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公開番号2025109639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003647
出願日2024-01-14
発明の名称半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法
出願人株式会社小糸製作所,学校法人 名城大学
代理人弁理士法人プロウィン
主分類H10H 20/819 20250101AFI20250717BHJP()
要約【課題】ナノワイヤの側面に形成された活性層に注入される電流密度を均一化することが可能な半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】成長基板(10)と、成長基板(10)上に形成されたマスク(30)と、マスク(30)に設けられた開口部から成長された柱状半導体層(40)を備える半導体発光素子(100)であって、柱状半導体層(40)は、中心にn型ナノワイヤ層(41)が形成され、n型ナノワイヤ層(41)よりも外周に活性層(42)が形成されており、活性層(42)よりも外周にp型半導体層(43)が形成されており、n型ナノワイヤ層(41)のn型不純物濃度が、先端側より成長基板(10)側で大きい半導体発光素子(100)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
成長基板と、前記成長基板上に形成されたマスクと、前記マスクに設けられた開口部から成長された柱状半導体層を備える半導体発光素子であって、
前記柱状半導体層は、中心にn型ナノワイヤ層が形成され、前記n型ナノワイヤ層よりも外周に活性層が形成されており、
前記活性層よりも外周にp型半導体層が形成されており、
前記n型ナノワイヤ層のn型不純物濃度が、先端側より前記成長基板側で大きいことを特徴とする半導体発光素子。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の半導体発光素子であって、
前記n型ナノワイヤ層のn型不純物濃度が、前記成長基板側から前記先端側に向かって漸減していることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項3】
請求項2に記載の半導体発光素子であって、
前記n型ナノワイヤ層は、前記成長基板側の第1領域と、前記先端側の第2領域とを備えており、
前記n型不純物濃度の勾配は、前記第1領域が前記第2領域より大きいことを特徴とする半導体発光素子。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体発光素子であって、
前記第2領域の前記n型不純物濃度は、最大値が最小値の1.2倍以上であることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項5】
請求項3に記載の半導体発光素子であって、
前記第2領域の前記n型不純物濃度は、最大値が3×10
20
/cm

以下であることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項6】
請求項1に記載の半導体発光素子であって、
前記p型半導体層のp型不純物濃度が、前記成長基板側の周囲より先端側の周囲で大きいことを特徴とする半導体発光素子。
【請求項7】
成長基板上に開口部を有するマスク層を形成するマスク工程と、選択成長を用いて前記開口部に柱状半導体層を形成する成長工程とを有し、
前記成長工程は、n型ナノワイヤ層を形成するナノワイヤ成長工程と、前記n型ナノワイヤ層よりも外側に活性層を形成する活性層成長工程とを含み、
前記活性層よりも外側にp型半導体層を形成するp型層成長工程を有し、
前記ナノワイヤ成長工程は、先端側より前記成長基板側でn型不純物濃度を大きくすることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法であって、
前記ナノワイヤ成長工程は、前記成長基板側よりも前記先端側で、n型不純物の供給量を減少させることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
【請求項9】
請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法であって、
前記ナノワイヤ成長工程は、前記成長基板側よりも前記先端側で、成長温度を減少させることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、窒化物系半導体の結晶成長方法が急速に進展し、この材料を用いた高輝度の発光素子が実用化された。このような窒化物半導体を用いた半導体発光素子では、高電流密度領域において高いエネルギー変換効率と高い光出力を実現できることが望ましく、放出される光の配光特性が安定していることが望ましい。これらの課題を解決するために特許文献1では、半導体基板上にn型ナノワイヤコアと活性層とp型層を成長した半導体発光素子が提案されている。
【0003】
特許文献1に開示されているナノワイヤコアの外周に活性層を形成した半導体発光素子では、サファイア基板の全面に活性層を形成したものよりも結晶欠陥や貫通転位が少なく、高品質な結晶を得られ、またm面成長できるため高電流密度における外部量子効率の向上を図ることができる。また、特許文献1のナノワイヤコアを用いた半導体発光素子では、活性層を高品質な結晶で形成できるため、活性層のIn組成を高めて長波長化を図ることが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-040676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の半導体発光素子では、高さ方向のアスペクト比が高いナノワイヤを用い、ナノワイヤの側面に形成された活性層に対してp型層から電流を注入するため、ナノワイヤの上部において電流密度が高く、下部において電流密度が低くなる傾向があった。そのため活性層に対して均一な電流注入を行うことが困難であり、ナノワイヤ全体での発光効率の向上が困難であった。
【0006】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、ナノワイヤの側面に形成された活性層に注入される電流密度を均一化することが可能な半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の半導体発光素子は、成長基板と、前記成長基板上に形成されたマスクと、前記マスクに設けられた開口部から成長された柱状半導体層を備える半導体発光素子であって、前記柱状半導体層は、中心にn型ナノワイヤ層が形成され、前記n型ナノワイヤ層よりも外周に活性層が形成されており、前記活性層よりも外周にp型半導体層が形成されており、前記n型ナノワイヤ層のn型不純物濃度が、先端側より前記成長基板側で大きいことを特徴とする。
【0008】
このような本発明の半導体発光素子では、n型ナノワイヤ層のn型不純物濃度が先端側より成長基板側で大きいことにより、成長基板側におけるn型ナノワイヤ層の電気伝導率を高めて、ナノワイヤの側面に形成された活性層に注入される電流密度を均一化することが可能となる。
【0009】
また本発明の一態様では、前記n型ナノワイヤ層のn型不純物濃度が、前記成長基板側から前記先端側に向かって漸減している。
【0010】
また本発明の一態様では、前記n型ナノワイヤ層は、前記成長基板側の第1領域と、前記先端側の第2領域とを備えており、前記n型不純物濃度の勾配は、前記第1領域が前記第2領域より大きい。
(【0011】以降は省略されています)

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