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公開番号2025112621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006961
出願日2024-01-19
発明の名称動力伝達装置
出願人株式会社エクセディ
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F16H 45/02 20060101AFI20250725BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】オイルポンプを小型化する。
【解決手段】トルクコンバータは、ロックアップ装置、付勢部材、カバー、インペラ、タービン、第1油圧室、及び第2油圧室、を有する。ロックアップ装置は、クラッチ部及びピストンを有する。付勢部材は、ピストンをクラッチ部に向かって付勢する。第1油路は、第1油圧室と連通する。第2油路は、第2油圧室と連通する。切替装置は、第1位置と第2位置との間で切り替わる。切替装置が第1位置になると、第1油路を介して第1油圧室に作動油が供給される。切替装置が第2位置になると、第2油路を介して第2油圧室に作動油が供給される。ピストンは、第1油圧室内に作動油が供給されるとクラッチ部を押圧し、第2油圧室内に作動油が供給されるとクラッチ部の押圧を解除する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クラッチ部及びピストンを含むロックアップ装置、前記ピストンをクラッチ部に向かって付勢する付勢部材、カバー、インペラ、タービン、第1油圧室、並びに第2油圧室、を有するトルクコンバータと、
前記第1油圧室と連通する第1油路と、
前記第2油圧室と連通する第2油路と、
前記第1油路を介して前記第1油圧室に作動油が供給される第1位置と、前記第2油路を介して前記第2油圧室に作動油が供給される第2位置と、の間で切り替わるように構成される切替装置と、
を備え、
前記ピストンは、前記第1油圧室内に作動油が供給されると前記クラッチ部を押圧し、前記第2油圧室内に作動油が供給されると前記クラッチ部の押圧を解除するように構成される、
動力伝達装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1油圧室は、前記カバーと前記ピストンとによって画定され、
前記第2油圧室は、前記タービンと前記ピストンとによって画定される、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記クラッチ部は、前記ピストンと前記タービンとの間に配置される、
請求項2に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記トルクコンバータは、前記第1油圧室と前記第2油圧室とを連通する連通孔を有する、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項5】
前記第1油路又は前記第2油路を介して前記トルクコンバータに作動油を供給するように構成されるオイルポンプと、
前記オイルポンプを駆動するように構成されるポンプモータと、
前記ポンプモータ及び前記切替装置を制御するように構成される制御部と、
をさらに備え、
前記制御部は、
前記ポンプモータを停止させる第1ロックアップモードと、
前記第1位置となるように前記切替装置を制御し、前記ポンプモータを動作させる第2ロックアップモードと、
前記第2位置となるように前記切替装置を制御し、前記ポンプモータを動作させるロックアップ解除モードと、
を有する、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項6】
前記トルクコンバータの作動油の温度を検出する温度センサをさらに備え、
前記トルクコンバータは、前記第1油圧室と前記第2油圧室とを連通する連通孔を有し、
前記制御部は、前記温度センサによって検出された温度が所定値以上であると判断すると、前記第2ロックアップモードを実行するように構成される、
請求項5に記載の動力伝達装置。
【請求項7】
前記トルクコンバータにトルクを出力するように構成される駆動モータと、
前記第1油路から分岐して前記駆動モータに作動油を供給するように構成される分岐油路と、
をさらに備える、
請求項1に記載の動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
燃費性能を向上させるために、ロックアップ装置を有するトルクコンバータが普及している。例えば特許文献1に開示されたトルクコンバータは、ノーマルクローズ型のロックアップ装置を有している。すなわち、トルクコンバータは、中立状態において、ロックアップ装置がロックアップされた状態(ロックアップ状態)となっている。トルクコンバータは、ロックアップ装置をロックアップ状態に付勢するためのコイルばねを有している。コイルばねがピストンをカバーに押し付けることによって、ロックアップ装置はロックアップ状態となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-231857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなトルクコンバータにおいて、ロックアップ装置のロックアップ状態を解除させるためには、オイルポンプを作動させてトルクコンバータに作動油を供給し、ピストンをコイルばねの付勢力に抗するように移動させる。この作動油を供給するためのオイルポンプを小型化したいという要望がある。そこで、本発明の課題は、オイルポンプを小型化することができる動力伝達装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様に係る動力伝達装置は、トルクコンバータ、第1油路、第2油路、及び切替装置を備える。トルクコンバータは、ロックアップ装置、付勢部材、カバー、インペラ、タービン、第1油圧室、及び第2油圧室、を有する。ロックアップ装置は、クラッチ部及びピストンを有する。付勢部材は、ピストンをクラッチ部に向かって付勢する。第1油路は、第1油圧室と連通する。第2油路は、第2油圧室と連通する。切替装置は、第1位置と第2位置との間で切り替わるように構成される。切替装置が第1位置になると、第1油路を介して第1油圧室に作動油が供給される。切替装置が第2位置になると、第2油路を介して第2油圧室に作動油が供給される。ピストンは、第1油圧室内に作動油が供給されるとクラッチ部を押圧し、第2油圧室内に作動油が供給されるとクラッチ部の押圧を解除するように構成される。
【0006】
この構成によれば、付勢部材がピストンをクラッチ部に向かって付勢しているため、中立状態においてロックアップ装置はロックアップ状態となっている。すなわち、ロックアップ装置は、中立状態において、カバーとタービンとの間でトルク伝達している。また、第1油圧室内に作動油を供給することによって、ピストンがクラッチ部を押圧する。すなわち、ピストンは、付勢部材の付勢力だけではなく、第1油圧室内の油圧によってもクラッチ部を押圧する。このため、付勢部材による付勢力を小さくすることができる。この結果、ロックアップ装置をロックアップ解除状態にするための油圧を小さくすることができる。このため、オイルポンプを小型化することができる。
【0007】
第2態様に係る動力伝達装置は、第1態様に係る動力伝達装置において、次のように構成される。第1油圧室は、カバーとピストンとによって画定される。第2油圧室は、タービンとピストンとによって画定される。
【0008】
第3態様に係る動力伝達装置は、第2態様に係る動力伝達装置において、次のように構成される。クラッチ部は、ピストンとタービンとの間に配置される。
【0009】
第4態様に係る動力伝達装置は、第1から第3態様のいずれかに係る動力伝達装置において、次のように構成される。トルクコンバータは、第1油圧室と第2油圧室とを連通する連通孔を有する。
【0010】
第5態様に係る動力伝達装置は、第1から第4態様のいずれかに係る動力伝達装置において、オイルポンプ、ポンプモータ、及び制御部をさらに備える。オイルポンプは、第1油路又は第2油路を介してトルクコンバータに作動油を供給するように構成される。ポンプモータは、オイルポンプを駆動するように構成される。制御部は、ポンプモータ及び切替装置を制御するように構成される。制御部は、第1ロックアップモード、第2ロックアップモード、及びロックアップ解除モードを有する。制御部は、第1ロックアップモードにおいて、ポンプモータを停止させる。制御部は、第2ロックアップモードにおいて、第1位置となるように切替装置を制御するとともに、ポンプモータを動作させる。制御部は、ロックアップ解除モードにおいて、第2位置となるように切替装置を制御するとともに、ポンプモータを動作させる。
(【0011】以降は省略されています)

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