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公開番号2025112415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024006618
出願日2024-01-19
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E06B 3/26 20060101AFI20250725BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】ハンドルの枠体に対する干渉を抑制できる建具を提供すること。
【解決手段】引き違い窓において、戸先框43は、金属框材431と、樹脂框材531とで構成される。金属框材431は、パネル46よりも外周側に位置する框本体部430と、框本体部430に対して内周側に形成されると共にパネル46に対してZ軸方向に対向する室内見付け面部435を有し且つパネル46が配置されるパネル取付溝431Aとを有する。樹脂框材531は、室内見付け面部435に対してZ軸方向に対向して配置される本体枠部532を有する。本体枠部532には、ハンドル16の取付用の開口102が形成され、ハンドル16は、金属框材431に固定される取付部材80に開口102を介して取り付けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
面内方向にスライド移動される障子が枠体内に配置される建具であって、
前記枠体は、上枠、下枠および左右の縦枠を備え、
前記障子は、框体と、前記框体内に配置されるパネルとを備え、
前記框体は、少なくとも、前記左右の縦枠のうちの一方の縦枠に隣接する戸先框を備え、
前記戸先框は、金属框材と、前記金属框材に対して室内側に位置する樹脂框材とを組み合わせて構成され、
前記金属框材は、前記パネルよりも外周側に位置する框本体部と、前記框本体部に対して内周側に形成され且つ前記パネルが配置されるパネル取付溝とを有し、
前記パネル取付溝は、前記パネルに対して見込み方向に対向する金属見付け面部を有し、
前記樹脂框材は、前記金属見付け面部に対して見込み方向に対向して配置される樹脂見付け部を有し、
前記樹脂見付け部には、ハンドルの取付用開口が形成され、
前記ハンドルは、前記金属框材に固定される取付部材に前記取付用開口を介して取り付けられる
ことを特徴とする建具。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1に記載の建具において、
前記取付部材は、前記金属框材に固定される固定片部と、前記固定片部に連続し且つ前記取付用開口を介して前記ハンドルが取り付けられる取付片部とを有し、
前記取付片部は、前記金属見付け面部に対して離間して配置され、
前記取付片部には、前記金属見付け面部に当接する突部が室外側に突出して形成される
ことを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項1に記載の建具において、
前記取付部材は、前記金属框材に固定される固定片部と、前記固定片部に連続し且つ前記取付用開口を介して前記ハンドルが取り付けられる取付片部とを有し、
前記取付片部は、前記金属見付け面部に対して離間して配置され、
前記固定片部と前記取付片部との連続部は、外周側に向かうに連れて室外側に向かって傾斜する
ことを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項1に記載の建具において、
前記金属框材に固定される固定片部と、前記固定片部に連続し且つ前記取付用開口を介して前記ハンドルが取り付けられる取付片部とを有し、
前記取付片部は、前記金属見付け面部に対して離間して配置され、
前記ハンドルは、見込み方向において室内側から室外側へ挿入される固定具によって前記取付片部に取り付けられる
ことを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項1に記載の建具において、
前記枠体で区画される開口の左右方向における寸法は、室外側よりも室内側で小さい寸法とされ、
前記框体は、前記戸先框に室外側から装着される室外ハンドルと、前記戸先框に室内側から装着される室内ハンドルとを備え、
前記室外ハンドルは、前記框本体部に取り付けられ、
前記室内ハンドルは、前記取付部材に前記取付用開口を介して取り付けられる前記ハンドルで構成される
ことを特徴とする建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、枠体内に配置される障子を面内方向にスライド移動させる引き違い窓や片引き戸などの建具に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、枠体の開口部に配置された開閉可能な一対の障子を備える引き違い窓が知られている(特許文献1参照)。枠体は、上枠材、下枠材、一対の縦枠材を有して方形状の前記開口部を形成している。障子は、框体と、框体内に配置されたパネルを有しており、框体は、上框材、下框材、戸先框材および召合せ框材が方形状に枠組みされてなる。室内側に位置するパネルは、例えば、複数のガラス板を有する複層ガラスでなる。戸先框材(戸先框)は、室内側に位置すると共にハンドルが装着される合成樹脂製の第1部材(樹脂框材)と、第1部材の室外側に位置すると共に裏板が収容される中空部を有する金属製の第2部材(金属框材)とを備えており、ハンドルは、第2部材に形成された中空部内の裏板に対してネジ止めされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-112696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、引き違い窓や片引き戸などのように障子を面内方向にスライド移動させる建具では、断熱性向上のために戸先框などの見付け寸法を小さくすることが挙げられる。特許文献1に記載の引き違い窓では、第2部材のうちパネルよりも外周側の位置に形成される中空部に裏板を収容しており、この裏板に対してハンドルを見込み方向に通すネジによってネジ止めしているので、戸先框材(戸先框)の見付け寸法を小さくすると、ハンドルの位置が戸先框材に隣接する縦枠材の位置に対して近接した配置となってしまい、ハンドルが縦枠材に干渉するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、ハンドルの枠体に対する干渉を抑制できる建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の建具は、面内方向にスライド移動される障子が枠体内に配置される建具であって、前記枠体は、上枠、下枠および左右の縦枠を備え、前記障子は、框体と、前記框体内に配置されるパネルとを備え、前記框体は、少なくとも、前記左右の縦枠のうちの一方の縦枠に隣接する戸先框を備え、前記戸先框は、金属框材と、前記金属框材に対して室内側に位置する樹脂框材とを組み合わせて構成され、前記金属框材は、前記パネルよりも外周側に位置する框本体部と、前記框本体部に対して内周側に形成され且つ前記パネルが配置されるパネル取付溝とを有し、前記パネル取付溝は、前記パネルに対して見込み方向に対向する金属見付け面部を有し、前記樹脂框材は、前記金属見付け面部に対して見込み方向に対向して配置される樹脂見付け部を有し、前記樹脂見付け部には、前記ハンドルの取付用開口が形成され、前記ハンドルは、前記金属框材に固定される取付部材に前記取付用開口を介して取り付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ハンドルの枠体に対する干渉を抑制できる建具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る建具を示す縦断面図。
前記実施形態に係る建具を示す横断面図。
前記実施形態に係る建具の一方の戸先側を拡大して示す横断面図。
前記実施形態に係る縦具の他方の戸先側を拡大して示す横断面図。
前記実施形態に係る建具の変形例の要部を拡大して示す横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2において、本実施形態に係る建具としての引き違い窓1は、建物躯体の開口部に設けられるものであり、窓枠2(枠体)と、框体45および当該框体45内に配置されるパネル46とを備える外障子4(障子)と、外障子4の位置に対して室内側の位置に配置されると共に、框体65および当該框体65内に配置されるパネル66とを備える内障子6(障子)とを備えており、外障子4および内障子6は、面内方向において引き違い式にスライド移動可能に窓枠2内に配置されている。
以下の説明において、引き違い窓1の左右方向をX軸方向とし、引き違い窓1の上下方向をY軸方向とし、引き違い窓の見込み方向(前後方向)をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
【0010】
[窓枠]
窓枠2は、四周枠組みされる上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24を備えている。上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24は、室外側の金属枠材211,221,231,241と、室内側の樹脂枠材311,321,331,341とを連結して構成されている。窓枠2で区画される開口のX軸方向における寸法(左右寸法)は、室外側よりも室内側で小さい寸法とされている。金属枠材211,221,231,241は、アルミ製の形材であって押出成形されており、樹脂枠材311,321,331,341は、合成樹脂製の形材であって押出成形されている。上枠21の金属枠材211には、外障子4にY軸方向で対向する位置から下方に突出した室外側の上レール212Aと、上レール212Aよりも室内側の位置に形成された室内側案内溝212Cとが形成されている。上レール212Aには、外障子4の後述する上框41がX軸方向にスライド移動可能に嵌合され、室内側案内溝212Cには、内障子6の後述する上框61がX軸方向にスライド移動可能に嵌合される。下枠22の金属枠材221には、外障子4にY軸方向で対向する位置から上方に立ち上げられた室外側の下レール222Aと、Z軸方向において室外側の下レール222Aよりも室内側に配置され且つ上方に立ち上げられた室内側の下レール222Bとが形成されている。下レール222Aには、外障子4の後述する戸車17がX軸方向に走行可能に嵌合しており、下レール222Bには、内障子の後述する戸車17がX軸方向に走行可能に嵌合している。なお、下レール222Aの高さ位置は、下レール222Bの高さ位置よりも低い位置とされている。
(【0011】以降は省略されています)

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