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公開番号2025109240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024002953
出願日2024-01-12
発明の名称肢体不自由者又は被介護者用のズボン
出願人個人
代理人
主分類A41D 1/06 20060101AFI20250717BHJP(衣類)
要約【課題】身体が動きにくくて衣服の着脱が困難な者が自ら着替えたり介助者が要介護者に着替えさせたりする時に着脱が容易であり、床に座ったり寝返りを打ってもファスナーの部品が着用者の身体を圧迫することなく、寝たままの要介護者のおむつ交換時にも使用可能なズボンを提供する。
【解決手段】両脚部に設けられたファスナーはウエスト側からと足首側からの両方から開き、かつファスナーを取り付けることによって分断されたズボンの近心側と遠心側の一部が、閉じられたファスナーによって常につながっているため、ズボンを着用する時にズボンに足部を通す距離が短くなり着用できる。ファスナーのスライダーは引手部品と胴体部分を接続する部分および引手部品を持たず胴体部分だけにし、または引手の材質をシリコンを含む変形可能な軟質素材にすることにより着用者が姿勢を変えても身体を圧迫しない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
肢体不自由な者や要介護者が容易かつ安全に着替えと着用ができることを目的としたズボンであって、ウエスト部(1)の端部から足首部(2)の端部までをつなぐファスナー(3)によりウエスト部(1)からと足首部(2)からの両方から開閉が出来るが、上スライダー(4)と下スライダー(5)の間はファスナー(3)が閉じている状態になることにより、ズボンの内側(8)と外側(9)の一部がファスナー(3)によって常につながっていることを特徴とするズボン。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
両脚部に取り付けられた、ウエスト部(1)から足首部(2)までをつなぐファスナー(3)を、脚部の周方向において、前正面の中心線(14)と股下線(15)の間に配置したことを特徴とする請求項1に記載のズボン。
【請求項3】
上スライダー(4)には繊維やシリコン素材を含む軟質な材料の引手部品を持つファスナースライダーが取り付けられ、下スライダー(5)には引手部品(11)と引手部品との接続部分(10)が無いことを特徴とするファスナースライダーが取り付けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のズボン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、肢体が不自由で衣服の着脱が困難な者が自ら着替えたり、介助者が要介護者に着替えさせたりする時に着脱が容易であり、寝たままの要介護者のおむつ交換時にも使用可能なズボンに関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
肢体不自由者や、寝たきりなど着替えやおむつ交換に介助が必要な要介護者の着替えを介助者がしやすくなるように、ズボンの両脚部の正面や脇をオープンファスナーで全開してズボンの身頃が前または脇で左右に分離する工夫がされたズボンは存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-64213号公報
【0004】
実用新案登録第3192144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
先行技術のようにオープンファスナーでズボンを全開にすると、ズボンは重力で左右に開いて分かれる。オープンファスナーは、ファスナーのスライダーを閉めるために足首部にあるファスナーの開具の蝶棒を箱棒に通す作業をする必要があり、着用する本人だけでなく介助者が作業する場合でもかがんだ姿勢をとって指先を使った作業をしなくてはならない。
【0006】
また、 通常のファスナーのスライダーは引手部品とそれを接続する部分に突起があるため、着用して寝返りをうったり床上で座位をとったりする時に、くるぶしや足首部の前面の肉が薄い部分にスライダーの突起部分が押し付けられると着用者が痛みを感じる。
【0007】
脚部の側面にファスナーがある設計のズボンでは、着用する者が側臥位の時にファスナーが脚部や腰部に当たり皮膚を圧迫する。脚部の正面にファスナーがある設計のズボンでは、椅子に腰掛けたり正座したり膝を曲げる姿勢をとるとファスナーが皮膚とこすれたり圧迫する。皮膚の圧迫は痛みが出たり褥瘡の原因になる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ズボンのウエスト部1の端部から両脚部の足首部2の端部までファスナー3を設け、ウエスト部1からと足首部2からの両方から開閉ができるようにし、かつズボンの内側8と外側9の一部が上スライダー4と下スライダー5の間の閉じられたファスナー3によって常につながっている設計にした。
【0009】
両脚部に取り付けられた、ウエスト部1の端部から足首部2の端部までをつなぐファスナー3を、脚部の周方向において、脚部前正面の中心線14と股下線15の間に配置した設計とした。
【0010】
ファスナースライダーに、軟質な引手部品を有するスライダー4と、引手部品11および引手部品との接続部分10をもたないスライダー5を使った。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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