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公開番号2025107274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025074788,2021116013
出願日2025-04-28,2021-07-13
発明の名称ベイパーチャンバー製造用部材、ベイパーチャンバーおよびベイパーチャンバーの製造方法
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F28D 15/04 20060101AFI20250710BHJP(熱交換一般)
要約【課題】フレキシブル性(柔軟性)に優れるとともに、特に優れた熱輸送能力を有するベイパーチャンバーの製造に好適に用いることができるベイパーチャンバー製造用部材を提供すること、また、フレキシブル性(柔軟性)に優れるとともに、特に優れた熱輸送能力を有するベイパーチャンバーおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のベイパーチャンバー製造用部材は、ベイパーチャンバーの製造に用いられる部材であって、繊維で構成された繊維基材と、当該繊維基材に含侵している未硬化状態の樹脂材料とを含むことを特徴とする。前記繊維基材の厚さは、10μm以上1000μm以下であるのが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ベイパーチャンバーの製造に用いられるベイパーチャンバー製造用部材であって、
繊維と、未硬化状態の樹脂材料とを含むことを特徴とするベイパーチャンバー製造用部材。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
ベイパーチャンバーの製造に用いられるベイパーチャンバー製造用部材であって、
繊維で構成された繊維基材と、当該繊維基材に含侵している未硬化状態の樹脂材料とを含むことを特徴とするベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項3】
前記繊維基材の厚さは、10μm以上1000μm以下である請求項2に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項4】
ベイパーチャンバー製造用部材の厚さは、10μm以上2000μm以下である請求項2または3に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項5】
前記繊維は、分子内に複素環を含有する芳香族系樹脂で構成されたものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項6】
ベイパーチャンバー製造用部材中における、前記繊維の含有率をXf[質量%]、前記樹脂材料の含有率をXr[質量%]としたとき、0.01≦Xf/Xr≦8.0の関係を満たす請求項1ないし5のいずれか1項に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項7】
前記樹脂材料は、アルカリ可溶性樹脂と光重合性樹脂とを含むものである請求項1ないし6のいずれか1項に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項8】
前記アルカリ可溶性樹脂は、(メタ)アクリル基とフェノール性水酸基とを含むものである請求項7に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項9】
前記樹脂材料は、さらに、アルカリ可溶性樹脂とは異なる熱硬化性樹脂を含むものである請求項7または8に記載のベイパーチャンバー製造用部材。
【請求項10】
内部に空洞部を有するコンテナと、
前記空洞部に配置されたウィック構造体と、
前記空洞部に配置された作動液とを有するベイパーチャンバーであって、
前記ウィック構造体は、樹脂硬化物と繊維とを含む材料で構成されており、かつ、前記樹脂硬化物が配されていない前記作動液の流路部分の一部に前記繊維が配されていることを特徴とするベイパーチャンバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベイパーチャンバー製造用部材、ベイパーチャンバーおよびベイパーチャンバーの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、携帯端末やタブレット端末といったモバイル端末等で使用される中央演算処理装置(CPU)や発光ダイオード(LED)、パワー半導体等の発熱部材は、ヒートパイプによって冷却されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
近年では、モバイル端末等の薄型化のために、ヒートパイプよりも薄型化を図ることができるベイパーチャンバーの開発が進められている。
【0004】
ベイパーチャンバー内には、作動液が封入されており、この作動液が発熱部材の熱を吸収して熱を移動させることで、発熱部材の冷却を行っている。
【0005】
より具体的には、ベイパーチャンバー内の作動液は、発熱部材に近接した部分(蒸発部)で発熱部材から熱を受けて蒸発して蒸気になり、その後蒸気が、蒸発部から離れた位置に移動して冷却され、凝縮して液状になる。
【0006】
ベイパーチャンバー内には、毛細管構造(ウィック)としての液流路部が設けられており、液状になった作動液は、この液流路部を通過して蒸発部に向かって輸送され、再び蒸発部で熱を受けて蒸発する。
【0007】
このようにして、作動液が、相変化、すなわち蒸発と凝縮とを繰り返しながらベイパーチャンバー内を還流することによりデバイスの熱を移動させ、放熱効率を高めている。
【0008】
しかしながら、従来のベイパーチャンバーでは、フレキシブル性(柔軟性)が不足しており、発熱部材の形状等によっては、発熱部材との密着性を十分に優れたものとすることができないことがあった。また、ベイパーチャンバーにおいては、熱輸送能力のさらなる向上が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-205693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、フレキシブル性(柔軟性)に優れるとともに、特に優れた熱輸送能力を有するベイパーチャンバーの製造に好適に用いることができるベイパーチャンバー製造用部材を提供すること、また、フレキシブル性(柔軟性)に優れるとともに、特に優れた熱輸送能力を有するベイパーチャンバーおよびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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