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公開番号
2025110946
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005012
出願日
2024-01-17
発明の名称
光学素子、光学機器、撮像装置、及び光学素子の製造方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
3/00 20060101AFI20250723BHJP(光学)
要約
【課題】優れた外観品質と優れた環境耐久性とを兼ね備えた光学素子を提供する。
【解決手段】第1面及び前記第1面と対向する第2面を有するガラス基材と、前記第1面の上に設けられた樹脂部と、前記ガラス基材の側面の少なくとも一部及び前記第1面の一部を覆う遮光膜と、を備え、前記第2面が、光の入射面もしくは出射面であり、前記遮光膜の一部は、前記ガラス基材と前記樹脂部との間に設けられており、前記遮光膜の線膨張係数が、前記ガラス基材の線膨張係数と、前記樹脂部の線膨張係数との間にある、ことを特徴とする光学素子。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1面及び前記第1面と対向する第2面を有するガラス基材と、
前記第1面の上に設けられた樹脂部と、
前記ガラス基材の側面の少なくとも一部及び前記第1面の一部を覆う遮光膜と、を備え、
前記第2面が、光の入射面もしくは出射面であり、
前記遮光膜の一部は、前記ガラス基材と前記樹脂部との間に設けられており、
前記遮光膜の線膨張係数が、前記ガラス基材の線膨張係数と、前記樹脂部の線膨張係数との間にある、
ことを特徴とする光学素子。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1面の光学面の中心位置における前記樹脂部の光軸方向の厚さに対する、前記樹脂部が有する前記光軸方向の最大の厚さの比が5以上であること、及び
前記第1面の光学面の中心位置における前記樹脂部の前記光軸方向の厚さに対する、前記樹脂部が有する前記光軸方向の最小の厚さの比が1/5以下であること、
の少なくともいずれか一方を満たす、請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記樹脂部の線膨張係数が、50ppm/K以上、150ppm/K以下である、請求項1に記載の光学素子。
【請求項4】
前記第1面は、光学面、前記光学面の外縁に設けられた平坦面、及び前記光学面と前記平坦面との境界線となる稜線を有し、
前記樹脂部は、前記光学面から前記稜線を跨いで前記平坦面の一部にまで広がるように設けられており、
前記遮光膜は、前記平坦面から前記稜線を跨いで前記光学面の一部にまで広がるように設けられている、請求項1に記載の光学素子。
【請求項5】
前記樹脂部と前記遮光膜とが積層された領域の、光軸方向に垂直な方向の幅は、前記光学面の半径を100%とした時に、1%以上、10%以下である請求項4に記載の光学素子。
【請求項6】
前記樹脂部の吸水膨張率が、0.8%以下である請求項1に記載の光学素子。
【請求項7】
筐体と、前記筐体内に配置された少なくとも1つのレンズを有する光学系と、を有する光学機器であって、
前記レンズの少なくとも1つが、請求項1~6のいずれか1項に記載の光学素子である、ことを特徴とする光学機器。
【請求項8】
筐体と、前記筐体内に配置された少なくとも1つのレンズを有する光学系と、前記光学系を通過した光を受光する撮像素子と、を有する撮像装置であって、
前記レンズの少なくとも1つが、請求項1~6のいずれか1項に記載の光学素子である、ことを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
第1面及び前記第1面と対向する第2面を有するガラス基材と、前記第1面の上に設けられた樹脂部とを有し、前記第2面が、光の入射面もしくは出射面である光学素子の製造方法であって、
遮光膜が形成された前記ガラス基材を用意する用意工程と、
樹脂組成物を前記ガラス基材と型との間に充填する充填工程と、
前記樹脂組成物を硬化させて前記樹脂部を形成する硬化工程と、
前記樹脂部を離型する離型工程と、
を有し、
前記遮光膜は、前記ガラス基材の側面の少なくとも一部及び前記第1面の一部を覆うように前記ガラス基材に形成されており、
前記充填工程は、前記樹脂組成物の一部が前記遮光膜と前記型との間に充填されるように、前記樹脂組成物を充填することを含む、光学素子の製造方法。
【請求項10】
前記硬化工程は、前記遮光膜と前記型との間において前記樹脂組成物の硬化により形成される前記樹脂部の硬化反応率が、40%以上、95%以下となるように紫外線を照射することを含む、請求項9に記載の光学素子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子、光学機器、撮像装置、及び光学素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
光学素子の一つとして、ガラスのような透明基材に樹脂組成物の硬化物が設けられたレンズが知られている。このようなレンズは、成形型を用い、基材と成形型との間に樹脂組成物を設けて重合又は共重合させ、所望形状の硬化物を基材表面に形成することによって製造される。このような製造方法で製造されたレンズはレプリカ素子と呼ばれる。
従来、レプリカ素子の外観品質の向上を目的として、レンズのコバ部に遮光膜を成形することにより、不要光による内面反射を低減する方法が知られている。
特許文献1には、レプリカ素子の一例として、樹脂組成物の硬化物の最外周端面が遮光膜で覆われるように成形された非球面レンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平07-072309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された光学素子は外観品質が優れている反面、低温環境で使用すると樹脂の割れが発生することがあり、レンズの環境耐久性に課題があった。
本発明の目的は、優れた外観品質と優れた環境耐久性とを兼ね備えた光学素子及び該光学素子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一観点に係る光学素子は、第1面及び前記第1面と対向する第2面を有するガラス基材と、前記第1面の上に設けられた樹脂部と、前記ガラス基材の側面の少なくとも一部及び前記第1面の一部を覆う遮光膜と、を備え、前記第2面が、光の入射面もしくは出射面であり、前記遮光膜の一部は、前記ガラス基材と前記樹脂部との間に設けられており、前記遮光膜の線膨張係数が、前記ガラス基材の線膨張係数と、前記樹脂部の線膨張係数との間にある、ことを特徴とする。
【0006】
本発明の他の観点に係る光学素子の製造方法は、第1面及び前記第1面と対向する第2面を有するガラス基材と、前記第1面の上に設けられた樹脂部とを有し、前記第2面が、光の入射面もしくは出射面である光学素子の製造方法であって、遮光膜が形成された前記ガラス基材を用意する用意工程と、樹脂組成物をガラス基材と型との間に充填する充填工程と、前記樹脂組成物を硬化させて前記樹脂部を形成する硬化工程と、前記樹脂部を離型する離型工程と、を有し、前記遮光膜は、前記ガラス基材の側面の少なくとも一部及び前記第1面の一部を覆うように前記ガラス基材に形成されており、前記充填工程は、前記樹脂組成物の一部が前記遮光膜と前記型との間に充填されるように、前記樹脂組成物を充填することを含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、優れた外観品質と優れた環境耐久性とを兼ね備えた光学素子及び該光学素子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る光学素子を示す概略図である。
本発明の他の実施形態に係る光学素子を示す概略図である。
本発明の他の実施形態に係る光学素子を示す概略図である。
本発明の第1実施形態に係る光学素子の製造方法を示す概略図である。
本発明の第2実施形態に係る撮像装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る光学素子及び光学素子の製造方法について図1を用いて説明する。
【0010】
まず、本実施形態に係る光学素子の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る光学素子10の構成を示す概略図である。
図1(a)は、光学素子10を示す平面図である。図1(b)は図1(a)中のA-A′線に沿った厚さ方向の断面図である。図1(c)は、光学素子10の一部を拡大して示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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