
また、外装ケースの下方にスプリングにより付勢し突出される押圧部と中仕切部を介し
て2層のコード捲回部に区分されるリール部材とを一体に形成し、外装ケースの回転を伝
達または解除する係合機構、押圧部の上昇時にリール部材をコードの緩み方向に回転させ
る歩進機構とを備え、外装ケースの外周にコード挿通孔を対向して設け、中仕切部にコー
ド挿通孔に近接し、振分案内手段を有するコード案内孔を押圧部の直径方向に略一直線に
設けた、刈払機のコード繰出し装置およびコード繰出し装置におけるコード配索方法が開
示されている(特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-130715
特開2005-124501
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明は、ケースとカバーを取り外すことなくそのカッターヘッド部
を回転駆動軸に取付けたままの状態で、両側のコードガイドからコードを差し込み、リー
ルを一体的に回動させる押圧体を回してコードをリールに巻き付ける方式のロータリーカ
ッタであり、コードを簡易迅速に巻回することができるだけでなく、コードが摩耗してリ
ールに巻付けられているコードが消耗して短くなっても、リールに巻付けられている残り
のコードがリールから抜けることなく作業を続行できる刈払い機用ロータリーカッタを提
供することを目的とするものである。
【0006】
前記発明によるコードの取付作業は、押圧体と一体的に回転するリールをコードの繰り
出し方向と逆方向に回転させて、前記リールをスプリングに抗して軸心方向に移動させ、
押圧体のプレートとリール間に隙間を生じさせ、続いて、この隙間にコードの先端をプレ
ートより内方まで差し込み、この状態でさらに押圧体を回すことで前記隙間をなくすと同
時にリールがスプリングの付勢力によりケース側に移動し、コードがプレートによりクラ
ンプされるものである。
【0007】
しかしながら、刈払機に用いられるナイロンコードは柔軟性と反発力があるため、前記
ナイロンコードの両先端部を、押圧体のプレートとリール間の隙間の内方まで差し込み、
一方の片手で前記ナイロンコードを保持したまま他方の片手で押圧体を回して、前記ナイ
ロンコードの先端を前記リールに固定することは容易ではない。
【0008】
特許文献2に記載の発明は、コードが中仕切部を介して2層に捲回可能な上下のコード
捲回部に区分されるリール部材と、外装ケースとリール部材との間に前記外装ケースの回
転を伝達または解除する係合機構と、前記押圧部の上昇時に前記リール部材をコードの緩
み方向に回転させる歩進機構と、前記外装ケースの外周には直径方向にコード挿通孔を対
向して設け、前記中仕切部には外装ケースの回転軸線に対する交叉方向に前記押圧部の直
径方向にわたり略一直線に前記コード挿通孔に近接して設けられたコード案内孔とを備え
た刈払機のコード繰出し装置である。
【0009】
前記コードをコードリール部材に巻回する手順は、まず、外装ケースの外周に直径方向
に対向して設けたコード挿通孔と、リール部材の上下フランジ間に形成する中仕切部にコ
ード案内孔とを一致させ、コードの一端を一方の前記コード挿通孔から挿入して前記コー
ド案内孔を介して前記押圧部の直径方向にわたり略一直線に挿通して他方の前記コード案
内孔およびコード挿通孔から引き出した後、前記コードの両先端を揃えて前記コードの中
心部が前記リール部材の中心に位置するように保持した状態で、押圧部を前記コードの捲
取側に回転させるようになっている。
【0010】
しかしながら、この配索方法では、リール部材に対抗して設けたコード挿入孔に挿入し
たコードの引出長を略同一とする調整作業が必用となる。また、外装ケースと前記リール
部材との間に設けた、前記外装ケースの回転を伝達または解除する係合機構と、前記押圧
部の上昇時に前記リール部材をコードの緩み方向に回転させる歩進機構の構造が複雑であ
り、コスト高となっていた。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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